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旭町の大イチョウ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 旭町の大イチョウ (現地標札より) |
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樹種 | イチョウ(公孫樹) | |||
幹周 | 6.40m [1], 6.89m [4] | |||
樹高 | 33.0m [1], 32.0m [4] | |||
推定樹齢 | 400年 [1] | |||
特徴 | 単幹、枝下が高い | |||
保護指定 | 宇都宮市指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県宇都宮市中央1丁目 | |||
所在施設 | 市有地 | |||
撮影日・状態 | 2014.12.21 : 以外と大きな損傷は見られない、車の交通量が多い場所でも樹勢は良い様子、実のなる雌樹 | |||
アクセス | ||||
車 | 東北自動車道・宇都宮ICから約11㎞、鹿沼ICから約8㎞ | |||
電車 | 東武宇都宮駅から1㎞以内、JR宇都宮駅から約2㎞ | |||
備考 | 駐車場は付近の有料のものを使用、宇都宮城址公園の東駐車場から徒歩5分ほど | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 宇都宮市指定天然記念物 :内容は上記の写真12を参照 [2] 宇都宮空襲と大いちょう :内容は上記の写真13を参照 [3] 江戸時代宇都宮城下復元図 :内容は下記の写真01と02を参照 ■外部ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり(2000年度の調査記録) [5] 宇都宮市ホームページ :宇都宮空襲についての情報を参照 ■少遠景の記録 [6] 八幡山のクスノキ :宇都宮市内、八幡山公園にある県内最大のクスノキ [7] 宇都宮城址の蛇柳 :宇都宮城址公園にあるヤナギの巨木 [8] 旅日記・空に浮かぶおじさん:宇都宮市の空に浮かぶ謎の…!? 前半で宇都宮城址と八幡山公園を紹介 [9] 旅日記・大谷石の文化財巡り:宇都宮市の日本遺産、特産品である大谷石の文化財を巡る |
巨木と雑記.宇都宮市のシンボルツリー
市街中心部に位置する東武宇都宮駅から徒歩5分ほど。 いちょう通りと中央通りとの交差点にある巨木が、旭町の大イチョウ。 建物に囲まれた街の中心部に、堂々とそびえ立つ巨木。 街路樹を巨大にしたような真っ直ぐな単幹で、凛々しい立姿の大イチョウ。 八幡山のクスノキ [6] と併せて、宇都宮市街で要注目の巨木です。 この大イチョウは宇都宮市にとって特別な巨木。 空襲に耐えて再生を果たした、戦禍復興のシンボルなのです。 昭和20年(1945)のこと。 7月12日深夜から翌日未明にかけて宇都宮市は空襲を受けました。 現在の東武宇都宮駅からJR宇都宮駅の間に、 集中的に焼夷弾が落とされ市街地の約半分が焦土と化した。 死傷者は620人以上にも及んだとされます。 なお、宇都宮市が標的となったのは、飛行場や様々な軍需工場の多い街だったため。 市内各地で攻撃機などによる機銃掃射も受け、一般市民が狙われたこともあったそうです。 [2][5] 宇都宮空襲では大イチョウも燃えて、真っ黒な姿になるほど焼け焦げてしまったそう。 しかし翌年には新芽を吹き、今日の見事な巨木があるように、奇跡的な再生を果たした。 大イチョウは戦禍復興と平和の象徴ともなった、市民の方々にとってかけがえのない巨木なのです。 [2][5]
巨木と雑記.大イチョウの足元は宇都宮城の遺構
大イチョウの足元を見てください。 周囲の路面より一段高い土盛りの上に立っている。 これは後から盛ったものではなく、宇都宮城の遺構。 御用屋敷のあった三之丸の西側と、百間掘の間にあった土塁の跡です。 ここから南にある宇都宮城址公園に残るのは、本丸の一部。 かつては主要な城郭が、この大イチョウに至るまで広がっていた。 以下の写真は、宇都宮城址公園の展示資料、江戸時代の宇都宮城の縄張図 [3]。 近いので大イチョウと城址公園を併せて訪れることをお勧めします。
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