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しばぎわのシナノキ & 大イチイ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 |
しばぎわのシナノキ しばぎわの大イチイ |
幹周/樹高 |
シナノキ:4.6m / 17m 大イチイ:4.5m / 15m |
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樹種 |
シナノキ(科木) イチイ (一位) |
保護指定 | 群馬県指定天然記念物(2本とも) | |
推定樹齢 |
シナノキ:300年 大イチイ:300年 |
撮影日/天候 | 2015.04.28 / 晴 | |
所在地 | 群馬県利根郡片品村花咲(私有地内.佐藤家の敷地に立つ) | |||
アクセス | ||||
車 | 関越自動車道・沼田IC:距離24.5km(国道120経由) | |||
電車 |
沼田駅(JR上越線):駅から関越交通バスを利用の場合は以下の行程 ①「鎌田・戸倉行き」に乗車し「武尊口」で下車.乗車時間約1時間 ②「花咲行き」に乗車し「花咲の湯」で下車.乗車時間約20分 ③「花咲の湯」から徒歩で約1.2kmで到着 |
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備考 |
付近に駐車場はない.周囲の民家の出入口から距離を置いた場所に路肩駐車. シナノキは道路に面しているが、大イチイは私有地の奥にあるので見学には要許可. |
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近辺の観光 | 片品村観光協会 | |||
近辺の巨木 | 天王ザクラ |
巨木の地図
巨木と雑記
尾瀬ヶ原への玄関口に屹立する雄々しき武尊山の南東山麓、花咲の集落に
「しばぎわの大イチイ」と「しばぎわのシナノキ」は立っています。
この集落の奥には、武尊山の山麓にあるスキー場の「オグナほたか」があり、
そのゲレンデ内に登山口もあるため、多くの民宿が営まれています。
2つの巨木は私有地にあり、この集落で古くから庄屋を務めていた由緒ある佐藤家が所有しています。
巨木の名前にある「しばぎわ」とは、佐藤家の屋号です。
シナノキは、佐藤家宅の道路に面した門前に立っていて、道路上から見ることができます。
一方、大イチイは、敷地の奥にある山を背にした場所に立っているため、
佐藤家の方に見学と立入の許可をいただく必要があります。
しばぎわのシナノキは、佐藤家のご先祖様が鬼門除けとして門前に植えられたそうで、
道路上から眺めることができます。
シナノキ(科の木、級の木)は、私にとって身近では無く、
目にする機会が少ない木でした(気付かないだけかも)。
葉はハート型で、初夏に薄黄色の花が咲き、実は羽状の葉と一緒に落下し、回転しながら滑空して遠くまで飛ぶそうです。
材木としては、剥いだ樹皮を、丈夫な布やロープとして使われます。
かつては片品村でも、シナノキから作った布が、袋などに利用され生活の道具として使われたそうです。
私が訪れた時は4月下旬のため、まだ葉が少ない状態でした。
枝や幹に損傷がなく、まだまだ元気な様子で、伸び伸びとした爽やかな巨木でした。
なお、シナノキの写真にモザイクを入れているのは、個人宅の敷地内なのでプライバシー保護のためです
(建物の中や窓が写っている部分)。
シナノキを見学した後は大イチイです。
佐藤家の方に許可をいただいて敷地内へ立ち入らせてもらいます。
私が訪問した際は、仕事中であったにも関わらず、ご婦人が親切に案内して下さり、
大変有難く思いました。
大イチイはお宅の奥にある畑の更に奥、山を背にした場所に立っています。
大イチイは佐藤家のご先祖様の墓標らしく、北側の根元には石塔がありました。
このため、北側には特に近寄らず、石塔や根元から4m以上離れての見学としました。
大イチイは目立った損傷もなく、幹の上部では葉を茂らせた多くの枝を傘のように広げていて、
樹勢は良好の様子でした。
深い縦皺の刻まれた赤みを帯びた幹、根元に近い部分には古い枝の跡がいくつもあり、
目を見張る大さはありませんが、素晴らしい風格のある巨木です。
私が目にする機会の多い、カヤの巨木に少し近い雰囲気を感じました。
大イチイは、数年前から存在は知っていましたが、中々訪れることができなかった巨木です。
それは、情弱な自分はWebサイトでも地図や正確な場所を掴むことができず、
更に個人宅の奥にあるという事も訪問の敷居を高めていたのです(もしも断られたら悲しい…)。
でも、珍しいイチイの巨木を見たい!、決心して情報収集したら、あっさり見つかりました。
地図は見つかりませんでしたが、
いくつかの趣味の巨木のWebサイトから所在を示す文章を参考にして、
Googleストリートビューで、目印となる道路に面したシナノキを発見して、遂に拝観まで至れたのでした。
なので、私としては拝観できたことに満足度の高い巨木なのでした。
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