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恩名のイチイガシ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 恩名のイチイガシ (仮) |
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樹種 | イチイガシ (一位樫) | |||
幹周 | 3.90m [4] | |||
樹高 | 11.0m [3][4] | |||
推定樹齢 | 500年 [3] | |||
特徴 | 扁平な主幹、根本の肥大隆起、球形の樹冠 | |||
保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |||
所在地 | 茨城県古河市恩名 (旧猿島郡三和町) | |||
所在施設 | 私有地、峯家の屋敷内 | |||
撮影日・状態 | 2023.10.06 : 主幹北側の空洞は大枝を折損した傷跡、他の部位は健全で樹冠は大きく茂る | |||
アクセス | ||||
車 | 圏央道・境古河ICから約8km | |||
電車 | JR古河駅 (宇都宮線・湘南新宿線) から約15km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] イチイガシの解説板 :内容は上記巨木の写真10を参照 [2] 峯清先生顕彰の碑 :内容は下記雑記の写真01-02を参照 ■外部ウェブサイト [3] 古河市ホームページ :当巨木の情報あり [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [5] 雀神社の大欅 :古河市街地、古河城下の総鎮守であった古社、御神木の他にも大木が多数 [6] 東山田公園のサワラ :古河市の三和地区、3本株立ち、開いた中央の空間が神秘的 [7] 東漸寺のボダイジュ :古河市の三和地区、県内最大級のボダイジュ [8] 筑波山神社の社叢 :つくば市、御神木は県内最大級のスギ、社叢には他にも巨木がたくさん |
巨木と雑記.名家が守る県内随一のイチイガシ
旧三和町の地区にある恩名。 当地の東仁連川沿いにある峯家は、江戸時代から続く旧家です。 正面に構える立派な門と、天保年間 (1831-1845) に建てられたという土蔵が目を引く。 そして屋敷内、主屋と土蔵の間には、県内最大級の見事なイチイガシがそびえ立つ。 当集落の小字「一ノ木」は、この巨木から名づけられたそうです。 峯家が守り伝えてきた集落のシンボルツリー。 峯家御主人にお許しを得て、屋敷内のイチイガシを拝観。 お話によると昔はもっと大きく、台風などで北側の幹を失ったそうです。 北側の空洞と扁平な主幹はこれ故に。 それでも他の部位は健全で樹勢良好。 大きな樹冠を茂らせ、広く隆起した根元は力強く、深い貫禄を湛えた立姿。 実際の幹周は5mくらいある印象を受けました。 根本には社や石仏が安置されている。 峯家の氏神であり、当集落にとっても土地神のような存在です。 なお、根本にある歌碑は御主人の御母堂が建てたもの。 この先祖代々守ってきた 素晴らしい巨木が、 土地の名となり、東仁連川の橋の名となった誉れが刻まれています。
峯家の正門の前に立派な石碑「峯清先生顕彰の碑」が建っています。 峯家が輩出した名士の功績を伝えるものです。 峯清氏は大正9年 (1920) の生まれなので、現御当主の御父上か御祖父様にあたる方でしょうか。 当地も含め県西地区の学校教育と教育行政に多大な貢献を果たした人物です。 戦後は帰郷して教員となり、 愛を基調として豊かな人間性を育む教育を信条とされたそう。 多くの小中学校にて教頭と校長を歴任。 また各市町村の校長会の会長、教育委員会の会長も歴任。 平成3年 (1991) に全国町村教育長会より表彰。 同4年に文部大臣より表彰。 同5年に内閣総理大臣より旭日章の授与を受けました。
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