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渡良瀬遊水地のポプラ並木
巨木の写真













巨木の基本情報
巨木名 | 渡良瀬遊水地のポプラ並木 (仮) |
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樹種 | カロリナポプラ (カロリナハコヤナギ) | |||
幹周 | A/B/C:3.48m / 3.08m / 3.30m (実測) | |||
樹高 | A/B/C:15m以上 (目測) | |||
推定樹齢 | 渡良瀬遊水地が竣工する1989年前後の植栽 | |||
特徴 | 箒状の樹冠 | |||
保護指定 | 不明 | |||
所在地 | 栃木県栃木市藤岡町内野 | |||
所在施設 | 渡良瀬遊水地 (第1調節池・親水広場駐車場) | |||
撮影日 | 2024.10.28 : 並木は全部で12本、各木ともに樹勢は良い様子、幹周は上位3本 (ABC) のみ計測 | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・館林ICから約10km、佐野藤岡ICから約11km | |||
電車 | 東武日光線・板倉東洋大前駅から約3km、藤岡駅から約3km | |||
参考情報 | ■外部ウェブサイト [1] 渡良瀬遊水地 :一般財団法人渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団 [2] 巨樹巨木林データベース :当巨木は未登録 (2024年度時点) [3] 庭木図鑑植木ペディア :改良ポプラの植生について参考 [4] 枝と葉による樹木検索図鑑: ■少遠景の記録 [4] 藤岡神社のけやき :同じ藤岡町の地区、栃木市内で最大のケヤキ [5] 頼母子薬師堂のサクラ :近所、群馬県の板倉町、美しいシダレザクラ [6] 三県境 :近所、群馬県の板倉町、栃木県栃木市と埼玉県加須市との境 |
巨木と雑記
渡良瀬川の下流に位置する広大な渡良瀬遊水地 [1] 。洪水時には、ともに接する思川と巴波川の増水をも受け止める調整池。 その内部は、ヨシ原が茂る湿地が形成された、ラムサール条約の登録地でもあります。 また、ハート形をした貯水池の谷中湖もあり、周辺は公園として綺麗に整備。 風光明媚な湿原や湖畔の散策、野鳥観察、サイクリンクなど、 たくさんの人々が訪れる雄大な親水公園です。 渡良瀬遊水地への主な入口のひとつ、谷中湖の北西に位置する北エントランス。 そこから入ってすぐ右手に目を引くものがあります。 親水公園駐車場に根差すポプラの並木。 背の高い12本ほどが整然と並び立ち、遊水地に映える見事な景観をつくっています。 最大のもの (A木) は幹周が3.5mほどあり、県内のポプラでは最大級 [2] 。そして実際の樹種は、カロリナハコヤナギであると考えます (後述)。


ポプラ [3] [4] はヤナギ科ハコヤナギ属の樹木。 一般的なポプラのイメージといえば、 ヨーロッパなどを原産とするセイヨウハコヤナギでしょう。 樹冠は直上した枝が多く円筒形で細長い。 有名な北海道大学のポプラ並木 (以下Googleストリートビュー) もこの樹種です。 そして、樹冠をより横広がりの箒状にするのが、 北米を原産とするカロリナハコヤナギ。 遊水地の並木は、樹冠の広がり方を含め、 樹皮の質感、葉の形もよく似ている。 このため、樹種はカロリナハコヤナギではないかと考えます。
ちなみに、ハコヤナギ属の国内自生種にヤマナラシ [3][4] があります。名前「山鳴らし」の由来は、葉が風によく揺れて擦れ合い音がすること。 遊水地のポプラ並木、カロリナハコヤナギも音がする。 当日、風が吹くと雨が降っているような「パラパラ」「サラカラ」といった音が聞こえました。 興味のある人は、遊水地で山の鳴る音を聞いてみてください。
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