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しばぎわのシナノキ & 大イチイ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | しばぎわのシナノキ、大イチイ (現地標識) |
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幹周 | シナノキ:3.80m [1], 4.40m [2] イチイ :4.50m [1][2] | |||
樹高 | シナノキ:14.5m [1], 17.0m [2] イチイ :15.0m [1][2] | |||
推定樹齢 | シナノキ:300年 [1], 200-299年 [2] イチイ :600年以上 [1], 300年以上 [2] | |||
保護指定 | 群馬県指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県利根郡片品村花咲字杤久保 | |||
所在施設 | 私有地 (佐藤家) | |||
撮影日・状態 | 2015.04.28 : シナノキとイチイの両木とも目立つ損傷なく樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・沼田ICから約23km | |||
電車 | JR上越線・沼田駅から約27km | |||
参考情報 | ■外部ウェブサイト [1] 群馬県緑化推進委員会 :サイト内で県内の巨木についても紹介している [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [3] 針山の天王桜 :片品村の針山地区、私有地、優美な県内最大級のヤマザクラ [4] オキノ桜 :片品村の花咲地区、私有地の稲荷神社、天王桜の子孫かも? [5] 花咲武尊神社のカエデ :片品村の花咲地区、村内にある武尊神社の総社、門前のカエデ [6] 猫又川の大カラマツ :片品村の尾瀬ヶ原、猫又川沿いに根差す、冬季・残雪期のみ到達可 |
巨木と雑記
武尊山の南東麓に拓かれた、登山口もあるスキー場のオグナほたか。 その手前の谷合に続く集落は、古くから続く農村であり、 スキー客や登山客を迎える民宿も営んでいます。 この集落のひとつ杤久保には、県内最大級のシナノキとイチイ [1] がある。庄屋を務めた佐藤家が、守り伝えられてきた巨木です。 名前に「しばぎわ」と冠しているのは屋号に因るもの。 山際という意味があり、佐藤家は山を背にして建っています。 シナノキは佐藤家の門前にそびえ立ち、道路上から見学できる。 御先祖が鬼門除けに植えられたと伝わるそう。 根本には古い石祠が安置されています。 落葉しきっていれば、ミズナラの巨木にも似た風貌。 遠くからも目立つ集落のシンボルツリーです。 イチイは屋敷の最奥、山際にひっそりと根差しています。 母屋とビニールハウスなどが建つ農地を過ぎた先。 訪ったとき、奥様が見学を快諾してくださいました。 ご厚意に多謝。 このイチイは代々、お稲荷様を祀る御神木として大切にされてきたもの。 根本には古い石宮を抱え込んでいるそうです。 さて樹容について。 濃い赤みを帯び、深い縦皴の刻まれた幹。 太い筋肉の束のようであり、所々にある小さな穴から呼吸しているかのよう。 立姿は直幹でも、枝の多さを含めて、中々に凄みが感じられます。 そして古木ながら樹勢も良く、じつに見事なイチイです。 できれば再び見学させて頂きたい。
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