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    上谷の大クス

    巨木の写真

    撮影日:2013.03.15 【01】堂々たる威容の埼玉県で最大とされる巨樹 上谷の大クス-01
    【02】 上谷の大クス-02
    【03】 上谷の大クス-03
    【04】 上谷の大クス-04
    【05】 上谷の大クス-05
    【06】 上谷の大クス-06
    【07】 上谷の大クス-07
    【08】 上谷の大クス-08
    【09】 上谷の大クス-09
    【10】 上谷の大クス-10
    【11】 上谷の大クス-11
    【12】 上谷の大クス-12
    【13】 上谷の大クス-13
    撮影日:2015.03.05 【01】前回は広角レンズ (14-24mm)、今回は標準レンズで撮影 上谷の大クス-01
    【02】 上谷の大クス-02
    【03】 上谷の大クス-03
    【04】 上谷の大クス-04
    【05】 上谷の大クス-05
    【06】 上谷の大クス-06
    【07】 上谷の大クス-07
    【08】 上谷の大クス-08
    【09】 上谷の大クス-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 上谷の大クス [1][2]
    樹種 クスノキ (楠)
    幹周 15.0m [1][2][3]
    樹高 30.0m [1][2][3]
    推定樹齢 1000年 [1][2]
    特徴 肥大した根本、東西に分かれた樹容
    保護指定 埼玉県指定天然記念物
    所在地 埼玉県入間郡越生町上谷
    所在施設 私有地 (見学可)
    日付と状況 2022.09.22 : 西側の1本の大枝が折損、金属製の支柱や支線による補助が施された、写真は以下雑記にて
    2015.03.06 : 樹容に目立つ変化なし、所々に防腐用剤が塗布されていた
    2013.03.15 : 樹勢良好、何本かの大枝欠損跡あり、最近に周囲の木々の伐採およびウッドデッキが再建
    アクセス
    関越道・坂戸西スマートICから15km、嵐山小川ICから約16km
    電車 生越駅 (JR八高線・東武生越線) から約6km
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 上谷の大クス     :内容は以下雑記の写真02を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 越生町ホームページ  :当巨木の情報あり
     [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [4] 黒山熊野神社のスギ  :越生町、近くにある黒山三滝の紹介を含む
     [5] 登山記録・大高取山  :越生町、弘法山観音から高取山を周回、麓の生越梅林にも寄る

    巨木と雑記.埼玉県で最大の巨樹

     埼玉県のほぼ中央部に位置する越生町 [2] 。日本三大梅林のひとつ越生梅林、名瀑の黒山三滝などの観光地があるところ。 加えて埼玉県内で最大とされる巨樹、上谷の大クスがあるまちです。 大クスは生越梅林から北西の山間部、一軒家の背後にそびえ立っています。 樹勢良好で一樹で森を成すような樹冠を広げいる。 真正面から見仰げば、その堂々たる威容に圧倒されます。 スカート状に肥大した根本の重量感も凄まじい。 樹容は掌を合わせて開いたような姿。 東西方向に分かれて、幾つもの大枝を立ち昇らせている。 昔は空間の開いている中央や北側にも、太い大枝があったのかもしれません。

    cm-上谷の大クス-01 【01】手前の道路上からの観。所有者の方のお屋敷の背後に大クスの樹冠が見える。
    cm-上谷の大クス-02 【02】解説板。昭和63年 (1988) に環境庁が実施した「みどりの国勢調査」にて、 全国巨木ランキング第16位、県内第1位に認定されたそうだ。


     上谷の大クス、その奇蹟的な来歴について。 クスノキは暖地性の樹種で、主に本州では千葉県以西の太平洋岸に生育。 全国トップクラスの巨木は九州に多い。 それが北関東の内陸、標高約250mの山間部に根差し、これほどの巨体に生長できた。 この大クスが特別な理由のひとつです。 手前に屋敷を構え、ここの山林を所有すると見られる方、その御先祖が植えられたのか。 それとも鳥の落とし物が根付いたか。 意外と良い立地なのかもしれません。 ここは強風が遮られそうな谷間の奥で、下の南側は開けているので陽当たりは悪くない。 いずれにしろ所有者の方が代々、山を拓きつつ大クスを守ってきた賜物には違いないでしょう。

    巨木と雑記.令和の樹容の変化

     2022年9月の再訪では、樹容に変化があり驚きました。 金属製の支柱と支線による、各大枝の折損を防ぐ措置が施されていた。 特に樹勢が衰えているように見えず、この措置が少し過剰に感じられる。 しかし、接近してみて気付きました。 西側の北寄りから立ち昇っていた、幹のように太い1本の大枝が失われている。 北側から見ると分かりやすい (以下写真の12-13)。 この大枝は、令和元年 (2019) 8月の台風で折れたそうです。 この事態を越生町は深刻に受け止めた。 今後、他の大枝の折損および、ウッドデッキへの落枝を防ぐため、速やかにこの工事を実施。 少し武骨な外観になってしまいましたが、必要なことなのでしょう。 それでも広大な樹冠と、真正面から見仰ぐ威容に陰りはありません。

    cm-上谷の大クス-01 【01】南側の広場から。広大な樹冠、一見して大きな変化は無いように見える。 ウッドデッキの頭上、西側に伸びた大枝に支柱、他の大枝にも支線が張られている。
    【02】 cm-上谷の大クス-02
    【03】 cm-上谷の大クス-03
    【04】 cm-上谷の大クス-04
    【05】 cm-上谷の大クス-05
    【06】 cm-上谷の大クス-06
    【07】 cm-上谷の大クス-07
    【08】 cm-上谷の大クス-08
    【09】 cm-上谷の大クス-09
    【10】 cm-上谷の大クス-10
    【11】 cm-上谷の大クス-11
    【12】 cm-上谷の大クス-12
    【13】 cm-上谷の大クス-13