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横室の大カヤ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 横室の大カヤ [1][4][5] |
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樹種 | カヤ (榧) | |||
幹周 | 8.20m [4][5], 8.10m [6], 8.60m (実測) | |||
樹高 | 24.0m [2][6], 25.0m [5] | |||
推定樹齢 | 1000年 [1][2][4][5] | |||
特徴 | 単幹、横広がりの樹冠 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県前橋市富士見町横室 | |||
所在施設 | 金沢家の所有地 (見学可) | |||
撮影日・状態 | 2024.09.05 : 樹容に目立つ変化無し、撮影時刻は早朝で赤みの強い色、近くに立派な道の駅ができた 2017.07.07 : 主幹上部欠損、大枝欠損、それでも樹冠の規模は大きく、樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 関越道・前橋ICから約11km、駒寄スマートICから約6km、北関東道・伊勢崎ICから約21km | |||
電車 | 前橋駅 (JR両毛線・上野東京線・湘南新宿線) から約8km | |||
バス | 前橋駅から関越交通の路線、前橋渋川線 (番号22) を利用し「法華沢」で下車 (この路線は土日祝日のみ「道の駅まえばし赤城」にも立ち寄る) | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 横室の大カヤ :解説板、内容は下記雑記の写真01を参照 [2] 富士見かるた「る」 :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照 [3] 上庄司原古墳 :解説板、内容は下記雑記の横室古墳公園の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [4] 前橋市ホームページ :当巨木と横室古墳公園の情報あり [5] 群馬県緑化推進委員会 :サイト内で県内の巨木についても紹介している [6] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [7] 与野の大カヤ :埼玉県さいたま市、日本三大カヤの一本 [8] 北浜の大カヤノキ :静岡県浜松市、日本三大カヤの一本 [9] 万正寺の大カヤ :福島県伊達郡桑折町、個性的な樹容、幹周約8.7m [10] 塩貝の大カヤ :福島県双葉郡楢葉町、幹周約8.8m、国内最大かも |
巨木と雑記.大カヤ
前橋市の西部に位置する地区の横室。 国道17号線の沿線であり、近くには2023年に立派な道の駅 (まえばし赤城) がオープン。 当地区が誇る国内最大級のカヤ、横室の大カヤ [1] [2] [4] [5] への見学者が増えそうです。 この大カヤは金澤家が所有されるもので、屋敷の東端に根差している。 見学を開放されるご厚意に多謝。 かつては根本には、御先祖が寛延2年 (1749) に勧請した諏訪神社が鎮座していた。 御神木として大切に受け継がれ、やがて国指定天然記念物となり現在に至ります。 大カヤの感嘆たる樹容。 千年近い歳月の重みを伝えてくるような風格。 老樹らしい古傷も格調高く見えてきます。 当地に吹き付ける強風の「赤城おろし」に耐え、広大な樹冠を茂らせる。 凄まじい生命力を感じさせる巨体と樹勢。 群馬随一の素晴らしい大カヤです。
現地解説板 [1] には「日本三大カヤ」という気になる文言がありました。 他はどうやら、埼玉県の「与野の大カヤ [7]」と 静岡県の「北浜の大カヤノキ [8]」らしい。 両木とも同じく国指定天然記念物。 与野のはこの格付けに申し分ない。 しかし、北浜のはとても美しい樹容をしているが、 幹周は約6mくらいと、少し物足らない印象です。 個人的には福島県の「万正寺の大カヤ [9]」または 「塩貝の大カヤ [10]」を推したい気持ち。 どうでしょうか、見比べてみてください。
巨木と雑記.横室古墳公園
大カヤのある当地名の横室。 由来は古墳とその石室ではないかと考えました (※真相は不明)。 赤城山の南麓には5~8世紀にかけて古墳が盛んに築造され、 横穴式石室を有するものが多いという。 有名なのは国指定史跡である、前橋市の西大室町に位置する大室古墳群 (地図リンク) 。各墳丘及び石室の復元保存、移築した古民家もある広い公園となっています。 大室という地名も古墳が由来なのでしょう。 (補足:前橋市ホームページ [4] に市内古墳の詳しい情報あり) ここ横室地区には、上庄司原古墳があります。 場所は大カヤから北に離れた横室古墳公園。 元からこの場所に在った円墳の1号墳と、 横穴式石室のみ移築した2号墳と4号墳が保存されています。 また隣の地区である原之郷には、 丘陵上に築造された大きな九十九山古墳があり、 こちらも横穴式石室を有している。 昔から里人は墳墓の石室を目にしてきた。 以上が地名の由来なのかもしれません。
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