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精進の大杉
巨木の写真
巨木の詳細情報
巨木の名前 | 精進の大杉 [1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 12.6m [1], 10.5m [4] | |||
樹高 | 40m [1], 42m [4] | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
特徴 | 太く背の高い主幹と南側の側幹 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 | |||
所在地 | 山梨県南都留郡富士河口湖町精進 | |||
所在施設 | 諏訪神社 | |||
撮影日・状態 | 2018.06.27 : 根本に空洞がある様子だが樹勢は旺盛に見える、少し南側に傾いている | |||
アクセス | ||||
車 | 中央自動車道・河口湖ICから約17.5km | |||
電車 | 富士急行線・富士山駅から約20km、河口湖線・河口湖駅から約18km | |||
バス | バス停精進まで富士山駅から河口湖駅から富士急行の路線バスを利用 本栖湖行き、下部温泉郷行き、新富士駅行き、鳴沢・精進湖・本栖湖周遊(河口湖駅発のみ) | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 精進の大杉 :大杉の少し東手前に設置、上記写真13を参照 [2] 諏訪神社の大杉 :社殿前の大杉について、幹周6.87m、樹高38m [3] 精進諏訪神社社殿 :天保14年(1845)の再建、本殿を覆う拝殿は明治39年(1906)建築 ■公式ウェブサイト [4] 巨樹巨木林データベース:2000年度の調査記録 ■少遠景の巨木巡り [5] 河口浅間神社の七本杉 :世界遺産の構成資産である古社、参道の杉並木と七本の御神木のスギ [6] 大室山のブナ林 :以下登山記録の道中で出会った巨木 ■少遠景の登山記録 [7] 青木ヶ原の洞穴と大室山:樹海にそびえる大室山と洞穴を巡る |
巨木と雑記.精進湖と諏訪神社
富士五湖のひとつ精進湖。 南湖畔一帯に接する青木ヶ原樹海を前景に、富士山を眺められる景勝地です。 南西側の本栖湖と隔てる烏帽子岳、その尾根上に伸びるハイキングコースには、 富士山の絶好の展望地であるパノラマ台(標高1328m)があります。 精進湖はかつて剗の海と呼ばれた巨大湖の西端。 貞観6年(864)に発生した富士山の側火山(長尾山)の大噴火。 大量の溶岩流は北山麓と巨大湖の中央を埋め、現在の精進湖と西湖、そして青木ヶ原樹海が形成されました。 なお、河口湖の東湖畔に鎮座する河口浅間神社 [5] は、このときの大噴火を鎮める祈願所として創建された歴史があります。 精進湖北側の集落に鎮座する諏訪神社。 本殿は天保14年(1845)の再建 [3] とされます。 詳しい歴史は分かりませんが、精進湖は富士講の巡礼地でもあり禊が行われた霊場。 すぐ東には駿河と甲斐を結ぶ重要な街道、中道往還が通るという立地。 宿場としての起源も古い場所故、長い歴史を持っていそう。 隣に接する龍泉寺は、神社を管理してきた別頭でしょうか。
巨木と雑記.精進の大杉の感想
周囲12m超えの根元から立ち昇る真っ直ぐな単幹。 堂々たる威容の大スギであり、円錐形に均整もとれた樹形。 根本に小さな空洞があるものの、下枝が多く先端の梢も健在で樹勢は旺盛な様子です。 東側と北側から、この素晴らしい立姿にしばし見入る。 見慣れてくると、根本の太さの割には主幹上部が先細りな印象として映る。 その後、大スギの南側と水路の流れる西側に移って見上げると、立姿の印象が大きく変化しました。 異彩を放つ巨大な2本の側幹の存在。南側の側幹にも大きな生命力を充てていた。 南の側幹の存在は事前に知らなかったこともあり、とても嬉しい驚きとなりました。 北側は真っ直ぐな姿勢正しい背中で、南側は逞しい両腕を掲げたような荒々しい姿。 この大スギの顔は南側にあったか。 立派な側幹が目立つ西側から望む立姿がとにかく素晴らしい。 流石は山梨最大級の大スギ。 予想以上の威容を誇示して、大きな感動と驚きを与えてくれました。
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