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河口浅間神社の七本杉
巨木の写真
河口浅間神社と七本杉(5号杉)の基本情報
巨木の名前 | 河口浅間神社の七本杉[2] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 8.65m [4] | |||
樹高 | 47.5m [4] | |||
推定樹齢 | 1200年 [2] | |||
特徴 | 隣の6号杉、高い背と真っ直ぐな幹 | |||
保護指定 | 山梨県指定天然記念物 | |||
所在地 | 山梨県南都留郡富士河口湖町河口 | |||
所在施設 | 河口浅間神社 | |||
撮影日・状態 | 2018.06.26 : 6号杉には幹に損傷があるが、七本杉すべて樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 中央道・河口湖ICから約6.7km(あさま広場の駐車場まで) | |||
電車 | 富士急河口湖線・河口湖駅から約6.5km、河口湖駅から乗車する路線バスは以下 | |||
バス | 世界遺産ループ線は河口湖浅間神社、天下茶屋線・甲府線・下黒駒線は河口局前 | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 河口浅間神社参道の杉並木:杉並木の入口近くに設置 [2] 河口浅間神社の七本杉 :1号杉の近くに設置 [3] 河口浅間神社本殿 :本殿前、1号杉の近くに設置 [4] 1号~7号杉 :各七本杉の根元に設置 [5] 河口浅間神社の樅の木 :樅の木1号の近くに設置 ■公式サイト [6] 巨樹巨木林データベース :調査年2000年の記録、七本杉は何故か4本分のみの記録 [7] 山梨県神社庁 :河口浅間神社の由緒について ■少遠景・巨木巡り [8] 精進の大杉 :精進諏訪神社に立つ県内最大級の大杉 [9] 大室山のブナ林 :青木ヶ原樹海の中、大室山の北山麓 ■少遠景・登山記録 [10] 青木ヶ原の洞穴と大室山 :樹海にそびえる大室山と洞穴を巡る、貞観大噴火の長尾山も見える |
全ての巨木情報
名称 | 樹種 | 根周 (m) | 幹周 (m) | 樹高 (m) | 樹齢 (年) | 天然記念物 |
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参道の杉並木 | 杉 | 不明 | 7.0 [1] | 45 [1] | 800 [1] | 町指定 |
1号杉 | 杉 | 13.3 [4] | 6.85 [4] 6.93 [6] | 46 [4][6] | 1200 [2] | 県指定 |
2号杉 | 杉 | 9.65 [4] | 7.1 [4] | 46 [4] | 1200 [2] | 県指定 |
3号杉 | 杉 | 12.48 [4] | 6.82 [4] | 46.5 [4] | 1200 [2] | 県指定 |
4号杉 | 杉 | 18.65 [4] | 7.5 [4] 7.29 [6] | 47 [4][6] | 1200 [2] | 県指定 |
5号杉 | 杉 | 18.3 [4] | 8.65 [4] 8.2 [6] | 47.5 [4] 48 [6] | 1200 [2] | 県指定 |
6号杉 | 杉 | 15.5 [4] | 7.3 [4] 6.95 [6] | 42.5 [4] 43 [6] | 1200 [2] | 県指定 |
7号杉 | 杉 | 30.0 [4] | 8.1 [4] | 43 [4] | 1200 [2] | 県指定 |
樅の木・1号 | 樅 | 不明 | 5.2 [5][6] | 38 [5] 32 [6] | 不明 | 町指定 |
樅の木・2号 | 樅 | 不明 | 5.1 [5] 5.02 [6] | 42 [5] 30 [6] | 不明 | 町指定 |
巨木と雑記.河口浅間神社
河口浅間神社は富士山の北麓、河口湖の湖畔に鎮座する1000年以上の歴史を持つ古社。 式内社の名神大社。 世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産でもあります。 創建は貞観7年(865)。 前年から発生した富士山の貞観大噴火を鎮めるべく、 勅命にて浅間明神を奉斎し鎮火際を執行したのが、創建の由緒とされます。[1][3][7] ちなみに貞観大噴火は、富士山の北西麓にある青木ヶ原樹海と、西湖と精進湖との形成に関係あり。 現在の長尾山から北西に流出した大規模な溶岩流。 広大な山麓を覆った溶岩の上には、後に青木ヶ原樹海が形成。 さらに「剗の海」と呼ばれた巨大な湖は、溶岩で大半が埋まり、残った東西の端が西湖と精進湖に。 貞観大噴火は、富士山の文献に残る噴火史の中でも最大規模。 河口浅間神社は、未曾有の大災害の前線にあり、富士山の怒りを鎮める決死の祈願所だったのです。
巨木と雑記.七本杉
参道の杉並木、御神木の七本杉、樅の木。境内に幹周5mを超える見事な巨木は12本以上。 富士山信仰の格式高い古社。その清浄なる境内は、山梨県における巨木の聖地でした。 さて、各大杉の感想について。 まず参道の杉並木。先頭の左右2本が最も大きい。 周囲に日陰となる大木が無いため下枝が多く、境内の大杉でも特に旺盛な雰囲気。見入って先へ進めない。 1号杉は拝殿の正面に立つもので、別名は御爾(みしるし)杉。 この地に浅間大神を勧請した際、最初に植樹された聖なる木、そんな印象の名前。 拝殿と重ねて眺めるとより神々しい立姿に。 234号杉は、西から東へ並ぶ3組で、4号杉が最大。 幹周り7mもの大杉が3本連なる姿は壮観。 1号杉の位置から眺めれば、4本の御神木が一度に目に映る神聖な景観に。 56号杉は根本が連理した2本、別名は二柱杉と男女杉(5号・男、6号・女)。 七本杉の中で幹周と樹高は5号杉が最大。 6号杉は幹に損傷(鉄板で蓋)がありますが、樹勢は悪くない様子。 寄り添う二柱は、七本杉の中でも特に神々しく感じられました。 7号杉には七本杉の中でも特に個性的で見入りました。 特筆すべきは30mもあるという巨大な根周り。 それも歪ではなく、円錐形に整った山のように隆起した姿。 これは富士山の形! まるで浅間大神が顕現したような姿の御神木です。
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