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乙女高原のブナじいさん
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | ブナじいさん [1] |
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樹種 | ブナ(橅) | |||
幹周 | 不明(目測で4~5m) | |||
樹高 | 不明 | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
特徴 | 太い下枝で肥大した根本 | |||
保護指定 | 未指定(地元民により保護) | |||
所在地 | 山梨県山梨市牧丘町北原 | |||
所在施設 | 乙女高原 | |||
撮影日・状態 | 2016.08.26 : 樹勢は良い様子、尾根上で根が露出し易い、根本を踏まないように | |||
アクセス | ||||
車 | 中央自動車道・勝沼ICから約31.5km | |||
電車 | JR中央本線・塩山駅から約21.5km、タクシーの利用 | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 名札・ブナじいさん :根元に立つ名札、地元民に親しまれている名前 ■公式サイト [2] 巨樹巨木林データベース:「フナじいさん」は未登録(2018年時点の確認より) ■少遠景・巨木巡り [3] 杣口のサワラ林 :小鳥山の麓の谷間に広がるサワラの原生林、幽玄な雰囲気 [4] 姥の栃 :県道219号沿いに立つ見事な大トチ [5] 柳平のトチノキ :県道219号沿いの茂みの中、県道上から姿は見えない |
巨木と雑記
山梨県の北部に位置する山中。
乙女高原は、金峰山や国師岳が連なる秩父山地の南西部に抱かれた高原です。
琴川ダムのある柳平の集落からは、西へ林道を進んで約4キロメートル。
焼山峠へ向い、そこから林道荒川線(クリスタルライン)を進んだ先。
面積は約760ヘクタール、標高は約1700メートル。
尾根はシラカバ、ミズナラ、ブナの木々に覆われ、
草原には背の高い高山植物が茂る、亜高山性の高茎草原。
5月には小さな高山植物の花々が咲き始め、
6月には尾根上に群生するレンゲツツジや、草原に群生するアヤメが見頃となるそうです。
高原から西へ伸びた尾根の先、富士見百景と呼ばれる展望地の先に、
「ブナじいさん」と呼ばれる大ブナが尾根上に立っています。
幹周は約5mほどもあり、大きな下枝も多く、樹勢は良い様子。
大きさといい、気持ちの良い立姿といい、県内有数の大ブナと言えるのではないでしょうか。
立派な大ブナですが、尾根上に立つため、土砂の流出などにより根本が露出し易い環境。
あまり接近して根本を荒らさないようにしましょう。
美しく爽快な景色の高原と、その奥に佇む見事な立姿の大ブナ。乙女高原への訪問は大満足でした。
乙女高原の環境の維持には、
地元有志の方々による組織「乙女高原ファンクラブ」の活動が大きく貢献。
植生の調査、遊歩道の整備、シカ柵の整備の他、冬の前に大規模な草刈が行われています。
草刈によって、草原を囲む木々の若木や、背の高いススキなどの繁盛を更新し、
多種の高山植物の生育と、草原の景観が守られているのです。
また、集められた沢山の落葉は、大ブナの根本に積まれるそう。
今日に、美しい高原と貴重な大ブナが守り伝えられてきたのは、
地元の方々の高原や郷土に対する愛着の賜物です。
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