• TOP
  • 巨木
  • 登山
  • 渡良瀬
  • 旅日記
  • 更新履歴
  • PR
  • 巨木TOP / 群馬 / しばぎわのシナノキ & 大イチイ

    しばぎわのシナノキ & 大イチイ

    巨木の写真

    しばぎわのシナノキ (2015.04.28) 【01】集落の庄屋を務めた佐藤家の門前にそびえるシナノキ しばぎわのシナノキ-01
    【02】 しばぎわのシナノキ-02
    【03】 しばぎわのシナノキ-03
    【04】 しばぎわのシナノキ-04
    【05】 しばぎわのシナノキ-05
    しばぎわの大イチイ (2015.04.28) 【01】佐藤家が稲荷神を祀ってきた御神木、県内最大級のイチイ しばぎわの大イチイ-01
    【02】 しばぎわの大イチイ-02
    【03】 しばぎわの大イチイ-03
    【04】 しばぎわの大イチイ-04
    【05】 しばぎわの大イチイ-05
    【06】 しばぎわの大イチイ-06
    【07】 しばぎわの大イチイ-07
    【08】 しばぎわの大イチイ-08
    【09】 しばぎわの大イチイ-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 しばぎわのシナノキ、大イチイ (現地標識)
    幹周 シナノキ:3.80m [1], 4.40m [2]
    イチイ :4.50m [1][2]
    樹高 シナノキ:14.5m [1], 17.0m [2]
    イチイ :15.0m [1][2]
    推定樹齢 シナノキ:300年 [1], 200-299年 [2]
    イチイ :600年以上 [1], 300年以上 [2]
    保護指定 群馬県指定天然記念物
    所在地 群馬県利根郡片品村花咲字杤久保
    所在施設 私有地 (佐藤家)
    撮影日・状態 2015.04.28 : シナノキとイチイの両木とも目立つ損傷なく樹勢は良い様子
    アクセス
    関越道・沼田ICから約23km
    電車 JR上越線・沼田駅から約27km
    参考情報 ■外部ウェブサイト
     [1] 群馬県緑化推進委員会 :サイト内で県内の巨木についても紹介している
     [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [3] 針山の天王桜     :片品村の針山地区、私有地、優美な県内最大級のヤマザクラ
     [4] オキノ桜       :片品村の花咲地区、私有地の稲荷神社、天王桜の子孫かも?
     [5] 花咲武尊神社のカエデ :片品村の花咲地区、村内にある武尊神社の総社、門前のカエデ
     [6] 猫又川の大カラマツ  :片品村の尾瀬ヶ原、猫又川沿いに根差す、冬季・残雪期のみ到達可

    巨木と雑記

     武尊山の南東麓に拓かれた、登山口もあるスキー場のオグナほたか。 その手前の谷合に続く集落は、古くから続く農村であり、 スキー客や登山客を迎える民宿も営んでいます。 この集落のひとつ杤久保には、県内最大級のシナノキとイチイ [1] がある。庄屋を務めた佐藤家が、守り伝えられてきた巨木です。 名前に「しばぎわ」と冠しているのは屋号に因るもの。 山際という意味があり、佐藤家は山を背にして建っています。

     シナノキは佐藤家の門前にそびえ立ち、道路上から見学できる。 御先祖が鬼門除けに植えられたと伝わるそう。 根本には古い石祠が安置されています。 落葉しきっていれば、ミズナラの巨木にも似た風貌。 遠くからも目立つ集落のシンボルツリーです。

     イチイは屋敷の最奥、山際にひっそりと根差しています。 母屋とビニールハウスなどが建つ農地を過ぎた先。 訪ったとき、奥様が見学を快諾してくださいました。 ご厚意に多謝。 このイチイは代々、お稲荷様を祀る御神木として大切にされてきたもの。 根本には古い石宮を抱え込んでいるそうです。 さて樹容について。 濃い赤みを帯び、深い縦皴の刻まれた幹。 太い筋肉の束のようであり、所々にある小さな穴から呼吸しているかのよう。 立姿は直幹でも、枝の多さを含めて、中々に凄みが感じられます。 そして古木ながら樹勢も良く、じつに見事なイチイです。 できれば再び見学させて頂きたい。