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    針山の天王桜

    巨木の写真

    撮影日:2024.04.26 【01】山里のじつに優美な大桜、早朝のため赤みが強めの写真 針山の天王桜-01
    【02】 針山の天王桜-02
    【03】 針山の天王桜-03
    【04】 針山の天王桜-04
    【05】 針山の天王桜-05
    【06】 針山の天王桜-06
    【07】 針山の天王桜-07
    【08】 針山の天王桜-08
    【09】 針山の天王桜-09
    【10】 針山の天王桜-10
    【11】 針山の天王桜-11
    【12】 針山の天王桜-12
    【13】 針山の天王桜-13
    撮影日:2015.04.28 【01】山里に咲き誇る国内最大級のオオヤマザクラ 針山の天王桜-01
    【02】 針山の天王桜-02
    【03】 針山の天王桜-03
    【04】 針山の天王桜-04
    【05】 針山の天王桜-05
    【06】 針山の天王桜-06
    【07】 針山の天王桜-07
    【08】 針山の天王桜-08
    【09】 針山の天王桜-09
    【10】 針山の天王桜-10
    【11】 針山の天王桜-11
    【12】 針山の天王桜-12
    【13】 針山の天王桜-13

    巨木の基本情報

    巨木名 針山の天王ザクラ [1]
    樹種 オオヤマザクラ (大山桜)
    幹周 6.13m [1], 5.33m [4]
    樹高 13.65m [1], 12.0m [4]
    樹齢 300年 [1]
    特徴 地上3m付近で分散し球形の樹冠、根本の傾き
    保護 群馬県指定天然記念物
    所在地 群馬県利根郡片品村針山字乙
    施設 私有地 (千明家)
    状態 2024.04.26 : 開花状況は満開、樹容に目立つ変化なし、夜はライトアップされるらしい
    2015.04.28 : 開花状況は満開、目立つ損傷なく樹勢良好、周囲は広く草木が刈り払われている
    アクセス
    関越道・沼田ICから約22km
    電車 JR上越線・沼田駅から約26km
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 針山の天王ザクラ     :内容は下記雑記の写真01を参照
     [2] 日本遺産・ぐんまの絹物語 :内容は下記雑記の写真02を参照
    ■外部ウェブサイト
     [3] 片品村観光協会      :当桜の情報あり、4月下旬は開花情報をこまめに発信
     [4] 巨樹巨木林データベース  :当桜の登録あり (2007年度に全国巨樹巨木林の調査)
     [5] 日本遺産ポータルサイト  :日本遺産「ぐんまの絹物語」の詳細はこちら
    ■少遠景の記録
     [6] オキノ桜         :片品村の花咲地区、私有地の稲荷神社、天王桜の子孫かも?
     [7] 花咲武尊神社のカエデ   :片品村の花咲地区、村内にある武尊神社の総社、門前のカエデ
     [8] しばぎわのシナノキとイチイ:片品村の花咲地区、私有地、民家門前のシナノキ、家屋背後の大イチイ
     [9] 猫又川の大カラマツ    :片品村の尾瀬ヶ原、猫又川沿いに根差す、冬季・残雪期のみ到達可
     [10] 旅日記・桐生市の日本遺産 :桐生市街地にある日本遺産「ぐんまの絹物語」の文化財を紹介

    巨木と雑記.天王桜

     尾瀬ヶ原で有名な片品村。 その南西部、武尊山の麓に位置する針山地区。 集落が拓かれているのは、裾野にある標高1000m以上の谷合です。 この穏やかで清々しい景観の山里に、根差している巨木が天王桜 [1]。 国内最大級のオオヤマザクラです。 名前の由来は、根本に安置されている天王様の石祠。 地主である千明家の御先祖が、文化15年 (1818) に祀り伝わるもの。 その当時から信仰を集め、集落を見守ってきた御神木。 ご厚意で観桜させていただけるのは、とても有難いことです。

     天王桜。 広い農地の中央に根差していて、田畑と山林が背景。 周囲の景観も含めて素晴らしいところです。 根本から約30m四方は、草木が綺麗に刈り払われている。 東の麓側からは、舞台のように立姿が際立つ。 また牧場の一本桜のように、牧歌的な雰囲気もあります。 古木ながら樹勢は良く、球形に整った大きな樹冠を広げている。 満開の花笠はじつに優美であり、山里の風景にも映えて、感極まるものがあります。 太い根元には、腰のような傾きとくびれがあり、そこに艶と趣がある。 群馬随一の大桜と言っても過言ではない、片品村の宝です。

    cm-針山の天王桜-01 【01】土蔵が建つ天王桜への入口にある解説板。
    cm-日本遺産の解説板-02 【02】墓地近くの道路沿いにある解説板。 当集落にある日本遺産「かかあ天下~ぐんまの絹物語」の構成文化財、 永井流養蚕伝習実習棟について説明するもの。


     駐車場から天王桜へ向かう道路の途中には、興味深い解説板 [2] があります。 それは当地にある日本遺産の構成文化財を説明したもの。 群馬県には「かかあ天下~ぐんまの絹物語」というストーリーの日本遺産があります。 詳細は公式サイト [5] をご参照。 概要は、かつて群馬県で盛んであった絹産業は、 農村や織物工場で働く女性たちの活躍が支えていた。 それに纏わる養蚕・製糸・織物といった、12件の構成文化財による日本遺産です。 ここ針山には永井流養蚕伝習所実習棟がある。 積極的に火を焚いて蚕室を温める養蚕術らしい。 気になる人は建物を見に行ってみてください (私有地なので注意)。

     なお少遠景の旅日記では、桐生市にあるその日本遺産の構成文化財を紹介。 古い蔵の建つ街並み、現役の織物の工場や老舗など。 桐生市街地での観光にも、お役に立てること請け合い。 ぜひご覧になってみてください。 (旅日記「織都・桐生の日本遺産の文化財巡り」)

    巨木と雑記.水芭蕉の里

     天王桜での楽しみは、水芭蕉の群生地もあること。 駐車場から北に位置する、山の清水が流れる湿地です。 地形の様子から、もとは水田で在ったらしい。 観桜のあとで一息つける、気持ちの良いところです。 運が良ければ、ザゼンソウを見つけられるかも。

    cm-水芭蕉群生地-01 【01】奥の森の手前まで小径が続く。良い雰囲気のところだ。 入口付近には電気柵が設置されていたので注意 (2024年4月時点)。
    cm-水芭蕉群生地-02 【02】可憐な水芭蕉のお花さんたち。朝陽を浴びて輝いている。
    cm-水芭蕉群生地-03 【03】どこかにザゼンソウの花が咲いているかもしれない。見つけてみて!
    cm-水芭蕉群生地-04 【04】奥には泉がある。