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牛島の藤
巨木の写真
藤花園と牛島の藤の基本情報
巨木の名前 | 牛島の藤 [1][3] |
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樹種 | 野田藤 [2] | |||
根周 | 10平方m [1][3] | |||
枝張 | 700平方m [1][3] | |||
推定樹齢 | 1000年 [1], 1200年 [2][3] | |||
特徴 | 古木らしい多数の幹と広大な枝張 | |||
保護指定 | 国指定特別天然記念物 | |||
所在地 | 埼玉県春日部市牛島 | |||
所在施設 | 藤花園(有限会社藤花園の庭園) | |||
撮影日・状態 | 2017.05.03 : 花の満開時期は少し過ぎていた.牛島の藤は3株.西の藤棚に2株、東の藤棚に1株. | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・岩槻ICから約12.5km、圏央道・五霞ICから約14km、常磐道・柏ICから約21km | |||
電車 | 東武野田線・藤の牛島駅から約900m | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 牛島の藤案内(石板) :内容は上記の写真01-12を参照 [2] 藤の花案内 :内容は上記の写真01-13を参照 ■外部ウェブサイト [3] 藤花園公式サイト :牛島の藤を所有する藤花園のサイト [4] 巨樹巨木林データベース:2020年5月時点で未登録 ■少遠景の記録 [5] 蓮花院の椋 :春日部市、県内最大級のムクノキ [6] 首都圏外郭放水路 :春日部市の地下に造成された放水路、その見学会に参加 |
巨木と雑記.特別天然記念物の大藤
全国各地に天然記念物の巨木は数多あれど、国の特別天然記念物ともなればごく少数。 その誉れ高い選定を受けている1本が、埼玉県は春日部市のシンボルツリーである牛島の藤です。 フジの木は巨木のイメージとは縁遠い存在。 この大フジを実際に拝観した感想を持って、特別天然記念物となった理由を探ってみたいと思います。 【 大きさ 】 牛島の藤の大きさは、関東随一、全国一ともいわれるもの。 全部で3株あり、東の藤棚に1株、西の藤棚に2株あります。 最大のものは西の藤棚にある株で、根周りは10メートルにも達するとか。 最大株は複数の幹からなる株立ちのような姿で中央に空間。 過去に主幹らしきものがあり、世代更新をした可能性があるかも。 東の藤棚の株も複数の幹から成るが、中央に収束した姿。 特に巨木らしい迫力は東の藤棚の株にあります。 枝張りは広大。多数の大蛇のような枝が縦横無礙に伸びる様は壮観。 700平方メートルあるとされている枝張りは、2株ある西の藤棚のほうだと思われます。 東の藤棚は1株だけでも、西の藤棚と遜色ない規模があります。 【 美しさ 】 根本は相当な古木らしい姿をしていますが、広大な枝張りが示すように樹勢は良い。 4月下旬~5月上旬の花期となれば、天上より注ぐ絢爛たる花房の洪水。 じつに恍惚たる景観となります。 この大フジは九尺藤とも呼ばれ、過去に3メートル近くも花房を伸ばしたことがあったとか。 この大フジが美しい姿を保っているのは、藤花園と代々の所有者の方が丹精込めて管理してきた賜物。 元は蓮花院というお寺の境内であったそうです。 藤花園は約2ヘクタールの広さがある美しい日本庭園。 風雅な木石と池が配された庭園は、大フジの姿を引き立てています。 【 まとめ 】 牛島の藤は全国最大級の幹の太さと枝張りを誇る大フジ。 相当な古木であるものの、今なお樹勢は良く花付は盛大にして華美。 美しい庭園とともに丹精込めて管理されており、周囲の景観も優れている。 実際に拝観してみて、畏敬の念を抱く霊木としても映りました。 なるほどの特別天然記念物。
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