• TOP
  • 巨木
  • 登山
  • 渡良瀬
  • 旅日記
  • 更新履歴
  • PR
  • 巨木TOP / 埼玉 / 高野倉八幡神社のイチイガシ

    高野倉八幡神社のイチイガシ

    巨木の写真

    撮影日:2025.07.22 【01】立派なイチイガシの御神木は参拝者を見おろしてくる 高野倉八幡神社のイチイガシ-01
    【02】 高野倉八幡神社のイチイガシ-02
    【03】 高野倉八幡神社のイチイガシ-03
    【04】 高野倉八幡神社のイチイガシ-04
    【05】 高野倉八幡神社のイチイガシ-05
    【06】 高野倉八幡神社のイチイガシ-06
    【07】 高野倉八幡神社のイチイガシ-07
    【08】 高野倉八幡神社のイチイガシ-08
    【09】 高野倉八幡神社のイチイガシ-09
    【10】 高野倉八幡神社のイチイガシ-10
    【11】 高野倉八幡神社のイチイガシ-11
    【12】 高野倉八幡神社のイチイガシ-12
    【13】 高野倉八幡神社のイチイガシ-13
    撮影日:2016.02.11 【01】八幡神社の御神木は関東地方で最大とみえるイチイガシ 高野倉八幡神社のイチイガシ-01
    【02】 高野倉八幡神社のイチイガシ-02
    【03】 高野倉八幡神社のイチイガシ-03
    【04】 高野倉八幡神社のイチイガシ-04
    【05】 高野倉八幡神社のイチイガシ-05

    巨木の基本情報

    巨木名 八幡神社のイチイガシ [1][2]
    樹種 イチイガシ (一位樫)
    幹周 5.26m [3], 5.28m (実測)
    樹高 20.0m [1][2], 18.0m [3]
    樹齢 400~600年 [1][2]
    特徴 球形の樹冠、横に伸びる下枝
    保護 鳩山町指定天然記念物
    所在 埼玉県比企郡鳩山町高野倉
    施設 八幡神社 (高野倉ふれあい自然公園)
    撮影日 2025.07.22 : 樹勢は良い様子、樹姿に目立つ変化なし、西側に長く伸びた下枝の先が折れた
    2016.02.11 : 広大な樹冠を茂らせ樹勢は良い様子、主幹中腹から上部かけて空洞の小さな開口部あり
    交通
    関越道・坂戸西スマートICから約10km、東松山ICから約12km
    電車 八高線・明覚駅から約3km、生越駅から約5km
    参考情報 ■現地資料
     [1] 八幡神社のイチイガシ :解説板、内容は下記雑記の写真01を参照
    ■外部ウェブサイト
     [2] 鳩山町ホームページ  :当巨木の情報あり
     [3] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
     [4] 国立国会図書館    :デジタルコレクションより新編武蔵風土記稿・比企郡巻六・高野倉村の項を参照
    ■少遠景の記録
     [5] 高野倉のモミ     :鳩山町、高野倉ふれあい自然公園、もみじ森の奥地に根差す
     [6] 関堀の大銀杏     :隣のときがわ町、単幹の樹形では埼玉県で最大のイチョウとみえる
     [7] 上谷の大クス     :隣の生越町、埼玉県で最大の巨樹 (幹周15m)

    巨木と雑記

     鳩山町の西端に位置する地区の高野倉。 当地の鎮守である八幡神社の御神木は、関東地方で最大とみえるイチイガシです。 それを巨樹巨木林DB [3] の登録データも示しています。 暖地性の樹種なので、全国的にも秀でた巨木は、主に九州をはじめ中国・四国に分布。 北関東でこれほど立派な巨木に成りえたことは、稀有な例なのです。 八幡神社が創建された頃か、 かつて神社を含めて境内とした正圓寺 (後述) が開山された頃に、 御神木として植えられたのでしょう。 今なお樹勢良好であり、枝張りは広大で、傾斜地に隆起した根元は力強い。 幹周以上の迫力もあります。 そして主幹の中腹にある、小さなコブと空洞の開口部が、 ひょうきんな顔のように見えるのも面白い。 じつに見事なイチイガシです。

    cm-高野倉八幡神社-01 【01】イチイガシの解説板。
    cm-高野倉八幡神社-02 【02】高野倉八幡神社の社殿。かつては鬼子母神社と呼ばれていたらしい (後述)。
    cm-高野倉八幡神社-02 【03】イチイガシから谷戸田を挟んで西にある小さな阿弥陀堂。 正圓寺の名残りらしい (後述)。


     八幡神社の歴史について。 新編武蔵風土記稿の「比企郡巻六 / 高野倉村」の項に記録があります。 その内容は、国立国会図書館デジタルコレクション [4] にて閲覧可能。 検索キーとしては永続的識別子とコマ番号「764006 / 43」です。 現在、八幡神社を含め、高野倉ふれあい公園となっているここには、 無量山正圓寺という新義真言宗の寺院が在った。 本寺は越生町に存続する法恩寺であり、本尊は地蔵菩薩。 開山の光賢上人は、天正元年 (1573) に入寂されたという。 境内の鬼子母神社が、現在の八幡神社となったようで、 小さな阿弥陀堂も正圓寺の名残りであるそうです。 (以下原文)

     【 正圓寺 】
       新義真言宗入間郡今市村法恩寺門徒ニテ無量山ト號ス
       本尊地蔵ヲ安ス 開山光賢天正元年示寂ト傳フ
       鬼子母神社 阿彌陀堂