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熊野神社のだっこ杉
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 熊野神社のだっこ杉 [2] |
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樹種 | スギ (杉) | |||
幹周 | 3.50m (実測) | |||
樹高 | 25.0m [2] | |||
推定樹齢 | 300年 [2] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹、イヌシデと癒着 | |||
保護指定 | ふるさと佐野100選 | |||
所在地 | 栃木県佐野市寺久保町 | |||
所在施設 | 熊野神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.08.07 : スギとイヌシデの双方とも樹勢は良い様子、スギの根本に空洞があるかも | |||
アクセス | ||||
車 | 北関東道・佐野田沼ICから約8㎞、足利ICから約9㎞ | |||
電車 | 東武佐野線・田沼駅から約8㎞ (両毛線・佐野駅または足利駅からは約12㎞) | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 熊野神社の由緒 :内容は下記雑記の写真06を参照 [2] 熊野神社のだっこ杉 :「ふるさと佐野100選」の標識、内容は上記巨木の写真09を参照 ■外部ウェブサイト [3] 栃木県ホームページ :県内の「関東ふれあいの道」の情報を参考 [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木は未登録 (2022年7月時点) ■少遠景の記録 [5] 唐澤山神社のアカマツ :佐野市内で同じ田沼地区、県内を代表する山城に座す神社 [6] 岩嶽神社のスギ :佐野市内で同じ田沼地区、市内最大のスギ [7] 熊野神社のカヤ :佐野市内で近辺の巨木、市内最大のカヤ |
巨木と雑記
佐野市の観光名所のひとつ、出流原弁天池 (地図リンク) から西。北関東道が山を貫く塩坂峠の麓に熊野神社は鎮座しています。 神社までの道は少し分かりづらい。入口の目印は塩坂峠の標識。 神社の前まで未舗装の林道 (普通車の進入は危険) が続き、 その先は塩坂峠まで山道が続いているようです。 この参道にもなる区間は関東ふれあいの道、マンサクの花咲く道 [3] の一部。全行程は塩坂峠を越えて出流原弁天池と足利駅を繋ぐ、 全長14㎞のルートであるそうです。 さて熊野神社 [1]。 平安時代の中期頃、下野の国司でもあった藤原秀郷による創建と伝わる古社。 その門前にそびえ立つのが「だっこ杉」と呼ばれる珍奇な姿のスギ巨木。 根本から生えているイヌシデを、地上高3m付近まで幹に抱き込んでいます。 この2つの樹種の重なり、全国的にも珍しいのではないでしょうか。 この双木にはしばし見入りました。 「抱っこ」という微笑ましい名前を冠していますが、そんな優し気な佇まいには見えない。 お互い、ひとつところに根差してしまった宿命のライバルで、生存競争の真っ最中。 スギ「倒すぞ!喰らうぞ!」イヌシデ「負けるものか!」
おわりに熊野神社の境内で気になったものについて。 社殿の左手前、朽ちたスギ巨木の根株です (上記の雑記の写真07-09)。 幹周は6mくらいありそう。かつての御神木か。 洞の中央から生えている若木が印象的でした。 現地解説板 [1] には、昭和14年 (1939) の台風で倒木により社殿が大破したとある。 そのときの倒木が、この大スギだったのかもしれない。
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