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    西平のカヤ

    巨木の写真

    撮影日:2017.01.15 【01】西側①:多くの枝は木々が伐採されている空間の西側へ伸びている 巨木0101
    【02】西側② 巨木0102
    【03】西側③ 巨木0103
    【04】西側④ 巨木0104
    【05】南側① 巨木0105
    【06】南側② 巨木0106
    【07】南側③ 巨木0107
    【08】東側① 巨木0108
    【09】東側② 巨木0109
    【10】東側③ 巨木0106
    【11】東側④ 巨木0107
    【12】北側① 巨木0108
    【13】北側② 巨木0113
    撮影日:2014.12.14 【01】西側①:巨樹の里ときがわ町を代表する巨木 巨木0101
    【02】西側② 巨木0102
    【03】西側③ 巨木0103
    【04】南側① 巨木0104
    【05】南側② 巨木0105
    【06】東側① 巨木0106
    【07】東側② 巨木0107
    【08】北側① 巨木0108
    【09】北側② 巨木0109
    撮影日:2012.12.22 【01】西側:風格極立つ古木.訪れる者にとって正面となる側. 巨木0101
    【02】南側 巨木0102
    【03】東側 巨木0103
    【04】北側① 巨木0104
    【05】北側② 巨木0105

    巨木の詳細

    巨木の名前 西平のカヤ 樹種 カヤ(榧)
    幹周/樹高 6.6m / 16m 推定樹齢 1000年
    保護指定 埼玉県指定天然記念物 所在地 埼玉県比企郡ときがわ町西平
    撮影日/天候 2017.01.15 / 曇 : 前回と大きな変化なし.地面に僅かな実の痕跡.雌木のようである.
    2014.12.14 / 晴 : 前回と大きな変化なし.葉の量が全体的に少なめ.日照条件が良くない?
    2012.12.22 / 晴 : 幹に根本付近から中腹まで達する空洞があるようだ.下枝に枯枝が多い.
    アクセス
    ■嵐山小川IC(関越自動車道):約16.7km
    ■東松山IC(関越自動車道) :約16.8km
    電車 ■明覚駅(八高線):約6.3km
    最寄駅は明覚駅だが、武蔵嵐山駅と、越生駅からも町営バスが運行。 「せせらぎバスセンター」で下車し「日向尾根線」に乗換え、 「宮平バス停」で下車後、約600m。
    備考 萩ヶ丘小学校の前に、萩日吉神社の駐車場がある。 萩日吉神社は「児持スギ」の他にも境内に巨木があり本殿が立派でなので参拝をお勧めする。
    近辺の観光 ときがわ町観光情報  :詳細は町営の公式サイトからリンクを.
    木のむら物産館    :ときがわ町の農産物直売所.道の駅のようで休憩に良い場所だ.
    くぬぎむら体験交流館 :工芸や農業が体験できる施設で手打ちうどんも食せる.越沢稲荷の大杉に近い.
    慈光寺        :坂東33観音霊場第9番札所.森厳なる山寺.
    玉川温泉       :昭和レトロな雰囲気を演出する面白い温泉施設.
    堂平山        :天文台もある山頂は好展望.山頂近くまで車で行ける.
    弓立山        :山頂は好展望.山頂近くまで車で行ける.
    ときがわ町の巨木巡り :たびねす(travel.jp)の記事.5本の巨木を紹介.
    上谷の大クス     :たびねす(travel.jp)の記事.大きな写真あり.
    近辺の巨木 児持スギ日枝神社の大ケヤキ越沢稲荷の大スギ姥樫関堀の大イチョウ上谷の大クス

    巨木の地図

    巨木と雑記

     西平のカヤがあるのは、埼玉県の中央部に位置する都幾川(ときがわ)町。 町域は東西に長い形で、その約7割が森林に覆われた緑豊かなところです。 町の東部は、人口の集中する都幾川の河岸段丘に開けた地域。 西部の広い山地は、秩父盆地(秩父市街地の中心)を隔てる外秩父山地に属します。
     ときがわ町は巨木の里。 数多くの見応えある巨木が現存し、西平のカヤを含め、私は6本の巨木を巡りました(上記リンクの巨木を参照)。 そして隣接する越生町には、関東最大のクスノキ「上谷の大クス」も存在。 1つの町域に、これだけの巨木が残されているのは貴重なことでしょう。 埼玉県での巨木巡りの候補地として、特にお勧めする素晴らしい地域です。

     ときがわ町の中央に位置する西平の集落。 集落の鎮守である古社・萩日吉神社(御神木が巨木の児持スギ)から東の山林に、西平のカヤは立っています。 山林の中への入口は、萩日吉神社の横を通る道路の途中。 そこから坂道を5分ほど登れば、杉林に囲まれた開けた空間、大カヤの立つ場所に至ります。
     大カヤは独特の樹形。樹冠は山林の壁が近い東側は薄く、主に西側の斜面下へ向って広がったもの。 複数の大枝は、15m近くも斜面下へ流れるように伸びています。 深い縦皺が刻まれ、凹凸の多い古木らしい貫禄ある幹。 樹高はその幹の太さの割りには、さほど高くなく、全体的にずんぐりとした姿です。 根本付近にある大枝の折損跡は、幹にある空洞の開口部。 下枝には枯枝が多く、全体的に葉の量が少なく見えます。 杉林に覆われているため、日照が不足しているのかもしれません。 この木は雌木ですが、今はあまり実を付けることはないようです(地面に僅かに実が落ちていた)。

     樹勢は衰退の傾向にある古木。 しかし、老いて更に風格と迫力が増した、凄味のある立姿。 初めてこの大カヤへ訪れた時は、その雰囲気に圧され、根本へ近づくのが怖かったものです。 今は植林の杉林に囲まれていますが、昔は自然の山林に囲まれていたことでしょう。 山中で生き抜いてきた独立木。孤高、不屈、という言葉がしっくりとくる、古強者のような姿です。
     この感情を揺さぶる大カヤからは、寂しさや切なさも伝わってきました。 私が巡ってきたカヤの巨木たちは、殆どが寺社の境内か人家の近くで、大切に守られてきたもの。 それに比べて、この大カヤはどうか。 手植えかもしれませんが、長らく放置され、自然の流れの成すままだった様子。 長い年月の間、人々から忘れ去られ、心身が荒れ気味の霊木、という想像が浮かぶ。 山林を背に、陽光を求めて長く伸びた大枝は、訪れる者を招き求める腕のようにも見えるのでした。

     西平のカヤからは、巨木の魅力は大きさだけではない、ということを学びました。 巨木の個性や、訪れる者との相性も重要。 巨大でなくとも、不恰好でも、樹勢が衰えていても、心の琴線を強く弾く1本があります。 老いてなお、今が一番美しい、そう思わせる荘厳なカヤの古木。 私が巨木巡りを始めるきっかけとなった特別な巨木。その姿に惹かれて、何度も繰り返し訪れています。