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佐久の大杉
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 佐久の大杉 [1][2] |
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樹種 | スギ (杉) | |||
幹周 | 8.90m [1][2], 8.80m [3] | |||
樹高 | 28.6m [1][2], 20.0m [3] | |||
推定樹齢 | 1300年 [1] | |||
特徴 | 太い単幹、昔は下枝も多かった様子 | |||
保護指定 | 茨城県指定天然記念物 | |||
所在地 | 茨城県石岡市佐久 | |||
所在施設 | 鹿島神社 | |||
撮影日・状態 | 2022.11.05 : 特に損傷大なのは西側の根本から上部まで、鉄柱で支えられている枝に葉は無い状態 | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・石岡小美玉スマートICから約11㎞、北関東道・笠間西ICから約12㎞ | |||
電車 | JR常磐線・石岡駅から約13㎞、JR水戸線・福原駅から約13㎞ | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 佐久の大杉 :解説板、内容は下記雑記の写真01を参照 ■外部ウェブサイト [2] 石岡市ホームページ :当巨木の情報あり [3] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [4] 柿岡八坂神社の夫婦ケヤキ:石岡市、夫婦ケヤキと呼ばれる二柱の御神木 [5] 柿岡諏訪神社のムクノキ :石岡市、柿岡城の見張り櫓跡、見晴らしの良い場所に根差している |
巨木と雑記.茨城県内で最古級の老大樹
石岡市の西部に位置する八郷盆地。 筑波山を筆頭に、加波山や吾国山などの山々に囲まれた風光明媚なところです。 この八郷盆地のほぼ中央部にあるのが佐久地区。 集落の鎮守、鹿島神社の御神木は県内最古級の巨樹です。 推定樹齢1300年の大スギ。 永劫を生きた偉大なる命の軌跡、その壮絶な姿を拝ませてもらう。 健全な部位が多い北側よりも、無垢と化した南側のほうが力強く荘厳に感じる。 想像よりも痛々しさはなく、温かな感動に包まれました。 地元の人々との絆により、樹勢は回復してきているという。 最盛期が遠い過去となっても、今が一番誇らしい姿に見える大スギです。
おわりに大スギの歴史について [1][2] 。伝承では植樹されたのは飛鳥時代、大化の改新が行われた頃 (大化年間:645-650)。 大和朝廷から派遣された官使の子孫が植樹したと伝わる。 ちなみに、石岡市は奈良時代から平安時代にかけて、常陸国の国府が置かれたところ。 国府跡地は現在の市立石岡小学校の敷地です ( 地図リンク )。古代より常陸国の重要な地域だった石岡。 平安時代以前、朝廷や国府の関係者などによって植樹された可能性はあるか。 後の世、室町時代の応永年間 (1394-1428) になって神社は創建。 この時すでに、かなりの巨木であったそう。 江戸時代の元禄16年 (1703) には、千年を越す巨木として語り継がれていたそうです。 現代の大スギ。度重なる落雷や台風の被害により樹勢衰退。 昭和41年 (1966)、台風により枯損した上部10m程が倒壊したそうです。 最盛期の樹高は40m以上あったか。 その後、いつ枯れてもおかしくない状態が続き、遂に地元の人々が大スギ救うため動く。 平成9年 (1997) から4年をかけて、大規模な樹勢回復工事が行われました。 工事の内容は、土壌改良、枯枝の除去、空洞内の堆積物除去、幹上部や亀裂を樹脂で塞ぐ。 支柱・避雷針・歩廊の設置、などが行われたそうです。 そして葉量が増し、治療や周辺整備が続けられ、 今でも我々が大スギを拝むことができています。
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