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親都神社の大ケヤキ
巨木の写真









巨木の基本情報
巨木の名前 | 親都神社の大ケヤキ [1][3][4][5] |
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樹種 | ケヤキ (欅) | |||
幹周 | 9.70m [1][4], 9.72m [5] | |||
樹高 | 15.0m [1][4][5] | |||
推定樹齢 | 700年 [1] | |||
特徴 | フラスコ形状の主幹、下枝 | |||
保護指定 | 群馬県指定天然記念物 | |||
所在地 | 群馬県吾妻郡中之条町大字五反田 220 | |||
所在施設 | 親都神社 | |||
撮影日・状態 | 2025.04.29 : 予想より緑の樹冠を茂らせ樹勢は良さそう、すぐ前を道路が通っていることに驚いた | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・渋川ICから約26km | |||
電車 | JR吾妻線・中之条駅から約4km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 親都神社の大ケヤキ :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照 [2] 親都神社の境内木 :解説板、内容は下記雑記の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [3] 中之条町ホームページ :親都神社と嵩山の情報を参考 [4] 群馬県緑化推進委員会 :サイト内で県内の巨木についても紹介している [5] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [6] 囀石のモミ :中之条町、国内最大級のモミ、空洞が祠のようになっている [7] 沢渡のカシ :中之条町、沢渡温泉郷に根差すシラカシ、三所権現の御神木 [8] 大岩の三又スギ :中之条町、渓谷奥地の秘境、大岩不動尊の御神木 [9] 妙全杉 :中之条町、鎌倉時代に創建の古刹、門前にそびえたつスギ |
巨木と雑記
中之条駅を囲む町の中心部から北には、古代から霊山として信仰されてきた嵩山 [3] 。その麓に鎮座するのが、嵩山の神である和利大明神を祀る親都神社 [2] 。古くは七社大明神と号し、江戸時代には大勢の参拝者で門前町が賑わい、 親都千軒と呼ばれたそうです。 そんな親都神社の御神木が、社殿の後方にそびえ立つケヤキの巨樹。 県内最大級のケヤキであり、重量感に優れた根本は圧巻の逞しさ。 主幹上部を失っていても、予想より樹勢が良く意気軒高な様子です。 樹容にも特徴があり、主幹の中央に丸く膨らんだコブ。 昔の人々はこれを乳房と見立て、母乳の出が良くなるよう祈願した [1] [4] 。両脇に伸びた横枝も、赤子を胸に抱くように優し気に映る。 なんとも慈愛の相に満ちた御神木です。



おわりに嵩山 [3] について。標高789mの好展望の岩山で、 主稜線上には大天狗、中天狗、小天狗と呼ばれる岩峰が連なります。 現在はハイキングコースが整備され、麓には立派な道の駅もある。 いつか私も登ってみたいところです。 嵩山には縄文時代の遺跡が多いらしく、親都神社が勧請されたように、 古くから信仰されてきた霊山。 室町時代の中期には、関東管領である山内上杉氏の家宰、 長尾景中が支城のひとつとして嵩山城を築く。 戦国時代には、当地を斉藤氏が領し、上杉謙信の傘下となる。 やがて武田信玄の軍勢との衝突を繰り返し、永禄6年 (1563) に落城。 嵩山の各所には、三十三観音の石仏が安置されています。 これは元禄15年 (1702) から、戦死者を弔う意味も込めて建立されたそうです。


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