• TOP
  • 巨木
  • 登山
  • 渡良瀬
  • 旅日記
  • 更新履歴
  • PR
  • 巨木TOP / 栃木 / 渡良瀬遊水地のポプラ並木

    渡良瀬遊水地のポプラ並木

    巨木の写真

    撮影日:2024.10.28 【01】渡良瀬遊水地に映える12本のポプラ並木、幹周が最大となるA木の根本 渡良瀬遊水地のポプラ並木-01
    【02】A木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-02
    【03】A木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-03
    【04】A木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-04
    【05】並木全体 渡良瀬遊水地のポプラ並木-05
    【06】並木全体 渡良瀬遊水地のポプラ並木-06
    【07】B木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-07
    【08】B木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-08
    【09】C木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-09
    【10】C木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-10
    【11】C木 渡良瀬遊水地のポプラ並木-11
    【12】並木全体 渡良瀬遊水地のポプラ並木-12
    【13】並木全体 渡良瀬遊水地のポプラ並木-13

    巨木の基本情報

    巨木名 渡良瀬遊水地のポプラ並木 (仮)
    樹種 カロリナポプラ (カロリナハコヤナギ)
    幹周 A/B/C:3.48m / 3.08m / 3.30m (実測)
    樹高 A/B/C:15m以上 (目測)
    推定樹齢 渡良瀬遊水地が竣工する1989年前後の植栽
    特徴 箒状の樹冠
    保護指定 不明
    所在地 栃木県栃木市藤岡町内野
    所在施設 渡良瀬遊水地 (第1調節池・親水広場駐車場)
    撮影日 2024.10.28 : 並木は全部で12本、各木ともに樹勢は良い様子、幹周は上位3本 (ABC) のみ計測
    アクセス
    東北道・館林ICから約10km、佐野藤岡ICから約11km
    電車 東武日光線・板倉東洋大前駅から約3km、藤岡駅から約3km
    参考情報 ■外部ウェブサイト
     [1] 渡良瀬遊水地      :一般財団法人渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団
     [2] 巨樹巨木林データベース :当巨木は未登録 (2024年度時点)
     [3] 庭木図鑑植木ペディア  :改良ポプラの植生について参考
     [4] 枝と葉による樹木検索図鑑
    ■少遠景の記録
     [4] 藤岡神社のけやき    :同じ藤岡町の地区、栃木市内で最大のケヤキ
     [5] 頼母子薬師堂のサクラ  :近所、群馬県の板倉町、美しいシダレザクラ
     [6] 三県境         :近所、群馬県の板倉町、栃木県栃木市と埼玉県加須市との境

    巨木と雑記

     渡良瀬川の下流に位置する広大な渡良瀬遊水地 [1] 。洪水時には、ともに接する思川と巴波川の増水をも受け止める調整池。 その内部は、ヨシ原が茂る湿地が形成された、ラムサール条約の登録地でもあります。 また、ハート形をした貯水池の谷中湖もあり、周辺は公園として綺麗に整備。 風光明媚な湿原や湖畔の散策、野鳥観察、サイクリンクなど、 たくさんの人々が訪れる雄大な親水公園です。

     渡良瀬遊水地への主な入口のひとつ、谷中湖の北西に位置する北エントランス。 そこから入ってすぐ右手に目を引くものがあります。 親水公園駐車場に根差すポプラの並木。 背の高い12本ほどが整然と並び立ち、遊水地に映える見事な景観をつくっています。 最大のもの (A木) は幹周が3.5mほどあり、県内のポプラでは最大級 [2] 。そして実際の樹種は、カロリナハコヤナギであると考えます (後述)。

    cm-親水広場駐車場の改良ポプラ-01 【01】親水広場駐車場の並木で最大となるA木。 ポプラと比べて木肌は似た質感。 樹冠は枝が横広がりの箒状。 ポプラのように直上した枝が密集した細長い樹冠ではない。
    cm-親水広場駐車場の改良ポプラ-02 【02】親水広場駐車場の並木の落葉。 スペードのような形で、葉先はギザギザで葉柄は長い。


     ポプラ [3] [4] はヤナギ科ハコヤナギ属の樹木。 一般的なポプラのイメージといえば、 ヨーロッパなどを原産とするセイヨウハコヤナギでしょう。 樹冠は直上した枝が多く円筒形で細長い。 有名な北海道大学のポプラ並木 (以下Googleストリートビュー) もこの樹種です。 そして、樹冠をより横広がりの箒状にするのが、 北米を原産とするカロリナハコヤナギ。 遊水地の並木は、樹冠の広がり方を含め、 樹皮の質感、葉の形もよく似ている。 このため、樹種はカロリナハコヤナギではないかと考えます。

     ちなみに、ハコヤナギ属の国内自生種にヤマナラシ [3][4] があります。名前「山鳴らし」の由来は、葉が風によく揺れて擦れ合い音がすること。 遊水地のポプラ並木、カロリナハコヤナギも音がする。 当日、風が吹くと雨が降っているような「パラパラ」「サラカラ」といった音が聞こえました。 興味のある人は、遊水地で山の鳴る音を聞いてみてください。