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三夜沢赤城神社の大スギ群 (たわらスギ)
巨木の写真






















巨木の基本情報
巨木の名前 | 三夜沢赤城神社のたわらスギ [4][5] |
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樹種 | スギ (杉) | |||
幹周 | A木:5.10m [1], 5.20m [4], 5.14m [6] B木:6.10m [1], 6.30m [4], 6.25m [6] C木:4.70m [1], 4.70m [4], 4.80m [6] | |||
樹高 | A木:60.0m [1], 37.5m [4], 43.0m [6] B木:60.0m [1], 37.5m [4], 43.0m [6] C木:60.0m [1], 37.0m [4], 43.0m [6] | |||
推定樹齢 | 1000年 [3] | |||
保護指定 | 群馬県指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県前橋市三夜沢町 (赤城神社) | |||
撮影日・状態 | 2025.04.30 : B木は南西面の樹皮が剥落している、概ね3本とも樹勢は良い様子、幹周は6~7mの印象 | |||
アクセス | ||||
車 | 北関東道・伊勢崎ICから約19km、波志江スマートICから約16km | |||
電車 | 上毛電鉄・大胡駅から約9km | |||
バス | 市営デマンドバス、ふるさとバス (大胡宮城粕川地区) を利用、大胡駅~赤城神社など | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 三夜沢赤城神社の文化財 :解説板、内容は下記神社の雑記の写真02を参照 [2] 三夜沢赤城神社のたわら杉:解説板、内容は下記神社の雑記の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [3] 三夜沢赤城神社 :神社の公式サイト、神社由緒と社殿など文化財を三参照 [4] 群馬県緑化推進委員会 :サイト内で県内の巨木についても紹介している [5] 前橋市ホームページ :三夜沢赤城神社の紹介あり、デマンドバスについても参照 [6] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [7] 大穴のブナ :前橋市、赤城山塊の荒山南麓の谷間に立つ県内最大級のブナ [8] 栗太郎 :前橋市、荒山の登山口、姫百合駐車場の近くに立つクリの巨木 [9] 貫前神社の社叢 :富岡市、上野国一之宮、藤原秀郷の手植えと伝承のスギあり [10] 迦葉山弥勒寺の大スギ群 :沼田市、天狗信仰の霊山、こちらも素晴らしい大スギ群に包まれている |
巨木と雑記.三夜沢赤城神社
赤城山の南麓、三夜沢町の地区に鎮座する三夜沢赤城神社 [1] [3] 。関東各地に点在する赤城神社の本宮であり、 上野国二之宮とされてきた大社です (諸説あり)。 古代から群馬を支配した、 崇神天皇の皇子 (豊城入彦命) を始祖とする上毛野氏により崇拝され、 赤城神は武神としても広く信仰された。 戦国時代にはご当地の武将である由良氏と大胡氏や、 関東の覇権を争う上杉謙信や小田原北条氏からも崇敬。 各武将からの書状、徳川幕府からの朱印状などが多く残っているそうです。 そんな三夜沢赤城神社の御神木が、 たわらスギ [2] こと本殿前に並び立つ三柱の巨樹。 伝承では平安時代の武将である藤原秀郷 (俵藤太) の献木。 平将門の乱を平定し、武蔵守・下野守・鎮守府将軍を成し、 武士たちが憧れた英雄。 赤城神社の神徳と歴史がこの伝承を結び、 今も素晴らしい威容でそびえ立ち、じつに神々しい景観をつくっています。 (少遠景では東側からABC木と識別)







ところで前橋市内には、この三夜沢赤城神社の他にも、 式内社 (明神大社) であり上野国二之宮の論社とされる赤城神社が二社あります。 赤城山頂の大沼というカルデラ湖畔に座す大洞赤城神社 (地図リンク) 。平野部の住宅地に座す二宮赤城神社 (地図リンク) 。三社のうち本宮については諸説あるそうです。 地理的な観点から、郷宮・本宮・奥宮という見解もありそう。 古くは一体となっていたが、時代や支配者によって分化していったのかもしれません。 (※個人の考えです)
巨木と雑記.境内の大スギ群
三夜沢赤城神社の社叢は、たわらスギの他にも見事なスギの巨木が群生しています。 はじめに参道の並木が目を引き、社務所近くのものが特に大きい。 本殿から東側には、霊山らしい趣の巨木が林立しています。 また、神楽殿から西側にも、たわらスギに比肩する太さの巨木があるので、 注目してみてください。以下、境内の大スギ群の様子です。

















巨木と雑記.三夜沢のブナ
三夜沢赤城神社の参詣ではブナの巨木と出会えることも楽しみでした。 それは市指定天然記念物の三夜沢のブナ (以下写真02)。 場所は境内から続く櫃石 (地図リンク) への登山道の途中。 大スギ群に包まれた本殿の東側から向かいます。 しかし残念ながら、ブナは既に枯死していました。 幹の残骸が横たわり、傍らには一本の若木が切なげに佇んでいる。 なお、赤城山には他にも大穴のブナ [7] が残っています。 少々アクセスが面倒な場所ですが、興味のある人は訪れてみてください。





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