巨木TOP / 茨城 / 長井戸香取神社のトチノキ
長井戸香取神社のトチノキ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 長井戸香取神社のトチノキ (仮) |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | トチノキ (栃) | |||
幹周 | 約4.80m (実測) | |||
樹高 | 不明 (20.0m以上) | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
特徴 | 地上高7m付近で双幹で伸びる | |||
保護指定 | 不明 | |||
所在地 | 茨城県猿島郡境町長井戸 | |||
所在施設 | 香取神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.07.03 : 樹勢良好、目立つ損傷なし、成長してもっと大きくなりそうな印象 | |||
アクセス | ||||
車 | 圏央道・境古河ICから約2㎞、駐車場なし、隣の長井戸集落センターにはゲートがあり進入不可 | |||
電車 | 南栗橋駅 (東武日光線) から約11㎞、栗橋駅 (JR宇都宮 & 湘南新宿 & 東武日光) から約13㎞ | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 社殿と鳥居の改築記念碑:内容は下記雑記の写真05を参照 ■外部ウェブサイト [2] 境町観光協会 :長井戸城跡の情報あり [3] 坂東市観光協会 :逆井城跡公園の詳しい情報あり [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木は未登録 (2022年7月時点) ■少遠景の記録 [5] 金岡香取神社のカヤ :境町内で最寄りの巨木 [6] 祇園城跡の公孫樹 :栃木県小山市、小山氏の主城であった祇園城 (小山城) 跡に残る大イチョウ |
巨木と雑記.長井戸城跡と大トチ
余談から。境町のお隣の坂東市には大きな城跡、 逆井城跡 [3] があります。戦国時代に逆井氏に築かれた主城。 後に小田原北条氏により落城 (天文5年-1536) され、関東侵攻の拠点として大いに拡張。 大規模な土塁や堀が残っていて、約2万7千平方mの範囲が県指定史跡となっています。 逆井城跡公園として整備され、櫓、門、主殿などの建物も復元。 坂東市内でも一度は訪れたいところでした。 私は観光スポットの周辺でも、巨木を探すのが習慣になっています。 逆井城跡の周辺では、境町に長井戸城跡という史跡を見つけました。 現在は香取神社が鎮座していて、社殿の前にはケヤキのような巨木があるらしい。 あまり期待せずに訪れてみたら、平野部では珍しいトチノキの巨木でした。 しかも幹周は5m近い太さがあり、樹高は30mに達しているか。 樹勢良好でさらに大きく成長しそう。 大きな葉がつくる緑の樹冠が輝いていた。 見仰げば山の中へ入ってきたような心地になる。 素晴らしいトチノキでした。嬉しい発見と出会い。
長井戸城 [2] と香取神社 [1] について 。 長井戸城は天文年間 (1532-1555) の頃、 小山氏に属した菅谷左京の居城であったとの伝承。 その後、天文23年 (1554) に小山氏に降伏。 さらに天正4年 (1576) 、後北条氏に小山氏は降伏。 逆井城を下野と常陸侵攻の拠点として拡張し、 長井戸城は小山城 [6] と逆井城を結ぶ中継地点として機能したそうです。 天正18年 (1590)、後北条氏が豊臣秀吉に降伏。 長井戸城が廃城となった後、香取神社が遷座してきたのですが、 創祀や遷座の年代は不明らしい。 現存する古い記録には、 宝永3年 (1706) の指出帳 (土地の面積・作人・収穫量など) があるそうです。
巨木と雑記.逆井城跡
ここで長井戸香取神社のトチノキ発見のきっかけとなった観光スポット、 逆井城跡公園の一部様子をご紹介。 城跡の詳細については坂東市観光協会 [3] のサイトを参照してください。 ちなみに園内に目立つ巨木はありませんでしたが、イヌシデの大木が多いのが面白かった。
茨城TOP | △TOP | 前へ戻る |