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    最勝院のスダジイ

    巨木の写真

    撮影日:2022.07.23 【01】春日部の英雄の墳墓を守るスダジイ巨木 最勝院のスダジイ-01
    【02】 最勝院のスダジイ-02
    【03】 最勝院のスダジイ-03
    【04】 最勝院のスダジイ-04
    【05】 最勝院のスダジイ-05

    巨木の基本情報

    巨木の名前 最勝院のスダジイ (仮)
    樹種 スダジイ (すだ椎)
    幹周 5.50m [3]
    樹高 13.0m [3]
    推定樹齢 300年以上 [3]
    特徴 塚上の生育、複数の株立ち
    保護指定 春日部市指定保存樹木 (130号)
    所在地 埼玉県春日部市粕壁3丁目
    所在施設 最勝院
    撮影日・状態 2022.07.23 : 4本ほどの株立ち樹形とみえる、一部の幹に空洞があるが全体的に樹勢は良さそう
    アクセス
    東北道 (岩槻ICから10㎞、久喜ICから14㎞)、圏央道 (白岡菖蒲ICから15㎞、五霞ICから約14㎞)
    電車 春日部駅 (東武伊勢崎線・東武日光線・東武野田線)から約1㎞以内
    参考情報 ■現地資料
     [1] 春日部重行公御霊古墳の記:内容は下記雑記の写真03を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 春日部市ホームページ  :最勝院と春日部重行についての情報あり
     [3] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [4] 牛島の藤        :春日部市の名物、国指定特別天然記念物の大フジ
     [5] 春日部八幡神社のイチョウ:春日部市の総鎮守とされる古社、春日部重行が創建
     [6] 碇神社のイヌグス    :春日部市内、昔は古利根川の船着き場の目印とされたタブノキ
     [7] 首都圏外郭放水路    :春日部市の地下にある巨大放水路の見学会にて (旅日記)

    巨木と雑記

     春日部市内を代表する神社は総鎮守の春日部八幡神社。 そしてお寺はこの最勝院ではないでしょうか。 境内にあるスダジイ巨木が根差しているのは、春日部重行の墳墓です。 時代は鎌倉の末期から南北朝の初期、当地域を所領とし春日部氏を再興させた武将。 鎌倉幕府の倒幕に戦功が大きく、後醍醐天皇の南朝側について奮戦しました。 延元の元年 (1336)、九州で勢力を盛り返した足利尊氏は東上、京都を制圧します (延元の乱)。 このとき重行は、京都鷺の森での戦いにて敗れ自刃。 遺骨を長子の家縄が持ち帰り、この墳墓に埋葬されました。 当地の礎を築いた武将の菩提寺です。

     墳墓のスダジイ。 大きく広げた樹冠で墳丘全体を覆っています。 神聖な場所に根差しているので、標木として植えられたのでしょうか。 4本ほどの株立ちで中央に空間がある樹形。 古株から側幹が立ち昇り成長、世代交代をしているのかもしれません。 やや緊張感のある空気を発している。 墳墓を守る武士たちのようにも映りました。

    cm-最勝院-01 【01】本堂前。
    cm-最勝院-02 【02】本堂の左側、石鳥の先から墳墓まで続く参道。春日部重行は守護神となった。
    cm-最勝院-03 【03】墳墓前の石碑。