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沢尻の大サワラ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 沢尻の大ヒノキ [1][2] |
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樹種 | サワラ (椹) | |||
幹周 | 10.22m [2], 10.0m [3] | |||
樹高 | 34.3m [1], 29.0m [2][3] | |||
推定樹齢 | 800年~1000年 [1], 1040年 [2] | |||
特徴 | 傘状の樹冠、無数の下枝、深い縦皴 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 福島県いわき市川前町上桶売上沢尻地内 | |||
所在施設 | 私有地 (見学可) | |||
撮影日・状態 | 2022.04.24 : 石祠のある東側下枝が一部剪定された、根本周囲に柵の設置、樹勢は良い様子 2012.08.25 : 頭頂部の梢は枯れているが樹勢良好、樹冠は大いに繁茂、下枝は地面まで届く | |||
アクセス | ||||
車 | 小野IC (あぶくま高原道路・磐越自動車道) から約12㎞ (駐車場なし) | |||
電車 | JR磐越東線・夏井駅から約4㎞ | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 沢尻の大ヒノキ :内容は上記の2012年の写真09を参照 ■外部ウェブサイト [2] いわき市ホームページ :当巨木の情報あり [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [4] 東松院の夫婦樅 :近辺の巨木 (いわき市川前町)、浜通り地方では県内最大とみられるモミ [5] 諏訪神社の翁スギ媼スギ:近辺の巨木 (田村郡小野町)、幹周約9mの大スギが2本並び立つ [6] 芝山の一本ブナ :いわき市三和町、芝山のハイキングコース上にあるブナ [7] 杉沢の大スギ :二本松市、福島県で最大の巨木 |
巨木と雑記.国内最大のサワラ巨樹
いわき市の北西端に位置する旧川前町の地区。 標高300m~800m台の山谷が連なる阿武隈高地のなか。 隣接する旧三和町の地区も、ブナ巨木 [6] のある芝山 (標高819m) があるなど、浜通り地方という海沿いの印象からは遠いところです。 そんな山里の集落にあるのが、国内最大とみられる大サワラ。 個人所有のもので、根本には氏神が祀られている御神木。 なお、国天に指定された昭和49年 (1974)、樹種をヒノキと誤ったらしい。 このため、現在も大ヒノキの名前が定着しています。 巨樹巨木林DB [3] に登録済のサワラの中では最大 (2022年4月時点)。 堂々たる幹の太さは周囲10m、スギ巨木でもなかなか達することができない太さです。 無数の地面まで届く下枝の傘。その樹下から見仰ぐ姿はじつに圧巻でした。 中腹まで直幹の樹形でも、個性と荒々しさのある樹容。 幾重もの筋肉質の隆起が暴れるように立ち昇る幹。 曲がりくねった大蛇のような下枝にも凄みがある。 樹下で過ごす格別のひととき、じつに素晴らしい威容の大サワラでした。
巨木と雑記.福島最大の巨木と似ているか?
大サワラに再訪して気付いたことがありました。 杉沢の大スギ [7] と似た感じがあるのです。 幹それ自体の樹容は大きく違っている。 また比べて大サワラは、一回り小規模、中腹以上まで単幹、先端の梢が枯れている。 それでも樹冠の全体像が似ているのです。 根本まで覆う円錐形に整った樹冠。 特に大スギの西側寄りから眺める姿に。 以下写真は左が大サワラで右が大スギ。 樹種の違いもあって細かな部分は違いますが、全体的には似ていませんか。 2本とも国天、福島の宝だ。
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