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    大松川不動尊のカツラ

    巨木の写真

    撮影日:2023.05.26 【01】根本から大地の鼓動が聞こえてくる御神木 不動堂のカツラ-01
    【02】 不動堂のカツラ-02
    【03】 不動堂のカツラ-03
    【04】 不動堂のカツラ-04
    【05】 不動堂のカツラ-05
    【06】 不動堂のカツラ-06
    【07】 不動堂のカツラ-07
    【08】 不動堂のカツラ-08
    【09】 不動堂のカツラ-09
    撮影日:2021.04.22 【01】根本から清水湧く不動尊の御神木は県内最大級のカツラ 不動堂のカツラ-01
    【02】 不動堂のカツラ-02
    【03】 不動堂のカツラ-03
    【04】 不動堂のカツラ-04
    【05】 不動堂のカツラ-05
    【06】 不動堂のカツラ-06
    【07】 不動堂のカツラ-07
    【08】 不動堂のカツラ-08
    【09】 不動堂のカツラ-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 不動堂のカツラ [1][2]
    樹種 カツラ (桂)
    幹周 16.09m [1]
    樹高 38.0m [1], 26.0m [2]
    推定樹齢 360年 [1], 350年 [2]
    特徴 株立ちの樹形と斜面を覆う根本
    保護指定 福島県指定緑の文化財
    所在地 福島県南会津郡下郷町大字大松川字滝ノ沢
    所在施設 大松川不動尊
    撮影日・状態 2023.05.26 : 根本や大枝などの樹容に目立つ変化なし、新緑の時期でも樹冠は遠くから目立たない
    2021.04.22 : 樹勢は良い様子、生長した周囲の杉林に押されて樹冠は狭まっているように見える
    アクセス
    東北道・白河ICから約31km、磐越道・会津若松ICから約43km
    電車 会津鉄道・会津下郷駅から約5km
    参考情報 ■外部ウェブサイト
     [1] 福島県公式サイト   :森林環境税のコンテンツ内、南会津地区の巨木紹介ページを参考
     [2] 下郷町ホームページ  :当巨木と猿楽台地の情報あり
     [3] 金山町ホームページ  :福島県大沼郡金山町、アザキ大根について参考
     [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木は未登録(2023年5月時点)
    ■少遠景の記録
     [5] 大内宿と高倉の大スギ :下郷町、大内宿と集落にある高倉神社のスギの紹介
     [6] 八幡のケヤキ     :下郷町、大内宿に近い中山集落にある県内最大級のケヤキ
     [7] 剣カツラ       :西白河郡西郷村、国道289号線沿いの大カツラ、森の巨人たち100選

    巨木と雑記.大地の鼓動を伝える県内最大級のカツラ

     下郷町の南東部、国道289号線沿いにある大松川の集落。 当地の鎮守が不動堂であり、背後にそびえる御神木は県内最大級のカツラです。 境内は山の清水が集まってくる小さな谷間。 大カツラの根本から湧き出す清水が、古くから集落を潤してきたお不動様の御神水です。

     大カツラの樹容。 広範囲に斜面を覆う力強い根張りが目を引きます。 また疎らな側幹の集合ではなく、密な束となって立ち昇るので樹上の量感にも優れている。 そして清水湧く根本からは、ドクン…ドクン…と心臓の鼓動のような音が聞こえます。 根本に跪いたとき、地母神に抱きしめてもらっている心地になれました。 じつに神秘的な大カツラ。会津地方でも特に印象深い巨樹です。

     ちなみに幹周について。 斜面が高い背後からの胸高周囲は10mくらいの印象。 それでも根張りが凄まじいので真下から見仰ぐ量感は、 福島県公式サイト [1] にある幹周 (約16m) に迫るものがあります。

    cm-大松川不動尊-01 【01】参道入口からの大松川不動尊の景観。一見すると平坦地に見えるが小さな谷間になっている。 スギ林に囲まれて不動堂背後の大カツラは目立たない。
    【02】 cm-大松川不動尊-02
    【03】 cm-大松川不動尊-03
    【04】 cm-大松川不動尊-04
    【05】 cm-大松川不動尊-05

    巨木と雑記.猿楽台地の蕎麦畑

     大松川不動尊の近くには、いくつか景色の良い観光スポットがあります。 まずは国道沿いにある道の駅しもごう。 県内で最も標高 (約858m) が高いところにある道の駅で、那須連山の眺めが良い。 次に道の駅から南の山中、神秘的な観音沼を囲む森林公園。 散策路で周回できて、紅葉の名所ともされているところです。 そして今回紹介するのは、大松川不動尊から南西にある 猿楽台地の蕎麦畑 [2]

     猿楽台地は加藤谷川の右岸にある標高700m前後の台地。 ここに広さ約40ヘクタールの蕎麦畑が拓かれています。 8月下旬から9月上旬、広大な蕎麦畑が白い花の絨毯で覆われる。 この美景を見に多くの人が訪れているそうです。 私が訪れたのは、蕎麦の種が播かれる前の5月下旬。 じつはこの時期にも花畑が見られるのです。アザキ大根の花畑。

    cm-猿楽台地-01 【01】猿楽台地の中央部から東方向の景観。40ヘクタールの広さの三分の一くらいは写っているかな。 5月下旬、アザキ大根とハルジオンの花畑となっていた。
    【02】 cm-猿楽台地-02
    【03】 cm-猿楽台地-03
    【04】 cm-猿楽台地-04
    【05】 cm-猿楽台地-05



     おわりにアザキ大根 [3] について。会津地方の山間部に自生しているもの。 猿楽台地の蕎麦畑にあるものは、自然に増えた雑草です。 蕎麦の種を播く前、畑が耕耘されて消えていく。 現在の主な産地は金山町で、野生種よりも大きなものが栽培。 普通の大根に比べて細くて硬く、強い辛みを活かして薬味として使われる。 このアザキ大根を使った高遠蕎麦を食べてみたい。 ちなみに、金山町の道の駅では食べれるそうです。