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    大附日枝神社の大欅

    巨木の写真

    撮影日:2014.12.14 【01】見事な大ケヤキであった樹勢衰退により2018年に文化財指定を解除された 大附日枝神社の大欅-01
    【02】 大附日枝神社の大欅-02
    【03】 大附日枝神社の大欅-03
    【04】 大附日枝神社の大欅-04
    【05】 大附日枝神社の大欅-05

    巨木の基本情報

    巨木の名前 大欅 [1], 欅 [2]
    樹種 ケヤキ (欅)
    幹周 6.7m [1] , 6.87m [2][3]
    樹高 34.0m [1][3], 16.0m [2]
    推定樹齢 700年 [1]
    特徴 単幹、北側への傾き
    保護指定 ときがわ町指定天然記念物
    所在地 埼玉県比企郡ときがわ町大附
    所在施設 日枝神社
    撮影日・状態 2018.05.30 : 当日付で町指定文化財を解除された (未訪・写真なし)
    2014.12.14 : 樹勢衰退、空洞、主幹上部欠損、切断された大枝の先からわずかな細枝が生えている状態
    アクセス
    関越道・坂戸西スマートICから約17km、東松山ICから約16km
    電車 JR八高線・明覚駅から約6km
    参考情報 ■現地資料
     [1] 解説板・日枝神社の由緒:写真無し
     [2] 解説板・大欅     :内容は下記雑記の写真を参照
    ■外部ウェブサイト
     [3] ときがわ町ホームページ:当巨木の情報あり
     [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
     [5] 森林研究・整備機構  :材林育種センターにて、ときがわ町の巨木の後継樹も育てられている
    ■少遠景の記録
     [6] 姥樫         :ときがわ町、山中に密やかに佇む風格際立つ老樹
     [7] 関堀の大銀杏     :ときがわ町、平安時代創建の古社の御神木、埼玉県で最大のスギ
     [8] 般若院のシダレザクラ :茨城県竜ヶ崎市、森林総合研究所により後継樹が育てられた

    巨木と雑記

     弓立山と梨花カントリークラブの間に座す大附日枝神社。 創建は長禄元年 (1457) とされ、御神体は永正4年 (1507) に奉納された懸仏 [1] とされます。 御神木は社殿の背後にそびえ立つ大ケヤキでした。 解説板 [2] によると、かつて開催された埼玉県のケヤキの巨木コンクールにおいて、 第4位に入賞したそうです。 主幹は7m近い太さがあり、往時の樹高は34mに達していた。 素晴らしい立姿の大ケヤキであったことでしょう。 しかし残念ながら、近年に樹勢が衰え、2018年5月30日付で天然記念物指定を解除。 現在、根本を残して伐採された状況です。 そしてじつは、後継樹が育っているという (後述)。

    cm-大附日枝神社-01 御神木の解説板。


     ときがわ町の後継樹育成事業 [3] について。 町では天然記念物指定の巨木の定期的な検診を実施。 その際に樹木医から、後継樹の育成が勧められたそうです。 茨城県日立市には林木育種センターという、 国立研究開発法人の森林研究・整備機構 [5] が有する施設があります。 そこでは「林木遺伝子銀行110番」という、 巨木・名木などの後継樹を育成する事業が、なんと無償で行われています。 ときがわ町では2012年度から、 この大附日枝神社のケヤキと、 姥樫 [6]、 関堀の大銀杏 [7]、 七重ヤマザクラの4本について、 後継樹を育成していただいているそうです。 いつの日か、林木育種センターで育った分身たる若木が、 里帰りすることでしょう。 ちなみに、茨城県竜ヶ崎市にある般若院のシダレザクラ [8] も後継樹が育てられ、里帰りを果たしています。