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高野倉八幡神社のイチイガシ
巨木の写真


















巨木の基本情報
巨木名 | 八幡神社のイチイガシ [1][2] |
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樹種 | イチイガシ (一位樫) | |||
幹周 | 5.26m [3], 5.28m (実測) | |||
樹高 | 20.0m [1][2], 18.0m [3] | |||
樹齢 | 400~600年 [1][2] | |||
特徴 | 球形の樹冠、横に伸びる下枝 | |||
保護 | 鳩山町指定天然記念物 | |||
所在 | 埼玉県比企郡鳩山町高野倉 | |||
施設 | 八幡神社 (高野倉ふれあい自然公園) | |||
撮影日 | 2025.07.22 : 樹勢は良い様子、樹姿に目立つ変化なし、西側に長く伸びた下枝の先が折れた 2016.02.11 : 広大な樹冠を茂らせ樹勢は良い様子、主幹中腹から上部かけて空洞の小さな開口部あり | |||
交通 | ||||
車 | 関越道・坂戸西スマートICから約10km、東松山ICから約12km | |||
電車 | 八高線・明覚駅から約3km、生越駅から約5km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 八幡神社のイチイガシ :解説板、内容は下記雑記の写真01を参照 ■外部ウェブサイト [2] 鳩山町ホームページ :当巨木の情報あり [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) [4] 国立国会図書館 :デジタルコレクションより新編武蔵風土記稿・比企郡巻六・高野倉村の項を参照 ■少遠景の記録 [5] 高野倉のモミ :鳩山町、高野倉ふれあい自然公園、もみじ森の奥地に根差す [6] 関堀の大銀杏 :隣のときがわ町、単幹の樹形では埼玉県で最大のイチョウとみえる [7] 上谷の大クス :隣の生越町、埼玉県で最大の巨樹 (幹周15m) |
巨木と雑記
鳩山町の西端に位置する地区の高野倉。 当地の鎮守である八幡神社の御神木は、関東地方で最大とみえるイチイガシです。 それを巨樹巨木林DB [3] の登録データも示しています。 暖地性の樹種なので、全国的にも秀でた巨木は、主に九州をはじめ中国・四国に分布。 北関東でこれほど立派な巨木に成りえたことは、稀有な例なのです。 八幡神社が創建された頃か、 かつて神社を含めて境内とした正圓寺 (後述) が開山された頃に、 御神木として植えられたのでしょう。 今なお樹勢良好であり、枝張りは広大で、傾斜地に隆起した根元は力強い。 幹周以上の迫力もあります。 そして主幹の中腹にある、小さなコブと空洞の開口部が、 ひょうきんな顔のように見えるのも面白い。 じつに見事なイチイガシです。



八幡神社の歴史について。 新編武蔵風土記稿の「比企郡巻六 / 高野倉村」の項に記録があります。 その内容は、国立国会図書館デジタルコレクション [4] にて閲覧可能。 検索キーとしては永続的識別子とコマ番号「764006 / 43」です。 現在、八幡神社を含め、高野倉ふれあい公園となっているここには、 無量山正圓寺という新義真言宗の寺院が在った。 本寺は越生町に存続する法恩寺であり、本尊は地蔵菩薩。 開山の光賢上人は、天正元年 (1573) に入寂されたという。 境内の鬼子母神社が、現在の八幡神社となったようで、 小さな阿弥陀堂も正圓寺の名残りであるそうです。 (以下原文) 【 正圓寺 】 新義真言宗入間郡今市村法恩寺門徒ニテ無量山ト號ス 本尊地蔵ヲ安ス 開山光賢天正元年示寂ト傳フ 鬼子母神社 阿彌陀堂
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