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雲昌寺の大ケヤキ
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 雲昌寺の大ケヤキ[1] |
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樹種 | ケヤキ(欅) | |||
幹周 | 8.4m [1][2] | |||
樹高 | 18m [1][2] | |||
推定樹齢 | 700年[1] | |||
特徴 | 大きな根周りと空洞 | |||
保護指定 | 群馬県指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県利根郡昭和村川額 | |||
所在施設 | 雲昌寺 | |||
撮影日・状態 | 2017.05.05 : 8年前と大きな変化はない様子、6月頃にはもっと葉が茂ることだろう 2009.05.01 : 主幹は上部の欠損と大きく空洞化、大きな枝は少なく小枝が多い | |||
アクセス | ||||
車 | 昭和IC(関越自動車道):約3.2km(駐車場はないので路肩駐車) | |||
電車 | 岩本駅(上越線) :約1.5km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1]解説板・雲昌寺の大ケヤキ:幹周・樹高・枝張・樹齢の他、寺とケヤキの由緒など記載 ■Web [2]巨樹巨木林データベース :2000年度の調査記録 |
巨木と雑記.雲昌寺
赤城山の西山麓、関越道と利根川に挟まれた河岸段丘の土地に雲昌寺はあります。 川額という土地の名も、そんな地形に由来していそう。 解説板[1]から雲昌寺について。 江戸初期の慶長(1596~1615)の頃、現在地に近い西原という地に在った。 寛文2年(1662)、覚心宗甫大和尚により中興、伽藍の整備がされた。 このとき境内に立つ大ケヤキは樹齢400年ごろ。 弘化4年(1847)2月29日、集落を大火が襲う。 54軒ほど焼き払い、寺を越えて東北側の入沢集落の11軒も更に焼いたという。 この大火の傷跡は、大ケヤキに空洞となり残っている。
巨木と雑記.大ケヤキの感想
境内の南端に立つ大ケヤキ。 損傷が大きな箇所、外皮が大きく欠損し、大きな空洞の開口部があるのも南側。 過去の大火[1]では南風が強い日だったとの記録。大ケヤキは焼けても寺は無事であったという。 故に大火から盾となり寺を守ったとされる、火伏せの大ケヤキ。 境内側の西側には、多くの外皮が残っている状態。 大きく隆起した円錐状の根元。 解説板にある約20メートル近くあるという、迫力ある巨樹の貫禄が残されています。 何か不思議な魅力を感じる大ケヤキ。 その立姿は、大火や周辺環境の大きな変化に耐え、懸命にその生を全うしてきた荘厳なもの。 初めて訪れたときは、母を同伴していました。 母が群馬県で特別に気に入っていた巨木は、この大ケヤキと 「薄根の大クワ」。 難病を抱えていた母は、大ケヤキに自身と重ねるものを感じ、そして勇気づけられたと。 私にとって思い入れの強い巨木のひとつです。
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