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専修寺のケヤキ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 高田山専修寺のケヤキ (現地標柱) |
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樹種 | ケヤキ (欅) | |||
幹周 | 5.20m [5] | |||
樹高 | 16.0m [5] | |||
推定樹齢 | 600年 [2], 800年 [3] | |||
特徴 | 単幹、根本の隆起肥大 | |||
保護指定 | 栃木県指定天然記念物 | |||
所在地 | 栃木県真岡市高田 | |||
所在施設 | 高田山専修寺 | |||
撮影日・状態 | 2022.07.24 : 一部に大枝の折損があるが樹勢は良い様子、根本に目立つ損傷なく樹冠は大きく茂っている | |||
アクセス | ||||
車 | 北関東道・真岡ICから約11㎞ | |||
電車 | 真岡鉄道・真岡駅から約7㎞ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 史跡専修寺境内 :内容は下記雑記の写真16を参照 [2] 専修寺境内の文化財 :内容は下記雑記の写真17を参照 ■外部ウェブサイト [3] 本寺専修寺ホームページ :由緒や境内の施設・文化財など参照 [4] 本山専修寺ホームページ :三重県津市にある浄土真宗高田派の本山 [5] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [6] 仏生寺のケヤキ :真岡市内で近辺、山門の両側にそびえ立つ2本 [7] 大沖神社のケヤキ :真岡市内で近辺、市内最大となる巨木 [8] 稲田禅房のお葉つきイチョウ:茨城県笠間市、元は親鸞聖人の草庵とされる |
巨木と雑記
真岡市内で最大とみられる寺院の専修寺 [1][3] 。浄土真宗高田派の本寺です (本山は三重県津市)。 創建は鎌倉時代、親鸞聖人により開山された古刹で国指定の史跡。 参拝してみて驚きました。予想以上に広い境内と立派な御堂。 特に装飾も美しい如来堂と、巨大な御影堂には感銘を受けました (両御堂は国指定重要文化財)。 また周囲の木石、お庭の景観も含めてじつに厳かで素晴らしい。 そして入口の総門前では、見事な樹容のケヤキ巨木が出迎えてくれる。 土塁石垣を包み込んだ、隆起肥大した根本に目を惹かれます。 根上がりの位置も高いので、幹周は6m以上の実感がありました。 巨木抜きにしても、県東部で参拝をお勧めしたい寺院です。 以下、境内の様子です。
おわりに専修寺の由緒について [1][3]。 承元5年 (1211) から親鸞聖人は、常陸国にて20余年間もの布教活動を続けました。 嘉禄元年 (1225) になると稲田の草庵、現在の稲田禅房西念寺 [8] から下野国へ向います。そして当地の高田にて、ここに寺院を建てるよう神仏の霊験を得たとの伝承。 やがて真岡城主の大内国行など有力者の寄進を受け寺院が建立。 本尊は信州善光寺より勧請した一光三尊仏 (阿弥陀如来・勢至菩薩・観世音菩薩)。 翌年の嘉禄2年、後堀河天皇より勅願寺の綸旨を賜ります。 聖人は帰京するまで当寺を拠点に布教を続けたそうです。 こうして専修寺は、東国における最も大きな真宗教団、高田門徒 (現真宗高田派) の根本道場として発展していきました。 やがて戦国時代、第10世真慧上人により中興。 しかし次の第11世応真上人の代にて、戦火による焼失などが原因で、 真慧上人建立した無量寿院へと中枢が移ります。 現在の三重県津市にある本山専修寺です。 そして江戸時代になって当地高田の専修寺が復興。 こうして本山と区別すべく本寺専修寺と呼ばれるようになりました。 機会があれば本山にも参拝してみたい。広大な境内に巨木はあるのかな。
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