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最勝院のスダジイ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 最勝院のスダジイ (仮) |
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樹種 | スダジイ (すだ椎) | |||
幹周 | 5.50m [3] | |||
樹高 | 13.0m [3] | |||
推定樹齢 | 300年以上 [3] | |||
特徴 | 塚上の生育、複数の株立ち | |||
保護指定 | 春日部市指定保存樹木 (130号) | |||
所在地 | 埼玉県春日部市粕壁3丁目 | |||
所在施設 | 最勝院 | |||
撮影日・状態 | 2022.07.23 : 4本ほどの株立ち樹形とみえる、一部の幹に空洞があるが全体的に樹勢は良さそう | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道 (岩槻ICから10km、久喜ICから14km)、圏央道 (白岡菖蒲ICから15km、五霞ICから約14km) | |||
電車 | 春日部駅 (東武伊勢崎線・東武日光線・東武野田線)から約1km以内 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 春日部重行公御霊古墳の記:内容は下記雑記の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [2] 春日部市ホームページ :最勝院と春日部重行についての情報あり [3] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [4] 牛島の藤 :春日部市の名物、国指定特別天然記念物の大フジ [5] 春日部八幡神社のイチョウ:春日部市の総鎮守とされる古社、春日部重行が創建 [6] 碇神社のイヌグス :春日部市内、昔は古利根川の船着き場の目印とされたタブノキ [7] 首都圏外郭放水路 :春日部市の地下にある巨大放水路の見学会にて (旅日記) |
巨木と雑記
春日部市内を代表する神社は総鎮守の春日部八幡神社 [5] 。そしてお寺はこの最勝院ではないでしょうか。 境内にあるスダジイ巨木が根差しているのは、春日部重行の墳墓です。 時代は鎌倉の末期から南北朝の初期、当地域を所領とし春日部氏を再興させた武将。 鎌倉幕府の倒幕に戦功が大きく、後醍醐天皇の南朝側について奮戦しました。 延元の元年 (1336)、九州で勢力を盛り返した足利尊氏は東上、京都を制圧します (延元の乱)。 このとき重行は、京都鷺の森での戦いにて敗れ自刃。 遺骨を長子の家縄が持ち帰り、この墳墓に埋葬されました。 当地の礎を築いた武将の菩提寺です。 墳墓のスダジイ。 大きく広げた樹冠で墳丘全体を覆っています。 神聖な場所に根差しているので、標木として植えられたのでしょうか。 4本ほどの株立ちで中央に空間がある樹形。 古株から側幹が立ち昇り成長、世代交代をしているのかもしれません。 やや緊張感のある空気を発している。 墳墓を守る武士たちのようにも映りました。
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