滝の入タブの木
巨木の写真
撮影日:2010.02.20
【01】県内最大とみえるタブノキ、浅間神社の御神木
巨木の基本情報
巨木の名前 |
滝の入タブの木 [1][2] |
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樹種 |
タブノキ (椨) |
幹周 |
5.50m [1], 6.50m [2] |
樹高 |
20.0m [1][2] |
推定樹齢 |
700年 [1] |
特徴 |
傾斜地、単幹、太い下枝 |
保護指定 |
埼玉県指定天然記念物 |
所在地 |
埼玉県飯能市上直竹下分 |
所在施設 |
富士浅間神社 |
撮影日・状態 |
2010.02.20 : 南側の根本にあった大枝を失い樹容が変化、さほど樹勢は衰えていない様子
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アクセス |
車 |
圏央道・狭山日高ICから約15㎞、青梅ICから約11㎞
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電車 |
飯能駅 (西武池袋線・秩父線)から約8㎞
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参考情報 |
■外部ウェブサイト
[1] 飯能市ホームページ :当巨木の情報あり
[2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (1988年度の調査記録)
■少遠景の記録
[3] 飯能の大ケヤキ :飯能市、市街地の神名神社の御神木、県内最大級のケヤキ
[4] 高山不動の大イチョウ :飯能市、山寺の門前にそびえる県内最大級のイチョウ
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巨木と雑記
飯能市の市街中心部から直線距離で西に約7㎞。
東京青梅市との境にあるゴルフ場 (飯能パークCC)。
その北側の山中に、県内最大と見られるタブノキがあります。
当地区 (上直竹下分) の鎮守である富士浅間神社の社叢。
麓に建つ社殿の裏山にあり、約10分ほどの登りで辿りつけます。
手前には奥之院が建ち、その背後の傾斜地に根差している御神木。
タブノキは暖地性の樹種で、関東では主に南部の太平洋岸に分布しています。
内陸部にこれほどの巨木が存在しているのは珍しい。
ポツンと一本で立っていること、奥之院が建つ浅間社の霊場であること。
人の手により植樹された可能性が高そうです。
県内最大とされるタブノキ。
訪れてみて驚きました。
昼なお暗い鬱蒼とした場所だったのが、周囲の木々が伐採されて広い空間となっている。
そして東側の根本付近にあった大枝が切除されていたこと。
周囲の景観と樹容が大きく変わっていたからです。
この大枝の切除は、放っておくと主幹を裂くように折れていく危険があったかららしい。
こうして往時より凄みを欠く景観となりましたが、
依然として素晴らしい樹容の大タブです。
野趣ある表情の主幹でも、さほど荒々しい感じはせず、
枝ぶりを含めて全体的に端正な佇まい。
今後の樹勢が気になるところ。いつか再訪したいと考えています。