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洞杉巨木群
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 最大洞杉 [1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 15.6m [1][4] | |||
樹高 | 20m [4] | |||
推定樹齢 | 500年以上 [1] | |||
特徴 | 根元の大岩と多数の湾曲した幹 | |||
保護指定 | 魚津市指定天然記念物 | |||
所在地 | 富山県魚津市三ケ | |||
所在施設 | 片貝川上流、南又谷の山林 | |||
撮影日・状態 | 2019.09.01 : 荒々しい姿だが樹勢は良い様子、大岩の背後に太い根をしっかり張っている | |||
アクセス | ||||
車 | 北陸自動車道・魚津ICから駐車場まで約30分 | |||
電車 | あいの風とやま鉄道・魚津駅からタクシー利用、駐車場まで約35分 (富山地方鉄道・新魚津駅と魚津駅は地下通路で繋がっている) | |||
参考情報 | ■現地案内板 [1] 洞杉及び岩上植物群落 :内容は上記の最大洞杉の写真09を参照 [2] 洞杉周辺案内図 :内容は下記の写真02を参照 [3] 龍石(蛇石) :内容は下記の写真05を参照 ■外部ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース:最大洞杉の登録あり(2000年6月22日の調査記録) [5] 魚津市ホームページ :魚津市の諸々や林道通行止の情報など参考 [6] 魚津たびナビ :魚津市公式の観光情報サイト、洞杉の紹介あり ■少遠景の記録 [7] 魚津埋没林 :魚津港の一帯に存在した杉を主体とする古代の森の跡、特別天然記念物 |
巨木と雑記.南又谷の奥地にある神秘の巨木群へ
富山の巨木で私がまず想像するのは、立山連峰の山麓に生育する立山杉。 立山黒部アルペンルートの玄関口、美女平(1000~1200m)の巨木群は有名です。 ここで紹介するのは、平成に入ってから新たに発見された、洞杉と呼ばれる立山杉の巨木群。 場所は魚津市の片貝川上流の山域。 猫又山(2378m)まで続く渓谷の入口、南又谷(500~700m)に生育しています。 スギとは思えないような異形。 険しい豪雪地の渓谷で生き抜いた巨樹の森には、 他では見られない神秘の景観が広がっています。 洞杉群へのアクセスは、片貝南又発電所へ至る林道、市道南又線を歩いていきます。 洞杉群から約2.5km [2] 手前の駐車場から先は、環境保護のため車両通行止。 徒歩で片道45分ほど。 なお、市道南又線は冬期は積雪で閉鎖され、落石や土砂崩れで通行止となることも。 最新の道路情報は魚津市ホームページ [5] にて確認してください。 また、訪れる際は、熊をはじめ動物避けの鈴などの携帯をおすすめします。 以下、道中の様子です。
巨木と雑記.洞杉群について
洞杉という呼称は、幹に空洞のある古木が多いことに由来。 巨木は100本以上もあるとされ、地表の低木やシダ類などの植物群落と合わせ、 魚津市の天然記念物に指定されています。 樹形は湾曲した複数の幹を持つ、荒ぶる立姿のものが多い。 これは傾斜地や岩の上に根差していること、 豪雪の重みに耐えていることが影響しているでしょう。 そしてウラスギらしい伏条性の強い性質を示しています。 洞杉群のシンボル、大岩を抱いている最大洞杉。 一言では形容しがたい何とも凄まじい立姿です。 まるで巨大なタコのような大海獣が、大岩に喰らいついているよう。 一見すると複数の杉の融合と株立ちのように見える。 でも実際は全体で一株という可能性も。 永い歳月をかけて大岩を包むように根を伸ばし、 その各所から立ち昇らせた複数の伏条幹から成る巨体か。 今後、これ以上に複雑な姿の大杉には、会えないのではないか。 そう思わせる鮮烈なる見事な異形の巨樹でした。
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