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    諏訪大社下社春宮の社叢

    巨木の写真

    諏訪大社下社春宮の社叢(縁結びの杉とケヤキ:2018.04.27) 【01-01】結びの杉.途中で双幹となる樹形が名前の由来. 諏訪大社下社春宮の社叢-01
    【01-02】結びの杉 諏訪大社下社春宮の社叢-02
    【01-03】ケヤキ (1) 諏訪大社下社春宮の社叢-03
    【01-04】ケヤキ (1) 諏訪大社下社春宮の社叢-04
    【01-05】ケヤキ (2) 諏訪大社下社春宮の社叢-05

    諏訪大社下社春宮と巨木の基本情報

    巨木の名前 結びの杉 [1]
    樹種 杉(スギ)
    幹周 4.9m [6]
    樹高 30m [6]
    推定樹齢 300年以上 [6]
    特徴 中腹で真直ぐな双幹に分かれる
    保護指定 下諏訪町指定天然記念物
    所在地 長野県諏訪郡下諏訪町大門
    所在施設 諏訪大社下社春宮
    撮影日・状態 2018.04.27 : コメント
    アクセス
    中央道・岡谷ICから約5km(諏訪大社駐車場まで)
    電車 JR下諏訪駅から約1.5km
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 結びの杉        :内容は上記の写真01-02を参照のこと
     [2] 幣拝殿・左右片拝殿   :内容は以下の写真02-04を参照のこと
     [3] 万治の石仏       :内容は以下の写真03-05を参照のこと
    ■公式ウェブサイト
     [4] 諏訪大社公式サイト   :上下社四宮をまとめて紹介している
     [5] 慈雲寺公式サイト    :下社春宮の東隣に拓かれた古刹(開基は下社の大祝)
     [6] 巨樹巨木林データベース :2000年度の調査記録より(境内入口付近のケヤキは幹周4.9m)
    ■少遠景の巨木
     [7] 諏訪大社上社前宮の社叢 :上社前宮と社叢の巨木紹介
     [8] 諏訪大社上社本宮の社叢 :上社本宮と社叢の巨木紹介(贄掛けの欅他)
     [9] 諏訪大社下社秋宮の社叢 :下社秋宮と社叢の巨木紹介(専女の欅と青塚古墳を含む)
    ■少遠景の登山
     [10] 守屋山の登山      :登山口は杖突峠、山頂では諏訪湖と下社春宮と秋宮の社叢が見える

    巨木と雑記.諏訪大社の下社春宮

     諏訪大社は全国各地で信仰されている諏訪神社の総本社。 信濃国一之宮であり、国内最古級の格式高い神社です。 天下の奇祭である御柱大祭が行われる神社としても有名。 6年毎に行われ、境内の四隅に建てる樅の巨木を、山中から氏子総出で曳き出す勇壮な神事です。[4]

     諏訪大社の鎮座地は4箇所に分かれています。 諏訪湖の南に上社の前宮(茅野市)と本宮(諏訪市)。 北に下社の春宮と秋宮(下諏訪町)。 主祭神は上社で彦神の建御名方神、下社では妃神の八坂刀売神。 延喜式神名帳に南方刀美神社二座とあるように、平安時代以前から上下2社としてあったようです。 以下、美しく荘厳な社殿が建ち並び、砥川の清水が流れる春宮境内の様子です。[4]

    cm-諏訪大社下社春宮-01 石の大鳥居が建つ境内入口。 実際に訪れてみて、周囲は予想よりも密集した住宅地となっていて驚いた。 それでも境内は広く、社叢は鬱蒼と大木に覆われていて、神気は漲っている。
    【02-02】展望地 cm-諏訪大社下社春宮-02
    【02-03】境内図 cm-諏訪大社下社春宮-03
    【02-04】解説板 cm-諏訪大社下社春宮-04
    【02-05】神楽殿 cm-諏訪大社下社春宮-05
    【02-06】神楽殿 cm-諏訪大社下社春宮-06
    【02-07】拝殿 cm-諏訪大社下社春宮-07
    【02-08】拝殿 cm-諏訪大社下社春宮-08
    【02-09】拝殿 cm-諏訪大社下社春宮-09
    【02-10】拝殿 cm-諏訪大社下社春宮-10
    【02-11】浮島社 cm-諏訪大社下社春宮-11
    【02-12】浮島社 cm-諏訪大社下社春宮-12
    【02-13】浮島社 cm-諏訪大社下社春宮-13


     下社春宮の特徴について。 まずは上社本宮 [8] と下社秋宮 [9] と共通すること。 拝殿は本殿を持たない諏訪造りの様式です。 中央に2階建ての楼門の構造になった幣拝殿、左右に渡り廊下のような構造の片拝殿。 拝殿の奥には、本殿に相当するような社殿の宝殿が東西に2つ。 6年毎の遷座祭では、古い方が建替えられ、中の神輿などの神宝が遷されます。[2][4]

     諏訪大社の他三宮にはない春宮の特徴について。 御神木はスギの古木。宝殿も建つ拝殿奥の聖域に立っています。 その全貌は不明。拝殿の手前から屋根越しに樹冠の一部が見えるのみ。 下社では諏訪神がお鎮まりになるのは春宮と秋宮の交代。 春宮には2月~7月、秋宮には8月~翌年1月。年2回に遷座祭が行われます。 境内を砥川が流れているのも特徴。 浮島と呼ばれる川の中州には浮島社があり、祓が行われてきた聖域。 8月の遷座際「お舟祭」では舟型の神輿が使われることもあり、 水の守護神としての信仰が濃い歴史を持つようです。[4]

    巨木と雑記.上社春宮の個人的な感想

     上社春宮は諏訪大社の他三宮と比べて、 最も簡潔かつ整然とまとまっている境内だと思いました。 表参道から直線状に神楽殿と拝殿と奥の聖域。これは秋宮 [9] も同様の配置。 比べて上社本宮 [8] はかなり複雑な境内構造です。 住宅地に囲まれていますが、秋宮より閑静な雰囲気。 砥川沿いに鬱蒼と茂る社叢には、古代の息吹が感じられます。 特に感銘を受けたのが、楼門構造の幣拝殿。 秋宮も規模と意匠がほぼ同じですが、初見だった春宮での感動がより勝る。 早朝の誰も居ない瞬間。清浄かつ静謐なる境内で、諏訪造りの荘厳な社殿の美しさに身が震えました。

    巨木と雑記.万治の大仏

     上社春宮には万治の大仏という有名な石仏もあります。浮島から砥川の少し上流。 万治3年(1660)に彫られた個性的な姿の石仏。 伝承では、春宮に造る大鳥居の石材とされ、ノミを入れた途端に血が流れ出したとか。 これに恐れをなした石工の人たちが、阿弥陀如来を祀ったと云われています。[3]

    cm-万治の大仏-01 阿弥陀如来の座像。万治の石仏はとても個性的な造形。御尊顔にも個性がある。 大岩から石仏を掘り出していく途中のようにも見えてくる。
    【03-02】 cm-万治の大仏-02
    【03-03】 cm-万治の大仏-03
    【03-04】 cm-万治の大仏-04
    【03-05】 cm-万治の大仏-05

    巨木と雑記.慈雲寺

     万治の石仏を拝観していたとき、朝の散歩に来ていた地元の方に会いました。 色々をお話をさせていただいた後、よい場所があると導いてくださったのが慈雲寺でした。 この紳士は檀家の方でもあったので、一人では立入るのが躊躇われる、境内裏の庭園も鑑賞することが。 更に慈雲寺の参拝後、地図中に示した守屋山 [10] も見える展望地まで連れて行ってくださいました。 このありがたい御厚意、上社春宮の参拝はとても心温かな思い出となっています。

    cm-慈雲寺-01 下社春宮のすぐ隣にある白華山慈雲寺は、諏訪大社下社の大祝による開基と伝わる古刹。 春宮と併せて参拝したい神宮寺。 山門へ至る参道は、杉並木に挟まれた石畳が続いている。
    【04-02】 cm-慈雲寺-02
    【04-03】 cm-慈雲寺-03
    【04-04】 cm-慈雲寺-04
    【04-05】 cm-慈雲寺-05
    【04-06】 cm-慈雲寺-06
    【04-07】 cm-慈雲寺-07
    【04-08】 cm-慈雲寺-08
    【04-09】 cm-慈雲寺-09


     慈雲寺の境内はとても美しいものでした。拝観料が発生しそうなお庭です。 参道は苔生した石畳と大木の杉並木。その奥にそびえる風格ある山門は江戸後期の建築。 本堂正面の庭園は白洲の海に配された木石。主役は下諏訪町の天然記念物でもある天桂松。 本堂裏には滝と池を囲む多様な木々が配された庭園。 まるで京都の名刹を思わせる佇まいした。

     最後に慈雲寺の由緒について [3]。 創建は正安2年(1300)とされる臨済宗の古刹です。 本尊は千手千眼観世音菩薩。 諏訪大社下社の大祝である金刺満貞による開基。 満貞が師事した一山一寧国師による開山。 下社春宮の神宮寺は禅道場だった。 中世には武田信玄により中興されています。