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    真福寺のクスノキ

    巨木の写真

    撮影日:2022.10.01 【01】境内中央にそびえ立ち荘厳な空間をつくっている大クス 真福寺のクスノキ-01
    【02】クス (A) 真福寺のクスノキ-02
    【03】クス (A) 真福寺のクスノキ-03
    【04】クス (A) 真福寺のクスノキ-04
    【05】クス (A) 真福寺のクスノキ-05
    【06】クス (A) 真福寺のクスノキ-06
    【07】クス (A) 真福寺のクスノキ-07
    【08】クス (A)(B) 真福寺のクスノキ-08
    【09】クス (B) 真福寺のクスノキ-09
    【10】クス (B) 真福寺のクスノキ-10
    【11】クス (B) 真福寺のクスノキ-11
    【12】クス (B) 真福寺のクスノキ-12
    【13】クス (B) 真福寺のクスノキ-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 真福寺のクスノキ (仮)
    樹種 クスノキ (楠)
    幹周 A:4.77m [4], 5.45m (実測)
    樹高 A:30.0m [4]
    推定樹齢 不明
    特徴 単幹、長い下枝あり
    保護指定 不明
    所在地 埼玉県北本市本町7丁目
    所在施設 真福寺
    撮影日・状態 2022.10.01 : 2本とも樹勢は良い様子、西側のクス (B) は根本に柵があるため幹周は測っていない
    アクセス
    圏央道・桶川北本ICから約3㎞
    電車 JR北本駅 (高崎線・湘南新宿線) から約2㎞
    参考情報 ■現地資料
     [1] 真福寺仁王像     :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照
     [2] 慈恵大師画像     :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照
    ■外部ウェブサイト
     [3] 北本市ホームページ  :真福寺の情報あり
     [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [5] 石戸蒲ザクラ     :北本市内、国指定天然記念物、蒲桜とうい珍しい品種の老桜
     [6] 天神社のムクノキ   :北本市内、石戸蒲ザクラの近く、史跡の石戸城跡地
     [7] 多聞寺のムクロジ   :北本市内、北本駅東口の近く、県内最大級のムクロジ

    巨木と雑記

     JR北本駅の西口に広がる本町地区。 当地の西端にある古刹が、創建から600余年の歴史を有する真福寺 [3] 。境内中央にそびえ立つ見事なクスノキは、市内最大とみえる巨木です。 江戸時代 (1744) に建立された立派な仁王門を抜ければ、 荘厳な景観をつくっている2本の大クスが出迎えてくれます。

     真福寺のクスノキ。 参道を挟んで東西に並ぶ双木のうち、東側 (A) のほうがひとまわり太く、 実測した胸高周囲は約5.5m。 整った樹容の見事な大クスです。 人間に例えるなら青年期のような活力を感じさせ、 更なる成長が期待できそう。 お寺や町内では「夫婦楠」などと呼ばれて親しまれているかも。 この二柱がつくる広大な樹冠の下は、じつに居心地が良いものでした。

    cm-真福寺-01 【01】仁王門。安永3年 (1774) の建立とされ、仁王像も同時期の作との推定。
    cm-真福寺-02 【02】仁王像の解説板。
    cm-真福寺-03 【03】真福寺の宝物、慈恵大師の絵画についての解説板。

     真福寺の由緒について [2][3] 。詳しい創建の由緒は分かりませんが、600年もの歴史を有するとの伝承。 創建は南北朝時代か戦国時代の初期頃なのかも。 寺宝には慈恵大師良源 (元三大師) の絵画。 慈恵大師は第18代天台座主、比叡山中興の祖です。 厄除け大師などの信仰を後世に残しました。 この絵画が伝えられたのが、江戸時代の寛保2年 (1742)。 輪王寺宮から寄贈されたと伝わる。 当時、江戸の東叡山寛永寺の貫主は代々皇族が就任。 さらに日光輪王寺の門跡も兼務したため、輪王寺宮と呼ばれた。 当時の輪王寺宮は、公遵入道親王 (中御門天皇の第2皇子) あたりか。 この寺宝から真福寺は、江戸時代には大寺院であったことが偲ばれます。

     石戸 (北本市) の厄除け大師として信仰されてきた真福寺。 特に境内が賑わう日が、毎年1月3日と2月3日に開かれる「だるま市」。 境内や門前町の通りは、たくさんの出店が並び、大勢の参拝客で賑わうそうです。 なお、だるま市は「両大師参り」と呼ばれています。 これは慈恵大師の他に、慈眼大師天海の絵画も祀られていることに由来するそう。