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三ツ木神社の大欅
巨木の写真


















巨木の基本情報
巨木の名前 | 三ツ木神社の大欅 [2] |
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樹種 | ケヤキ (欅) | |||
幹周 | 6.97m [2][4] | |||
樹高 | 22.0m [2][4] | |||
推定樹齢 | 400年以上 [2] | |||
特徴 | 大空洞、南北の枝の広がり | |||
保護指定 | 鴻巣市指定天然記念物 | |||
所在地 | 埼玉県鴻巣市愛の町 | |||
所在施設 | 三ツ木神社 | |||
撮影日・状態 | 2024.07.28 : ワイヤーによる支え増設、大きな緑の樹冠が眩しい、南側根本のヒコバエが成長 2016.02.11 : 主幹は空洞化し上部を欠損、頭上に電線、洞内に一体の眷属の石像が安置 | |||
アクセス | ||||
車 | 圏央道・桶川加納ICから約13km (駐車場なし) | |||
電車 | JR北鴻巣駅から1km以内 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 三ツ木神社御由緒 :内容は下記雑記の写真03を参照 [2] 三ツ木神社の大欅 :内容は下記雑記の写真04を参照 ■外部ウェブサイト [3] 埼玉県神社庁 :当社の紹介あり [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録) ■少遠景の記録 [5] 鴻神社のイチョウ :鴻巣市街地、鴻巣郷総鎮守とされた古社 [6] 鴻巣公園のイチョウ :鴻巣市街地、徳川家に所縁の関東十八檀林のひとつ、勝願寺に隣接 [7] 本町のスダジイ :鴻巣市街地、こうのす共生病院の移転後に伐採 (2021年度) |
巨木と雑記.三ツ木神社
JR北鴻巣駅の周辺に位置する市街地。 ここに「愛の町」という、湿度の高そうな名前の地区があります。 三ツ木地区から分かれた新しい町。 名前の由来は当地に座す古社に関係あるかも。 それは、子宝・安産に霊験あらたからであり、 独特な信仰形態 (後述) を有する三ツ木神社 [1] [3] です。社伝によれば、比叡山の高僧である雲海上人による創建。 上人は元亀2年 (1571)、織田信長の比叡山焼き討ちから逃れ、 山王権現 (日吉大社) の神霊を奉持して諸国を行脚。 そして天正12年 (1584) に当地へ至り、 瑞光を放つ塚を見つけ、山王権現の祠を建てたと伝わるそうです。 その塚に根差しているのが御神木の大ケヤキ。 根本の塚からは金環や勾玉などが出土したそうで、 太古から霊地とされていたのです。




御神木の大ケヤキについて。 主幹は空洞が貫き上部を失っていても堂々とした立姿。 夏期には大きな緑の樹冠を茂らせ、強い生命力を感じさせます。 特に印象的なのは、眷属の石像 (後述) が安置された、胎内のような洞。 命が生まれ燃え上がり、燃え尽き、 土へと還りまた再生していくような。 命の循環も感じさせてくれる、じつに神秘的な大ケヤキです。 また鴻巣市内で最大の巨木。
巨木と雑記.眷属の石像
三ツ木神社にある特徴的な信仰形態。 それが山王権現 (大山咋命) の眷属である猿の石像 [3] 。姿は殆どが両手を合わせた祈るかたち。 この石像に赤い粉を、持病のある部位に塗って快癒を祈念する。 そして三ツ木神社での眷属は女の猿なので、 子宝・安産・婦人病にも霊験あらたかとして信仰。 また願主は石像を一体借りていき、 結願すると報恩にもう一体作って返すという風習があるそうです。 今や石像は現存するだけで6000体にも及ぶとか。 三ツ木神社が受けてきた崇敬の篤さと、 願主の方々の切実な想いが伝わってきます。





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