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小宅八幡宮のカヤ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 小宅八幡宮のカヤ [1] |
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樹種 | カヤ (榧) | |||
幹周 | 4.00m [1], 4.38m [2] | |||
樹高 | 28.0m [1], 22.0m [2] | |||
推定樹齢 | 500年 | |||
特徴 | やや傾いた主幹、枝垂れ | |||
保護指定 | 小山市指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県小山市小宅 1289 | |||
所在施設 | 八幡宮 | |||
撮影日・状態 | 2022.07.02 : 空洞はキレイな施療で埋められている、樹冠は大きく実は大量、樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・栃木ICから約11㎞、北関東道・都賀ICから約11㎞ | |||
電車 | 栃木駅から約6㎞ (東武日光・東武鬼怒川・両毛)、両毛線・思川駅から約3㎞ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 小宅八幡宮のカヤ :内容は上記の写真12を参照 ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [3] 喜沢日枝神社のケヤキ :小山市内で最寄りの巨木、参道に並び立つ3本の大ケヤキ [4] 星宮神社のイチョウ :最寄りの巨木 (栃木市)、市内最大のイチョウ |
巨木と雑記
小山市の北西端に位置する小宅地区。思川のすぐ左岸です。 当集落の鎮守、八幡神社の御神木である大カヤ。 期待以上の素晴らしい樹容を誇っていました。 真っ直ぐな単幹でも、やや傾いた姿勢と地面まで枝垂れた樹冠に個性と趣がある。 そして傾いた主幹を支えるため、根本が大きく隆起し踏ん張っている。 特に背後 (北側) から見仰ぐ姿が力強く、数値にある幹周以上の迫力を感じました。 空洞があるものの樹勢はよく、実りは大量。 小山市域の外れに位置していますが、近くに下野国庁跡 (地図) という名跡があるので、併せて訪れてみてください。 おわりに神社の歴史について [1]。 創建の時代は分かりません。 文六年間 (1592-1595) の頃には当地の鎮守としてあったそうです。 この時代、思川の洪水に遭い社殿は流出。 しかし大カヤは生き残った。 傾いた樹形の由来には洪水が関係しているかも。 洪水の後、神社は北西約500mの位置に遷座。 宝永年間 (1704-1710) の頃、現在地に戻ってきたそうです。 律令制の時代、国庁が置かれた下野国の中心地。 田畑広がる肥沃な大地と物流 (水運) は、思川がもたらした賜物。 その反面、洪水の被害も多く受けることになった。 洪水被害の生き証人であることも含めてこの大カヤは、 小山市でも注目すべき名木ではないでしょうか。
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