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    横室の大カヤ

    巨木の写真

    撮影日:2024.09.05 【01】群馬随一の見事な大カヤ、近所に道の駅ができて見学者が増えそう 横室の大カヤ-01
    【02】 横室の大カヤ-02
    【03】 横室の大カヤ-03
    【04】 横室の大カヤ-04
    【05】 横室の大カヤ-05
    【06】 横室の大カヤ-06
    【07】 横室の大カヤ-07
    【08】 横室の大カヤ-08
    【09】 横室の大カヤ-09
    【10】 横室の大カヤ-10
    【11】 横室の大カヤ-11
    【12】 横室の大カヤ-12
    【13】 横室の大カヤ-13
    撮影日:2017.07.07 【01】国内最大級の大カヤ、金澤家が守り伝えてきた御神木 横室の大カヤ-01
    【02】 横室の大カヤ-02
    【03】 横室の大カヤ-03
    【04】 横室の大カヤ-04
    【05】 横室の大カヤ-05
    【06】 横室の大カヤ-06
    【07】 横室の大カヤ-07
    【08】 横室の大カヤ-08
    【09】 横室の大カヤ-09

    巨木の基本情報

    巨木の名前 横室の大カヤ [1][4][5]
    樹種 カヤ (榧)
    幹周 8.20m [4][5], 8.10m [6], 8.60m (実測)
    樹高 24.0m [2][6], 25.0m [5]
    推定樹齢 1000年 [1][2][4][5]
    特徴 単幹、横広がりの樹冠
    保護指定 国指定天然記念物
    所在地 群馬県前橋市富士見町横室
    所在施設 金沢家の所有地 (見学可)
    撮影日・状態 2024.09.05 : 樹容に目立つ変化無し、撮影時刻は早朝で赤みの強い色、近くに立派な道の駅ができた
    2017.07.07 : 主幹上部欠損、大枝欠損、それでも樹冠の規模は大きく、樹勢は良い様子
    アクセス
    関越道・前橋ICから約11km、駒寄スマートICから約6km、北関東道・伊勢崎ICから約21km
    電車 前橋駅 (JR両毛線・上野東京線・湘南新宿線) から約8km
    バス 前橋駅から関越交通の路線、前橋渋川線 (番号22) を利用し「法華沢」で下車
    (この路線は土日祝日のみ「道の駅まえばし赤城」にも立ち寄る)
    参考情報 ■現地資料
     [1] 横室の大カヤ     :解説板、内容は下記雑記の写真01を参照
     [2] 富士見かるた「る」  :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照
     [3] 上庄司原古墳     :解説板、内容は下記雑記の横室古墳公園の写真03を参照
    ■外部ウェブサイト
     [4] 前橋市ホームページ  :当巨木と横室古墳公園の情報あり
     [5] 群馬県緑化推進委員会 :サイト内で県内の巨木についても紹介している
     [6] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録)
    ■少遠景の記録
     [7] 与野の大カヤ     :埼玉県さいたま市、日本三大カヤの一本
     [8] 北浜の大カヤノキ   :静岡県浜松市、日本三大カヤの一本
     [9] 万正寺の大カヤ    :福島県伊達郡桑折町、個性的な樹容、幹周約8.7m
     [10] 塩貝の大カヤ     :福島県双葉郡楢葉町、幹周約8.8m、国内最大かも

    巨木と雑記.大カヤ

     前橋市の西部に位置する地区の横室。 国道17号線の沿線であり、近くには2023年に立派な道の駅 (まえばし赤城) がオープン。 当地区が誇る国内最大級のカヤ、横室の大カヤ [1] [2] [4] [5] への見学者が増えそうです。 この大カヤは金澤家が所有されるもので、屋敷の東端に根差している。 見学を開放されるご厚意に多謝。 かつては根本には、御先祖が寛延2年 (1749) に勧請した諏訪神社が鎮座していた。 御神木として大切に受け継がれ、やがて国指定天然記念物となり現在に至ります。

     大カヤの感嘆たる樹容。 千年近い歳月の重みを伝えてくるような風格。 老樹らしい古傷も格調高く見えてきます。 当地に吹き付ける強風の「赤城おろし」に耐え、広大な樹冠を茂らせる。 凄まじい生命力を感じさせる巨体と樹勢。 群馬随一の素晴らしい大カヤです。

    cm-横室の大カヤ-01 【01】解説板。昔は4石 (約720L) もの実が収穫できたという。
    cm-横室の大カヤ-02 【02】富士見かるた「類ない大木・横室の大榧」の解説板。 この絵の大カヤも世界樹のように荘厳。 なお根本にあった諏訪神社は、村内の赤城神社へ合祀されたという。


     現地解説板 [1] には「日本三大カヤ」という気になる文言がありました。 他はどうやら、埼玉県の「与野の大カヤ [7]」と 静岡県の「北浜の大カヤノキ [8]」らしい。 両木とも同じく国指定天然記念物。 与野のはこの格付けに申し分ない。 しかし、北浜のはとても美しい樹容をしているが、 幹周は約6mくらいと、少し物足らない印象です。 個人的には福島県の「万正寺の大カヤ [9]」または 「塩貝の大カヤ [10]」を推したい気持ち。 どうでしょうか、見比べてみてください。

    巨木と雑記.横室古墳公園

     大カヤのある当地名の横室。 由来は古墳とその石室ではないかと考えました (※真相は不明)。 赤城山の南麓には5~8世紀にかけて古墳が盛んに築造され、 横穴式石室を有するものが多いという。 有名なのは国指定史跡である、前橋市の西大室町に位置する大室古墳群 (地図リンク) 。各墳丘及び石室の復元保存、移築した古民家もある広い公園となっています。 大室という地名も古墳が由来なのでしょう。
     (補足:前橋市ホームページ [4] に市内古墳の詳しい情報あり)

     ここ横室地区には、上庄司原古墳があります。 場所は大カヤから北に離れた横室古墳公園。 元からこの場所に在った円墳の1号墳と、 横穴式石室のみ移築した2号墳と4号墳が保存されています。 また隣の地区である原之郷には、 丘陵上に築造された大きな九十九山古墳があり、 こちらも横穴式石室を有している。 昔から里人は墳墓の石室を目にしてきた。 以上が地名の由来なのかもしれません。

    cm-横室古墳公園-01 【01】横室古墳公園、上庄司原4号墳。横穴式石室のみ保存。
    cm-横室古墳公園-02 【02】上庄司原2号墳も同じく横穴式石室のみ保存。 なお公園内の1号墳は、繁茂した草に覆われて存在が分からず、写真を撮り損なった…。
    cm-横室古墳公園-03 【03】上庄司原4号墳と2号墳の解説板。