• TOP
  • 巨木
  • 登山
  • 渡良瀬
  • 旅日記
  • 更新履歴
  • PR
  • 旅日記TOP街の空に浮かぶ「おじさんの顔」(01)その前にちょっと宇都宮観光

    街の空に浮かぶ「おじさんの顔」(01)宇都宮市街

    栃木県の宇都宮市街の上空に浮かぶ巨大な「おじさんの顔」を見に行ってきました。 日常の生活風景に突如として現れる異次元空間。 でも、見慣れてくると、威圧感は無く優しい眼差しで大人の余裕を漂わせる「おじさんの顔」は 街の守護神のようで、この地で新しい信仰が誕生したのでした(嘘です)。 「おじさんの顔」が浮かぶまでの間は市街を散策しました。 散策といっても食事や買物にあまり興味ないので訪れるのは公園や史跡です…。 こうして中々ファンタスティックな一日を過ごしたのでした。

    はじめに

    この旅日記は2ページの構成で、1ページ目が「おじさんの顔」を見る前に訪れた「宇都宮城址公園」と「八幡山公園」です。 即「おじさんの顔」が見たい方は2ページ目をご覧くださいね。

    >>2ページ目 即、「おじさんの顔」へ

    宇都宮市の上空に「おじさんの顔」を上げるプロジェクトは、宇都宮美術館と現代芸術活動チーム【目】が主導するもので、 プロジェクト名は「おじさんの顔が空に浮かぶ日」です。詳細をお知りになりたい方は以下のURLからご覧ください。

      ■宇都宮美術館 :http://u-moa.jp
      ■特設サイト  :http://www.oji-sora.jp
      ■Twitter:https://twitter.com/umoa_ojisora

    宇都宮城址公園

     12月21日(日)、この日「おじさんの顔が空に浮かぶ日」プロジェクトで「おじさんの顔」が飛翔するのは15時から。 午前中から市街に入って、その時刻になるまで、周辺の散策と、撮影地点の確認をしていました。 市街の散策といっても、中心部で食事や買物などせず、訪れたのは公園&史跡のみです。 宇都宮名物の餃子など美味しいものを探して食べてくればよかったと今になって悔んでいます…。
     宇都宮市街に入って最初に訪れたのが宇都宮城址公園です。 この公園は市街中心部に位置し、西側に再現された櫓付きの城郭以外は芝生の広がる大きな公園です。 宇都宮城は平安時代後期より代々の宇都宮氏の居城となり、最盛期は約4km四方の城郭が構築されていたそうです。 その後、戊辰戦争における宇都宮城の戦い(1868)による消失と都市開発によって殆どすべての構造物が失われました。 公園の東には歴史資料館の「清明館」があり、西側に再現された2つの櫓付きの城郭には登ることができ、 櫓の中から市街の展望を楽しむことができます。

    公園は西に東武宇都宮駅、東に田川を越えてJR宇都宮駅がある市街の中心部に位置する。駐車場は西と南の2箇所。西側の駐車場が広い。
    宇都宮城址01 公園の西側。堀と城郭が再現されている。2つの櫓は南北に、富士櫓、清明台という。
    宇都宮城址02 公園の地図。一部の土塁や堀の跡を残し、戦火や都市開発で殆どの構造物は失われたという。
    宇都宮城址03 西側、「おほり橋」のある正面入口。入口の左の城郭の中は「宇都宮城ものしり館」という資料室があり、 右側は古地図や模型が展示されている。
    宇都宮城址04 西側入口の右側の城郭の中。漆喰が塗られた壁の構造体や、櫓の骨組みの模型が展示されている。
    宇都宮城址05 西側入口の右側の城郭の中には、古地図(印刷)も展示されている。クリックすると拡大します。 城郭から外は主だった道の位置が現在もあまり変わっていないのが分かる。
    宇都宮城址06 中央の本丸?のあった広場。エレベータや階段で城郭の上に登ることができる。テンション上がって来た!
    宇都宮城址07 城郭の上から公園内部を見下ろす。奥に歴史資料館の「清明館」。次回に訪れることがあったら見学して行きたい。
    宇都宮城址08 2つある櫓のうち南側の富士見櫓。毎月、第3日曜日に中を見学できる。この日は北側の清明台は立入禁止であった。
    宇都宮城址0910 富士見櫓の内部。入口と2階に案内の職員が2名いて、親切丁寧に宇都宮城の説明をして下された。 建材のスギとヒノキは県産で主に鹿沼市の産。柱と梁の木組みに釘は未使用で 床や屋根の板に使う釘は昔ながらの製法で造られた和釘を使用。 特に目を見張ったのが、栗材の太い梁。
    宇都宮城址11 富士見櫓の窓から見た北西側の風景。左手前に駐車場、左奥の山は日光連山(女峰山?)だ。
    宇都宮城址12 日光連山(女峰山?)の拡大。富士見櫓は名の通り富士山が見えるのだが、この日は無理だった。 遠くの富士より近くの日光だ!
    宇都宮城址13 公園の東側にある清明館の近くには柳の巨木の 「蛇ヤナギ」 が立っている。根周りが5mくらいあり中々迫力のある巨木であった。
    宇都宮城址14 公園から徒歩数分の位置にある 「旭町の大イチョウ」 ついでに寄ったら想像以上に見事な巨木だった。 高い位置に立っているのは宇都宮城の土塁の跡らしい。 大戦時に米軍の空襲(1945)により焼けても沢山の銀杏を実らせて立ち続ける姿は奇跡。

    八幡山公園

     次に訪れたのが八幡山公園です。ここを訪れた主な目的は2つ。 1つ目は、八幡山の山頂付近(標高158.7m)は市街の好展望台なので、 「おじさんの顔」の絶好の撮影スポットだと思ったからです。 2つ目は、山頂付近にある展望台の宇都宮タワーの近くに、クスノキの巨木があるからです。
    (「おじさんの顔」を上げる場所は公園の東にある錦小学校の校庭)
     公園内の見所について少し。 まずは山頂付近にある電波塔の宇都宮タワーの展望台からの景色でしょうか。 南に県庁や宇都宮駅のある中心街、西から北に日光連山をはじめとする山並、東に茨城へ続く広い平野部と南の筑波山へ続く山並が見えます。 中々の好展望を楽しめます。 次はタワー近くの公園の東側と繋がる吊橋のアドベンチャーブリッジ。東側の展望が良いです。 次に子連れに嬉しい公園の東側の八幡山交通公園。豊富な遊具と有料のゴーカート場(大人は無理)があります。 ちなみに、八幡山交通公園の地下には、大戦時に掘られた旧日本陸軍の地下司令部跡のひとつが残っているそうです (入口は閉まっており立入禁止。一般公開したこともあるらしいが…)。 次に公園の南にある庭園エリア。サクラ、ツツジが多く植えられ花の季節になれば見事でしょう。 また南側には小さな動物園があり、鳥類やウサギなどが見られます。特に鶴が飼育されていることに驚きました。 なお、公園の名前の由来は、宇都宮城の北の守り神として創建された塙田八幡宮からきているそうです。

    けっこう広い。宇都宮タワーからの展望がよい。一等三角点のある展望台からの展望は東側のみだが良い。 広い西側の駐車場に車を停めて、そこから折畳自転車で移動して「おじさんの顔」を撮影した。
    八幡山公園01 西側の駐車場。50台くらい停められるか。宇都宮タワーは右奥にある。
    八幡山公園02 庭園エリア(仮)の付近から見上げた宇都宮タワー。東京塔の天辺に似ている。東京都内が職場だった頃、昼休みに芝公園や増上寺を散歩していたことを思い出す。
    八幡山公園03 宇都宮タワーの全貌。全高89m、展望台の位置は30m。夜間にはライトアップされる。 左側に映っている枝葉が八幡山のクスノキのもの。
    八幡山公園04 宇都宮タワーの南側に立っている 「八幡山のクスノキ」 根元付近で幹が複数に分かれているので中心の量感に欠けるが幹周10m近くの巨木であるので迫力がある。
    八幡山公園05 宇都宮タワーの展望台からの景色・東側。手前に吊橋。奥に小学校の校庭で膨らみはじめた「おじさんの顔」が見える!
    八幡山公園06 宇都宮タワーの展望台からの景色・北側西寄り。男体山に女峰山などの日光連山が見える。 ちなみに、南側の景色は、県庁などの市街中心部や、筑波山が見えるのだが、 逆光気味で窓ガラスに自分が映るので写真は割愛します。
    八幡山公園07 吊橋の八幡山交通公園の側から。こっちのエリアは子連れメインなので、男1人は警戒されないか心配だった。 奥に橋を渡る親子。

    さて、八幡山公園を歩き回り「おじさんの顔」の撮影場所を決めました。 「吊橋」と「一等三角点」のある展望台(地図を参照)の2つです。 宇都宮タワーの展望台は、窓ガラスの反射と位置が高すぎて建物に「おじさんの顔」が溶け込むと思ったので撮影場所から省きました。 そして八幡山から下りて「おじさんの顔」を上げる錦小学校の周辺を下見し、 食事と休憩を済ませて、その刻を待ったのです。

      >>2ページ目 空に浮かぶ「おじさんの顔」へ!