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地蔵ケヤキ
巨木の写真
巨木の詳細
巨木の名前 | 地蔵ケヤキ | 幹周/樹高 | 9.8m / 18m | |
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樹種 | ケヤキ(欅) | 保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |
推定樹齢 | 1600年 | 所在地 | 茨城県取手市下高井 | |
撮影日/天候 |
2016.03.05 / 晴 :葉は3月のため出ていない.7年前と特に変化は無いように見える 2009.09.05 / 晴 :上部を失い大空洞のある幹だが枝葉は繁っている |
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アクセス | ||||
車 | 常総自動車道・谷和原IC:8.3km | |||
電車 | ゆめみ野駅(関鉄常総線):1.4km | |||
備考 | 地蔵ケヤキは広い保護柵で囲まれている。柵を越えて貴重な巨木の根を傷つけてはならない。 | |||
近辺の観光 | 取手市観光ガイド / キリンビール取手工場 | |||
近辺の巨木 | 東漸寺のイチョウ&クスノキ |
巨木の地図
巨木と雑記
茨城県の南部、千葉県と接する取手市は、北と南に小貝川と利根川に挟まれた地域。
流域に田畑の続く小貝川の河岸段丘に、地蔵ケヤキの立つ高源寺があります。
高源寺は、創建が承平元年(931)頃と伝えられる古刹。
鎌倉時代から現在に至るまで、臨済宗のお寺となっています(普蔵山・高源寺、臨済宗妙心寺派)。
地蔵ケヤキは本堂の手前に立っていて、山門から続く参道は、大ケヤキの横(東側)を通ります。
幹周約10mという、県内でも最大級の太さを誇る大ケヤキですが、
幹の内部は殆どが空洞となっています。これは、かつて起こった火災の延焼によるもの。
西側の樹皮は根元から欠損し、露となった大きな空洞の中は、黒ずんでおり、ここに火災の跡が見られます。
そして、空洞の中には、大ケヤキの呼称の元となった、石仏の地蔵が安置。
いつの頃からか、人々から、安産・子育ての御利益を信仰される御神木となったのです。
焼け跡から再生した生命力とその雄姿、そして傷痕である大きな空洞(胎内)に、
人々は神性を見出したのでしょう。
地蔵ケヤキは、東側の樹皮や根元は逞しく、そこから精一杯に枝葉を伸ばしていて、
その姿には、末永く生き続けそうな活力を感じました。
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