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古寺の大榧と南郷曲屋
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 古寺の大榧 [1][4] |
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樹種 | カヤ (榧) | |||
幹周 | 3.50m [1], 3.10m [4], 3.20m [5] | |||
樹高 | 19.0m [1][4][5] | |||
推定樹齢 | 400年 [1][4] | |||
特徴 | 西側への傾斜、中腹から3幹 | |||
保護指定 | 沼田市指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県沼田市利根町日影南郷 | |||
所在施設 | 了源寺の管理地 (光林寺跡の墓地) | |||
撮影日・状態 | 2024.04.27 : 目立つ損傷なく樹勢良好、傾き具合が心配、真下に道路が通るため支柱には工夫が必要 | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・沼田ICから約13km | |||
電車 | JR上越線・沼田駅から約18km | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 古寺の大榧 :内容は下記雑記の写真01を参照 [2] 旧鈴木家住宅 :内容は下記雑記、南郷曲屋のトップの写真02を参照 [3] 鈴木家歴史年表 :下記雑記、南郷曲屋の土蔵の写真08 (拡大写真なし) ■外部ウェブサイト [4] 沼田市ホームページ :当巨木の情報あり、南郷曲屋についても参考 [5] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) [6] 碓氷熊野皇大神社 :群馬県と長野県の境、碓氷峠に座す古社、鈴木家の御先祖は神官だった ■少遠景の記録 [7] 沼田城址の御殿桜 :市街地中心部、沼田城址の西櫓跡に残るエドヒガン [8] 沼田須賀神社の大ケヤキ:市街地中心部、沼田の祇園祭をつかさどる鎮守、県内最大級のケヤキ [9] 前沢曲家集落と大スギ跡:福島県の南会津町、多くの曲屋が残る集落 |
巨木と雑記.古寺の大榧
赤城山の北麓、根利川の谷間に拓かれた南郷集落。 ここには名主を勤めた鈴木家の屋敷、 江戸時代に建てられた旧鈴木家住宅 (南郷曲屋) があります。 立派な主屋と土蔵を見学可能。 隣接して温泉施設と農産物直売所もある。 市内でお勧めできる観光スポットのひとつです。 その集落から根利川を挟んだ対岸、山林に包まれた中に根差す、古寺の大榧 [1][4] 。何故こんなところにポツンと一本あるのか。 それは寛文12年 (1672)、沼田了源寺 (地図リンク) の末寺として建立された、光林寺の跡地です。 山の斜面にかなり傾いて根差す大榧。 樹下に佇む無数の墓石と石仏たちが、古寂としている。 風格ある大榧の姿と相まって、歴史の重みを感じます。 光林寺はいつ頃に廃寺となったのか。 今も大榧が守り続けるこの墓地は、本寺の了源寺が管理しているそうです。
巨木と雑記.南郷曲屋 (旧鈴木家住宅)
南郷曲屋こと旧鈴木家住宅 [2][4] 。御先祖が当集落を拓き、代々名主を務めてきた鈴木家の旧本宅。 江戸時代に建てられた立派な屋敷が保存され、 主屋と土蔵4棟が、沼田市の重要文化財に指定。 今はこの歴史ある貴重な古建築を、見学することができます。 大きな主屋は、東北地方に多い曲屋と呼ばれる構造。 主屋と繋がった厩が突き出ていて、全体でL字形をしているのが特徴。 県内で現存する古い曲屋は希少です。 なお、福島県の南会津町にある前沢集落 [9] は、曲屋が多く残る集落として有名。
鈴木家の歴史 [3][4] について少し。 南郷集落を拓いた鈴木家の御先祖は、碓氷熊野皇大神社 [6] の神官であったとされる。 正応5年 (1292) に当地に移り、文明3年 (1471) に熊野権現を勧請した、 との記録があるそうです。 屋敷の北西側に建つ社は、鈴木家が建立した武尊神社で、 宝暦13年 (1763) に修理したとの記録。 もとは熊野神社であったのかもしれません。 現在の主屋は天明5年 (1785) 頃と推定。 これは屋敷内の稲荷社に「天明5年10月大吉日」との陰刻があり、 主屋上棟を祝したものと伝わるそうです。 以下、主屋内部の写真です。
以下、新蔵・シタノ蔵・ウエノ蔵から成る3つの土蔵の写真です。 キレイな漆喰で覆われた立派な各土蔵には、 家具・農具・歴史資料などが展示されています。
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