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八幡のケヤキ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 八幡のケヤキ [1][2] |
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樹種 | ケヤキ(欅) | |||
幹周 | 12.0m [1][3], 11.02m [2] | |||
樹高 | 36.0m [1][3], 24.0m [2] | |||
推定樹齢 | 940年 [1], 1000年 [2] | |||
特徴 | 太い幹と東側への傾き | |||
保護指定 | 下郷町指定天然記念物、県指定緑の文化財 | |||
所在地 | 福島県南会津郡下郷町大字中山字中平 | |||
所在施設 | 私有地 (民家の庭先) 県道上からの見学 | |||
撮影日・状態 | 2023.05.26 : 主幹と大枝の樹容に目立つ変化なし、新緑に染まった広大な樹冠が美しい 2021.04.22 : 目立つ欠損なく樹勢は良い様子、主幹上部に空洞がありそう、枝先の2~3カ所にヤドリギ | |||
アクセス | ||||
車 | 磐越道・会津若松ICから約37km、東北道・白河ICから約43km | |||
電車 | 会津下郷駅から約8km、湯野上温泉駅から約9km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 八幡のケヤキの解説板 :内容は下記雑記の写真01を参照のこと ■外部ウェブサイト [2] 福島県公式サイト :森林環境税のコンテンツ内、南会津地区の巨木紹介ページにて [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録) [4] 下郷町観光協会 :近くにある花の郷公園と三彩館の情報あり ■少遠景の記録 [5] 大内宿と高倉の大スギ :下郷町、大内宿と集落内にある高倉神社のスギの紹介 [6] 高瀬の大木 :会津若松市、福島で八幡のケヤキと双璧をなす大ケヤキ |
巨木と雑記.会津街道にそびえる県内最大のケヤキ
若松城下から下野の今市 (栃木県日光市) まで結ぶ会津西街道。 その宿場町であった大内宿 [5] からちょうど1里 (約4km) ほど南、中山集落に八幡のケヤキはあります。 会津若松市にある高瀬の大木 [6] と双璧をなす県内最大のケヤキ。 幹周12メートルもの太さの単幹で背は高く、目立つ欠損はなく健全。 全国屈指の威容を誇る大ケヤキといえるでしょう。 八幡のケヤキは個性に優れた樹容をしているのも魅力です。 主幹は根本から東側に傾き、海老反りするようにして立ち昇り大枝を広げている。 圧巻の力強さとともに、柔らかく艶やかな物腰も感じられ、 まるで踊っているかのような印象も受けました。 この巨樹を前にすると、なんだが元気が湧いてきて温かな心持になってきます。 街道を往く旅人たちに、熱いエールを送り続けてきた大ケヤキ。
引き続いて八幡のケヤキの伝承 [1] について。 平安時代後期の武将、八幡太郎こと源義家の手植えと伝わるそうです。 ことの経緯は天喜3年 (1055)、陸奥の阿部氏を討つ前9年の役のとき。 義家は進軍の途中で当地にて軍を休めた。 その際に中倉村の司であった現在のお宅のご先祖、二宮太郎兵衛さんが義家を自宅に招いて歓待。 そして大沼郡尾岐村 (会津美里町の南西部) に至る間道を教えた。 この功により義家は不意をついて敵軍を討つことができ、感謝の印として庭先にケヤキを植えた。 という伝承です。 真相はともかく、英雄の名を冠するに相応しい大ケヤキです。
巨木と雑記.花の郷公園と三彩館
八幡のケヤキの近くには、花の郷公園 [4] という観光スポットがあります。 清流の大沢川の水を引き入れた池を囲む公園。 名前の通り四季折々の花を楽しめるところで、湿原に自生する高山植物も見れます。 特に華やぐ時期は、芝桜が見頃となる4月下旬から5月上旬頃であるそうです。 そして公園には食事ができる施設の三彩館が併設。 野山に囲まれた風光明媚な湿原で、ゆくっり散策と食事が楽しめる良いところ。 お勧めです。 (訪れた日は2023年5月26日)
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