第1調節池・谷中湖 撮影地点・J04
ここは渡良瀬遊水地の外、谷中湖の西側にある田畑が広がる住宅地です。
何の変哲もない風景ですが、特殊な事情のある場所。
それは栃木県・群馬県・埼玉県の三県境が重なるところ。
河川や山谷ではない平地にある三県境としては、全国的にも珍しいそうです。
近年になって見学しやすいように整備。
珍スポットなどとして注目されてきています。
(栃木県:栃木市藤岡町、群馬県:邑楽郡板倉町、埼玉県:加須市)
ここに三県境がある理由。
それは渡良瀬川の旧流路であったことにあります。
当地、板倉町の海老瀬地区に渡良瀬川は蛇行しながら流下。
さらに三県境にあたる位置にて、利根川の分流であった合の川および、
谷田川と合流していたのです。
それ故に複雑な形の県境となった。
やがて合の川は、天保9年 (1838) に流頭が塞がれて農地開拓。
そして近代、渡良瀬遊水地の造成により、渡良瀬川および谷田川の流路も変わった。
こうして三県境の一帯は開拓され農地宅地となり、
何の変哲もない平地となったのです。
当地における河川の旧流路については、
以下2024年3月の写真05-06を見てください。
【 参考 】
治水地形分類図:国土地理院地図より、旧河川の流路が表示
今昔マップ :埼玉大学教育学部教授、谷謙二氏のサイト、新旧の地理院地図を比較閲覧できる
近年に見学しやすいように整備された
水路が交差する県境に標石
三国志風にしてみた.炎はヨシ焼きの写真から引用.
離れた位置から.駐車場まで設置.奥に道の駅わたらせ.
国土地理院の治水地形分類図より.河川の旧流路が三県境なのだ.
今昔マップより.県境が渡良瀬川の旧流路であることが分かりやすい.
(3県の境界)
南側の道路から見た3県境.普通の田畑の中である
遊水地のある北側から見た3県境.案内する立て札があった
北側から見た3県境.畑の畦道に入って近づかせてもらう
東側から見た3県境.県境は田畑の間にある水路沿いらしい
3県境の地点と立て札.奥に道の駅・きたかわべ
3県境の地点と立て札.よくある周辺地域の風景である
3県境の立て札.北・栃木、西・群馬、東・埼玉な感じ
3つの大勢力がぶつかり合う、三国志を連想・・・それなら!
ここは関東・三国志か!!(魏・栃、蜀・群、呉・埼)少し不謹慎だろうか