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旭町の大イチョウ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 大いちょう [1] |
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樹種 | イチョウ (公孫樹) | |||
幹周 | 6.40m [1], 6.89m [5] | |||
樹高 | 33.0m [1], 32.0m [5] | |||
推定樹齢 | 400年 | |||
特徴 | 単幹、枝下が高い | |||
保護指定 | 宇都宮市指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県宇都宮市中央1丁目 | |||
所在施設 | 市有地 | |||
撮影日・状態 | 2024.09.22 : 樹容に目立つ変化なし、緑の樹冠を茂らせ大量の実を結ぶ 2014.12.21 : 車の交通量が多い市街中心部でも背が高く大きな樹冠を広げている | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・宇都宮ICから約11km、鹿沼ICから約8km (付近の有料駐車場を利用) | |||
電車 | 東武宇都宮駅から約500m、JR宇都宮駅から約2km | |||
バス | 松ヶ峰2丁目バス停、市役所循環線 (33)、JR宇都宮駅西口と東武宇都宮駅西口を繋ぐ路線 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 宇都宮市指定天然記念物 :内容は下記、イチョウの雑記の写真01を参照 [2] 宇都宮城下復元図 :内容は下記、宇都宮城の雑記の写真02-03を参照 [3] 宇都宮空襲と大いちょう :内容は下記、宇都宮空襲の雑記の写真01を参照 ■外部ウェブサイト [4] 宇都宮市ホームページ :イチョウと宇都宮城と宇都宮空襲について参考 [5] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり(2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [6] 八幡山のクスノキ :宇都宮市街地、八幡山公園にある県内最大のクスノキ [7] 宇都宮城址公園のジャヤナギ:宇都宮城址公園にあるヤナギの巨木 [8] 旅日記・空に浮かぶおじさん:宇都宮市の空に浮かぶ謎の…!? 前半で宇都宮城址と八幡山公園を紹介 [9] 旅日記・大谷石の文化財巡り:宇都宮市の日本遺産、特産品である大谷石の文化財を巡る |
巨木と雑記.宇都宮市のシンボルツリー
東武宇都宮駅から徒歩5分ほどの市街中心部。 いちょう通りと中央通りの交差点に根差す巨木が、旭町の大イチョウです。 街中にポツンと一本あり、背が高く大きな樹冠を広げているので、目を引きます。 根本の周囲の路面より高い土盛は、宇都宮城 の遺構である三之丸の土塁跡 (後述)。 戦国時代まで当地を領した宇都宮氏の主城であり、江戸時代には藩庁の置かれた城下町の中心。 その宇都宮城に植えられ、今も息づく古木名木。 そして市の木に指定されている樹種はイチョウ [4] 。この旭町の大イチョウは宇都宮市のシンボルツリーです。
巨木と雑記.根本は宇都宮城の遺構
旭町の大イチョウから南東に位置する宇都宮城址公園 [4] 。ここには宇都宮城の本丸跡の一部、土塁・櫓・堀などが復元されています。 園内には資料展示室があり、そこには江戸時代の城郭と城下町の復元図も展示。 本丸を囲む二之丸の北には三之丸があり、その土塁跡に大イチョウが根差していることが分かります。 見学してみてください。
巨木と雑記.戦禍から復活したイチョウ
旭町の大イチョウは宇都宮市を襲った戦禍、 宇都宮空襲 [3] [4] を伝える巨木でもあります。昭和20年 (1945) 7月12日。 深夜から翌日未明にかけて宇都宮市は空襲を受けました。 現在の東武宇都宮駅からJR宇都宮駅の間に、 集中的に焼夷弾が落とされ市街地の約半分が焦土と化した。 死傷者は620人以上にも及んだとされます。 なお、宇都宮市が標的となったのは、飛行場や様々な軍需工場が置かれたため。 市内各地で攻撃機などによる機銃掃射も受け、一般市民が狙われたこともあったそうです。 宇都宮空襲では大イチョウも燃えて、真っ黒に焼け焦げてしまったという。 しかし翌年には新芽を吹き、今日の見事な巨木があるように、奇跡的な復活を果たした。 大イチョウは戦禍復興と平和のシンボルともなった、市民の方々にとってかけがえのない巨木です。
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