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針山の天王桜
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木名 | 針山の天王ザクラ [1] |
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樹種 | オオヤマザクラ (大山桜) | |||
幹周 | 6.13m [1], 5.33m [4] | |||
樹高 | 13.65m [1], 12.0m [4] | |||
樹齢 | 300年 [1] | |||
特徴 | 地上3m付近で分散し球形の樹冠、根本の傾き | |||
保護 | 群馬県指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県利根郡片品村針山字乙 | |||
施設 | 私有地 (千明家) | |||
状態 | 2024.04.26 : 開花状況は満開、樹容に目立つ変化なし、夜はライトアップされるらしい 2015.04.28 : 開花状況は満開、目立つ損傷なく樹勢良好、周囲は広く草木が刈り払われている | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・沼田ICから約22km | |||
電車 | JR上越線・沼田駅から約26km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 針山の天王ザクラ :内容は下記雑記の写真01を参照 [2] 日本遺産・ぐんまの絹物語 :内容は下記雑記の写真02を参照 ■外部ウェブサイト [3] 片品村観光協会 :当桜の情報あり、4月下旬は開花情報をこまめに発信 [4] 巨樹巨木林データベース :当桜の登録あり (2007年度に全国巨樹巨木林の調査) [5] 日本遺産ポータルサイト :日本遺産「ぐんまの絹物語」の詳細はこちら ■少遠景の記録 [6] オキノ桜 :片品村の花咲地区、私有地の稲荷神社、天王桜の子孫かも? [7] 花咲武尊神社のカエデ :片品村の花咲地区、村内にある武尊神社の総社、門前のカエデ [8] しばぎわのシナノキとイチイ:片品村の花咲地区、私有地、民家門前のシナノキ、家屋背後の大イチイ [9] 猫又川の大カラマツ :片品村の尾瀬ヶ原、猫又川沿いに根差す、冬季・残雪期のみ到達可 [10] 旅日記・桐生市の日本遺産 :桐生市街地にある日本遺産「ぐんまの絹物語」の文化財を紹介 |
巨木と雑記.天王桜
尾瀬ヶ原で有名な片品村。 その南西部、武尊山の麓に位置する針山地区。 集落が拓かれているのは、裾野にある標高1000m以上の谷合です。 この穏やかで清々しい景観の山里に、根差している巨木が天王桜 [1]。 国内最大級のオオヤマザクラです。 名前の由来は、根本に安置されている天王様の石祠。 地主である千明家の御先祖が、文化15年 (1818) に祀り伝わるもの。 その当時から信仰を集め、集落を見守ってきた御神木。 ご厚意で観桜させていただけるのは、とても有難いことです。 天王桜。 広い農地の中央に根差していて、田畑と山林が背景。 周囲の景観も含めて素晴らしいところです。 根本から約30m四方は、草木が綺麗に刈り払われている。 東の麓側からは、舞台のように立姿が際立つ。 また牧場の一本桜のように、牧歌的な雰囲気もあります。 古木ながら樹勢は良く、球形に整った大きな樹冠を広げている。 満開の花笠はじつに優美であり、山里の風景にも映えて、感極まるものがあります。 太い根元には、腰のような傾きとくびれがあり、そこに艶と趣がある。 群馬随一の大桜と言っても過言ではない、片品村の宝です。
駐車場から天王桜へ向かう道路の途中には、興味深い解説板 [2] があります。 それは当地にある日本遺産の構成文化財を説明したもの。 群馬県には「かかあ天下~ぐんまの絹物語」というストーリーの日本遺産があります。 詳細は公式サイト [5] をご参照。 概要は、かつて群馬県で盛んであった絹産業は、 農村や織物工場で働く女性たちの活躍が支えていた。 それに纏わる養蚕・製糸・織物といった、12件の構成文化財による日本遺産です。 ここ針山には永井流養蚕伝習所実習棟がある。 積極的に火を焚いて蚕室を温める養蚕術らしい。 気になる人は建物を見に行ってみてください (私有地なので注意)。 なお少遠景の旅日記では、桐生市にあるその日本遺産の構成文化財を紹介。 古い蔵の建つ街並み、現役の織物の工場や老舗など。 桐生市街地での観光にも、お役に立てること請け合い。 ぜひご覧になってみてください。 (旅日記「織都・桐生の日本遺産の文化財巡り」)
巨木と雑記.水芭蕉の里
天王桜での楽しみは、水芭蕉の群生地もあること。 駐車場から北に位置する、山の清水が流れる湿地です。 地形の様子から、もとは水田で在ったらしい。 観桜のあとで一息つける、気持ちの良いところです。 運が良ければ、ザゼンソウを見つけられるかも。
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