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般若院のシダレザクラ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 般若院のシダレザクラ | 幹周/樹高 | 5m / 10m | |
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樹種 | エドヒガン(江戸彼岸) | 保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |
推定樹齢 | 400年 | 所在地 | 茨城県龍ヶ崎市根町(般若院) | |
撮影日/天候 (状態) |
2016.03.30 / 曇 : 開花状況は8分咲でほぼ満開の状態 2009.03.28 / 曇 : 開花状況は3分咲.3月末から4月初日あたりが見頃のようだ |
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アクセス | ||||
車 | 首都圏中央連絡自動車道・阿見東IC:11.2km | |||
電車 | 竜ヶ崎駅(関鉄竜ヶ崎線):1.3km | |||
備考 | 県内でも有数のシダレザクラだろう。開花時期は多くの見物人が訪れる。 車は近くにある市役所の広い駐車場を利用するとよい。境内には観光客用の広い駐車スペースなく狭いので接触事故に注意。 | |||
近辺の観光 | 龍ヶ崎市HP(龍ヶ崎観光物産協会) | |||
近辺の巨木 | 愛宕神社のシイ |
巨木の地図
巨木と雑記
茨城県の南部、南北に利根川と牛久沼に挟まれた場所に、龍ヶ崎市はあります。
牛久沼は「うな丼」の発祥地と云われ、現在でも周辺にうなぎ料理の店が多いそうです。
また、「食べてすぐ寝ると牛になる」という話は、この沼と近くのお寺・金龍寺の伝承が元だとか
(怠け者で寝てばかりいた小坊主が遂に牛に変化、恥じ入って沼に入水自殺、牛食う沼→牛久沼)。
市は龍の名が付く珍しい地名。かつては利根川(昔は常陸川)、鬼怒川、小貝側の
3つの大河が合流した地域。川の合流点の内側の岸を崎とできるし、
凄まじい氾濫もあったろうから(水神たる竜のお怒り)、龍ヶ崎となったかと思えました。
実際は、町の形が龍に似ているとか、室町時代にこの地の領主であった龍崎氏の名前による、
などの説が有力のようです。
般若院は市街中心部、龍ヶ崎城跡(現在は龍ヶ崎第二高等学校)から西へ真っ直ぐ伸びた撞舞通りに面しています。
この通りでは、国選択・県指定無形民俗文化財の撞舞(つくまい)が7月下旬に奉納されます。
五穀豊穣や雨乞いの神事と結びついたもので、高さ14mもの柱の上で、舞手がアクロバティックな妙技を演じるもの。
興味のある方は、龍ヶ崎市のHP(観光・イベント)から撞舞の動画をご覧になってみてください。
般若院は、天台宗の寺院で、天元元年(978)に道珍法師によって創建されたと云われます。
その後、大永4年(1525)に、貝原塚町の場所から、現在の根町の場所へ移されたそうです。
御本尊は、霞ヶ浦から引き上げられたとされる聖観世音菩薩像で、
子育て観音として信仰を集めています。
シダレザクラは本堂の裏手、墓地に囲まれた中に立っています。
幹は、ほぼ東西の二股に分かれて、周囲に多くの柱に支えられながら広く枝を伸ばしています。
美しく剪定された枝の形に、幹や枝の治療痕、そして根元の土の状態。
丹精込めて管理されてきた古木だということが分かる、風雅な立ち姿に感動しました。
後に訪れた岐阜県の日本三大ザクラの巨木
「淡墨ザクラ」
と立ち姿が似ていると思っています。
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