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    西平のカヤ

    巨木の写真

    撮影日:2020.03.15 【01】3年ぶりの再訪.今回は地面に伏した撮影もしてみた.北側正面. 西平のカヤ-01
    【02】北側 西平のカヤ-02
    【03】西側 西平のカヤ-03
    【04】西側 西平のカヤ-04
    【05】西側 西平のカヤ-05
    【06】南側 西平のカヤ-06
    【07】南側 西平のカヤ-07
    【08】南側 西平のカヤ-08
    【09】東側 西平のカヤ-09
    【10】東側 西平のカヤ-10
    【11】東側 西平のカヤ-11
    【12】東側 西平のカヤ-12
    【13】石板 西平のカヤ-13
    撮影日:2017.01.15 【01】多くの枝は木々が伐採されている空間の西側へ伸びている.北側. 西平のカヤ-01
    【02】北側 西平のカヤ-02
    【03】北側 西平のカヤ-03
    【04】北側 西平のカヤ-04
    【05】西側 西平のカヤ-05
    【06】西側 西平のカヤ-06
    【07】西側 西平のカヤ-07
    【08】南側 西平のカヤ-08
    【09】南側 西平のカヤ-09
    【10】南側 西平のカヤ-10
    【11】南側 西平のカヤ-11
    【12】東側 西平のカヤ-12
    【13】東側 西平のカヤ-13
    撮影日:2014.12.14 【01】巨樹の里ときがわ町を代表する巨木.北側. 西平のカヤ-01
    【02】北側 西平のカヤ-02
    【03】北側 西平のカヤ-03
    【04】西側 西平のカヤ-04
    【05】西側 西平のカヤ-05
    【06】南側 西平のカヤ-06
    【07】南側 西平のカヤ-07
    【08】東側 西平のカヤ-08
    【09】東側 西平のカヤ-09
    撮影日:2012.12.22 【01】風格極立つ古木.訪れる者にとって正面となる北側. 西平のカヤ-01
    【02】西側 西平のカヤ-02
    【03】南側 西平のカヤ-03
    【04】東側 西平のカヤ-04
    【05】東側 西平のカヤ-05

    巨木の詳細

    巨木の名前 西平のカヤ(現地石碑の名称は「カヤ」)
    樹種 カヤ(榧)
    幹周 6.6m [1], 7.0m [2]
    樹高 16m [1][2]
    推定樹齢 1000年 [1]
    特徴 古木らしい姿、太い幹と長い下枝
    保護指定 埼玉県指定天然記念物
    所在地 埼玉県比企郡ときがわ町西平
    所有者 西平施業林組合
    撮影日・状態 2020.03.15 : 前回と大きな変化なし.春先だからか少し明るく元気になった印象.
    2017.01.15 : 前回と大きな変化なし.地面に僅かな実の痕跡.雌木のようである.
    2014.12.14 : 前回と大きな変化なし.葉の量が全体的に少なめ.日照条件が良くない?
    2012.12.22 : 幹に根本付近から中腹まで達する空洞があるようだ.下枝に枯枝が多い.
    アクセス
    関越自動車道・東松山ICから約17km
    電車 八高線・明覚駅から約6.8km、ときがわ町の町営バスを利用可能
    バス 明覚駅から町内路線「と01」か徒歩約1.5kmで「せせらぎバスセンター」へ
    路線「と03、と04、と07」のどれかに乗り継いで「慈光寺入口」へ
    参考情報 ■現地資料
    [1]石碑・カヤ      :伝承や幹周・樹高・樹齢など記録(2020年3月の写真13を参照)
    ■公式サイト
    [2]巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録
    [3]ときがわ町ホームページ:町の詳細や観光情報について
    [4]慈光寺ホームページ  :七木の伝説に大カヤの事が明示されている
    ■少遠景の記録
    [5]児持スギ       :ときがわ町、最寄りの巨木、萩日吉神社の御神木で県内最のスギ
    [6]姥樫         :ときがわ町、県内最大となるアカガシかも
    [7]関堀の大イチョウ   :ときがわ町、県道沿いに立つのでアクセスが容易
    [8]上谷の大クス     :越生町、関東最大のクスノキ (ときがわ町の隣町)

    巨木の雑記.印象の変化(2020年3月)

     西平のカヤは、私が最も繰り返し訪れている巨木。 2020年3月の再訪では、この大カヤの印象が少し変わりました。 私の感じ方が変わったというか。 大カヤの表情が何だか優し気で、今までよりも明るく元気になった印象に。 当日は3月中旬にしては、少し汗ばむような暖かな日。 大カヤも迎春を喜んでいたのかな。 もしかして、私の顔を覚えて貰えた?、と思うのは傲慢か。 しばらくして陽気につられて眠くなり、樹下で少し寝転んでみました。 地面から見上げる大カヤの威容もじつに素晴らしい。感嘆の声が杉林に響きました。

    西平のカヤGIFアニメ-01 巨木の地面に伏して見上げる姿の素晴らしさに気付いた。 写真画像を加工し、GIFアニメにして遊んでみました。

    巨木の雑記.巨木の里・ときがわ町

     西平のカヤがあるのは、埼玉県の中央部に位置するときがわ(都幾川)町。 町域の約7割を森林が覆う緑豊かなところ。 東部は都幾川の河岸段丘に開けた中心街。 西部の広い山地は、秩父市街地のある秩父盆地を隔てる外秩父山地に属します。[3]
     ときがわ町は巨木の里。 西平のカヤを含め、数多くの見応えある巨木(6本以上)が現存する素晴らしい地域。 隣接する越生町には、関東最大の巨木である上谷の大クス [8] もあります。 埼玉県でも特に巨木巡りに最適な地域といえるでしょう。

    ときがわ町巨木地図-01 ときがわ町は巨木の里。越生町との境付近には県内最大の巨木である「上谷の大クス」もある。 越生梅林が見頃となる2月下旬から3月上旬に訪れるのがお勧め。

    巨木の雑記.西平のカヤの感想

     大カヤの立姿について。 樹冠は山林の壁が近い南側は薄く、主に北西の斜面下へ向って広がっている。 北側に15メートル近くも伸びた大きな下枝が特徴的。 幹は単幹のカヤとしては感嘆たる太さ。 樹高は幹の太さの割りには高くなく、中腹から先細りして全体的にずんぐりとしたもの。 深い縦皴、多くの下枝の欠損跡、相当な古木らしく見え、主幹内部は空洞化している様子。 小動物(鳥やムササビなど)が巣にしている?。 葉の量は全体的に少なく見え、植林の壁で日照は不足しているか。 実の生る雌木でも、現在の実りは少ないようです。

     大カヤの感想について。 杉林に囲まれた薄暗い山中の空間。出会いは濃密です。 樹勢が衰退気味の少し荒れた姿でも、気炎万丈、更に威厳は増しているか。 強く在りたいと叫んでいる、その漲る気力が凄味のある姿として現れているように見えました。 山中の独立木でもあり、孤高や不屈という言葉がしっくりと来る大カヤに、傷ついた古強者の姿を重ねる。 近づいて樹下で過ごせば、穏やな表情や包み込むような懐の深さも感じられます。 立去るときは、長い下枝が名残惜しそうに揺れているような寂しさも。 天下の縄文杉を小さくしたらきっと、この大カヤのような姿と風格になるだろう。 そう考えさせるほど、この大カヤには惚れています。

    巨木の雑記.巨木巡りのはじまりの一本

     この大カヤは最初の巨木巡りで訪れた際、 関東最大級の上谷の大クス [8] よりも深く心に訴えてきた巨木。 木に対して恐怖という感情を抱いたことが新鮮でもありました。 巨木の魅力は大きさだけではなく、個性や訪れる者との相性も重要なのでしょう。 巨大でなくとも、一見して不恰好でも、樹勢が衰えていても、心を揺さぶる一本があります。 老いてなお、今が一番美しい、そう思わせる荘厳なカヤの古木。 私が巨木巡りを始めるきっかけとなった特別な巨木。 大カヤに訪れることは、尊敬する父祖へ会いに行く気分です。

    西平のカヤ2008-01 2008年の最初の巨木巡りの際に撮影した写真。 まるで山の怪異、妖怪のような存在に見え、近づくのが怖かった。 気持ちが落ち着いてくると、その荘厳な立姿に惹き込まれていった。