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    杣口のサワラ林とトチノキ

    巨木の写真(3段構成:県道沿いの大サワラ~サワラ林内の前半~サワラ林内の後半)

    県道沿いの大サワラ(2019.06.26 / 2016.08.26) 【01-01】県道沿いに立つサワラ林のシンボル的な巨木 杣口のサワラ林-01
    【01-02】 杣口のサワラ林-02
    【01-03】 杣口のサワラ林-03
    【01-04】 杣口のサワラ林-04
    【01-05】 杣口のサワラ林-05
    サワラ林・前半(2019.06.26 / 2016.08.26) 【02-01】県道沿いの大サワラの左奥(北側)に立ち並ぶ大木郡 杣口のサワラ林-01
    【02-02】 杣口のサワラ林-02
    【02-03】 杣口のサワラ林-03
    【02-04】 杣口のサワラ林-04
    【02-05】 杣口のサワラ林-05
    【02-06】 杣口のサワラ林-06
    【02-07】 杣口のサワラ林-07
    【02-08】 杣口のサワラ林-08
    【02-09】 杣口のサワラ林-09
    【02-10】 杣口のサワラ林-10
    【02-11】 杣口のサワラ林-11
    【02-12】 杣口のサワラ林-12
    【02-13】 杣口のサワラ林-13
    サワラ林・後半(2019.06.26) 【03-01】門番(写真02-09の2対の巨木)から先へ進んでいく.踏み跡はほぼ無い. 杣口のサワラ林-01
    【03-02】 杣口のサワラ林-02
    【03-03】 杣口のサワラ林-03
    【03-04】 杣口のサワラ林-04
    【03-05】 杣口のサワラ林-05
    【03-06】 杣口のサワラ林-06
    【03-07】 杣口のサワラ林-07
    【03-08】 杣口のサワラ林-08
    【03-09】 杣口のサワラ林-09
    【03-10】 杣口のサワラ林-10
    【03-11】 杣口のサワラ林-11
    【03-12】 杣口のサワラ林-12
    【03-13】 杣口のサワラ林-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 杣口のサワラ林 [1]
    樹種 サワラ(椹)
    幹周 5.6m [2](県道沿いの個体)
    樹高 29m [2](県道沿いの個体)
    推定樹齢 200~299年 [2](県道沿いの個体)
    特徴 中腹から3本の幹に分かれ立ち昇る樹形
    保護指定 山梨県学術参考林
    所在地 山梨県山梨市牧丘町杣口
    所在施設 小鳥山の西麓、沢沿いの谷間の県有林
    撮影日・状態 2019.06.26 : 県道沿いの個体は樹勢が良い様子、奥地には他のサワラ巨木やトチ巨木もある
    アクセス
    中央自動車道・勝沼ICから約21.7km
    電車 JR中央本線・塩山駅から約15km、タクシー利用
    バス 杣口上(牧丘循環線)から約4.8km、塩山駅から杣口方面ルートに乗車にて
    参考情報 ■現地解説板
     [1] 学術参考林      :杣口のサワラ林の入口県道沿いにある解説板(写真なし)
    ■外部ウェブサイト
     [2] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録、サワラ林奥のトチノキのついては記録なし
    ■少遠景の記録
     [3] 巨木・姥の栃     :県道219号沿いに立つ大トチ、杣口のサワラ林から近い
     [4] 巨木・幻想の森    :山形県最上郡戸沢村にある土湯杉の巨木の森
     [5] 巨木・洞杉巨木群   :富山県魚津市の山中にある立山杉の巨木の森

    巨木と雑記.山梨県にある幻想の森

     国道が通る笛吹川沿いの町中から、琴平ダムまで通じる県道219号線(柳平塩山線)。 その途中の山中にあるのが杣口のサワラ林。 小鳥山の西山麓である標高約1150m~1400mの谷間、約10ヘクタールにわたり分布するサワラの天然林です [1]。 地形は安山岩の岩が累積した沢の流れる急峻な谷筋。 苔生した岩々の上に、幹や枝が曲がった神秘的なサワラの大木が群生しています。 まさに深山幽谷の景観、山梨県にある幻想の森 [4]。 また岩の上の生育状況から、富山県の洞杉群 [5] も連想させる景観でした。

     県道沿いの眺めからでも十分に素晴らしい景観のサワラ林。 その少し奥地に立入ってみました。神秘の原生林は怖いくらいに妖しく幻想的な雰囲気。 後述する大トチの場所に至るまでに、県道沿いに立つ大サワラに見劣りしない巨木は以下の5本ほど見つけました。 なお足下が軽装での立入りや、奥地への立入はおすすめしません。足場が悪い。

     ・写真02-07   :入口に近い谷間左岸に立つ個体
     ・写真02-11~12:沢の両側に門番のように立つ2対の右岸側、特に太い
     ・写真03-02   :沢の上に立つ個体
     ・写真03-05~08:谷間左岸に立つ個体、足場が悪く接近するのが面倒、特に気に入った
     ・写真03-12   :谷間左岸に立つ個体、洞が目のように見えた

    巨木と雑記.サワラ林の奥に佇む大トチ

     まだ見ぬ巨木の気配が感じながら、沢沿いに谷間を登っていきます。 途中の左岸には、岩で組まれた炭焼き窯の跡。 周囲の植生に広葉樹が多くなり、少し谷間が狭くなってきたころ、素晴らしい大トチの姿が見えてきました。 目測で幹周は7mはありそう。 姥の栃 [3] とほぼ同規模に感じられる見事な巨樹です。 個性溢れる沢を跨ぐように傾いだ圧巻の巨体。 根本と北側の背中は実に力強く逞しい姿です。 惜しむらくは、近年に主要な大枝の1本を折損してしまったこと。 折れた大枝は沢に架かる橋のように横たわっている(上を歩けた)。 しかし主幹はまだ健在で、素晴らしい威容を保っています。 杣口のサワラ林。ここは山梨県内でも特に印象的な巨木の森となりました。

    杣口のサワラ林・トチノキ巨木-01 【04-01】谷間上流(東側)の姿。ここはサワラ林の奥地、周囲の植生はサワラが少なく広葉樹が多くを占めていた。 谷間に大きく傾いだ巨体。幹周は7mほどもあろうか。感動的な出会いであった。
    【04-02】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-02
    【04-03】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-03
    【04-04】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-04
    【04-05】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-05
    【04-06】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-06
    【04-07】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-07
    【04-08】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-08
    【04-09】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-09
    【04-10】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-10
    【04-11】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-11
    【04-12】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-12
    【04-13】 杣口のサワラ林・トチノキ巨木-13