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飯能の大ケヤキ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 飯能の大ケヤキ [3] |
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樹種 | ケヤキ (欅) | |||
幹周 | 6.50m [2][3], 6.93m [4], 8.30m [5] | |||
樹高 | 28.0m [2][3], 34.0m [4], 29.0m [5] | |||
推定樹齢 | 700~800年 [3] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹、枝下の位置が高い | |||
保護指定 | 埼玉県指定天然記念物 | |||
所在地 | 埼玉県飯能市川寺 392 | |||
所在施設 | 神明神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.10.01 : 根本に空洞、複数の大枝折損、大枝の分かれ目に一部腐朽、それでも背は高く樹冠は大きい | |||
アクセス | ||||
車 | 圏央道・狭山日高ICから約7㎞ (駐車場なし) | |||
電車 | 飯能駅 (西武池袋線・秩父線)から約1㎞ | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 神明神社由来記 :内容は下記雑記の写真01を参照 [2] 石碑・飯能の大欅 :内容は下記雑記の写真02を参照 ■外部ウェブサイト [3] 飯能市ホームページ :当巨木の情報あり [4] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録) [5] 日本の巨樹巨木 :当巨木の情報あり ■少遠景の記録 [6] 高山不動の大イチョウ :飯能市、山寺の門前にそびえる県内最大級のイチョウ [7] 滝の入タブの木 :飯能市、浅間神社の裏山、県内最大とみられるタブノキ [8] 智賀都神社のケヤキ :栃木県宇都宮市、県内最大級のケヤキ (幹周約8.4m) |
巨木と雑記.飯能市のシンボルツリー
冠した名前から飯能市を代表するであろう巨木。 そして県内最大級のケヤキ巨木は、市街中心部にある神明神社の御神木です。 実際に拝観してみて驚きました。 予想以上に重量感のある太い幹。 逞しく隆起した根本から見仰ぐ姿は壮観です。 古木らしく複数の大枝を失っているが、未だに背は高く意気軒高な様子。 建物が密集した市街地に、これほどの巨樹が保たれている。 じつに感動的な景観です。 幹周について。 実際の印象では7.5mくらいありそうな感じ。 根本が大事に保護されているため、私個人での勝手な計測は諦めました。 近年に実測した人による情報を探していると、 巨樹のスペシャリストである高橋弘氏のサイト、日本巨樹巨木 [5] に見つかりました。2005年時点での実測値は8.3mもあるという。 なるほど。 栃木県にある智賀都神社のケヤキ [8] に比類する重量感があります。 幹周・樹高・樹勢。 これらを総合的にみれば、県内最大のケヤキといえるかもしれません。
巨木と雑記.味わい深い大ケヤキの碑文
大ケヤキの根本に建つ石碑。 銘は「飯能の大欅」とあります。 古い伝承などが刻まれているかもしれない。 興味を引かれて読んでみると、これまた驚きました。 大ケヤキを称える内容なのですが、かなり独特。 大ケヤキが人物のように、自身の来歴と誉れを語る文調になっているのです。 面白いので以下、碑文をそのまま起こします。 なお碑文中の (※) は、判読できなかった文字の箇所です。 【 飯能の大欅 】 私の名を飯能の大欅という。 平安末期の生まれ、年齢八百才を数える。 それ故、私の少年期が鎌倉、青年期が室町、 そして江戸三百年が壮年期であったといえる。 来し方を顧みると、世は治乱興亡の跡いちじるしく、 或る時は良民が塗炭の苦に落ち、 或る時は太平を楽しんで来た。 明治の文明開化が訪れた時は、 私はもう老年になっていたが、 この長い間、神に守られ、周囲の人々に愛されて、 怪我一つせず今日を迎えた。 つい先頃、身体検査があったが、私は無病息災、 身長二十八米、胴まわり六.五米、脚のふんばりは何と、 この神苑いっぱいに拡がっていた。 このように私は、長寿でからだが大きいが、 そればかりでなく、私たち仲間はおしなべて、 体質強健且つ美麗であって、 人間社会の建築や (※) として高く評価される。 このたび、埼玉の県木に選ばれ県内樹木の王座に推されたことは、 嬉しい限りである。 昭和四十一年十一月三日 文化の日 埼玉県教育委員会 飯能市教育委員会 起工 飯能市市長 市川 宗貞 撰文 富沢 実
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