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登山記録 青木ヶ原の洞穴群と大室山(01)
基本情報
(装備・その他は、余裕があれば持ちたいものです)登山記録 | 青木ヶ原の洞穴群と大室山(01) | |
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日付 | 2019.04.09 | |
山/標高 | 大室山(1468m) | |
天候 | 晴(山頂:-2℃) | |
所在地 | 山梨県・富士河口湖町、鳴沢村(富士山北西麓) | |
登山ルート | 県道入口~樹海~大室山~樹海~県道入口 | |
行動時間 | 約3時間35分(小休止含む) |
登山ルート(詳細) | ■往路:県道71号入口~富士風穴~ゲート~大室山頂~大室山三角点 ■復路:大室山三角点~大室山頂~神座風穴~大室洞穴~ゲート~県道71号入口 | |
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装備補足 | 登山用 | 基本装備の他は現在地の分かるものが欲しい、道が不明瞭な所や登山ルート外を歩く |
その他 | 残雪や凍結に備えて軽アイゼンを持ってきたが必要なかった | |
アクセス | 登山口 | 精進口登山道コースの県道71号線と交差したところ、入口に標識などあり |
車 | 中央道・河口湖ICから約13.5km、入口付近の路肩に4台分ほどの駐車スペース | |
バス | 富士急バスの氷穴か風穴バス停が最寄りだが樹海の中や県道をかなり歩く | |
関連情報 | ■少遠景・登山記録 紅葉台と足和田山 :公開準備中(鳴沢村と富士河口湖町の山域、富士山と樹海の好展望地) ■少遠景・巨木巡り 河口浅間神社の七本杉 :富士河口湖町、世界遺産である河口浅間神社の境内に並ぶ御神木たち 精進口の大杉 :富士河口湖町、精進湖近くの諏訪社、県内最大級のスギ 大室山のブナ林 :富士河口湖町、本登山記録の巨木 |
登山ルート「地図」
(GPSログと国土理知院地図を元に作成)登山ルート「移動時間」
(時刻は到着時刻、移動と休憩・他は、次の地点までに要した時間)日付 | 主要地点 | 時刻 | 移動 | 休憩・他 | 備考 |
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04/09 | 県道入口 | 05:56 | 00:10 | --:-- | すぐ先に1つ目のゲート |
富士風穴 | 06:06 | 00:04 | 00:10 | 風穴を見学 | |
第2ゲート | 06:22 | 00:04 | --:-- | 県道入口から2つ目のゲート | |
ブナとミズナラ巨木 | 06:26 | 00:47 | 00:06 | この先から尾根を登って行く | |
大室山頂 | 07:19 | 00:10 | --:-- | ブナの木に山標 | |
大室山三角点 | 07:29 | 00:09 | 00:13 | 富士山を眺めながら休憩 | |
大室山頂 | 07:51 | 00:20 | --:-- | 往路でなく神座風穴の東側へ下る | |
分岐・神座風穴 | 08:11 | 00:04 | 00:11 | 道間違いでタイムロス | |
神座風穴 | 08:26 | 00:08 | 00:05 | 風穴を見学(接近危険) | |
分岐・精進口登山道 | 08:39 | 00:10 | 00:07 | 道間違いでタイムロス | |
分岐・大室洞穴 | 08:56 | 00:06 | --:-- | ショートカットコースとの分岐 | |
大室洞穴 | 09:02 | 00:10 | 00:05 | 洞穴を見学(接近危険) | |
第2ゲート | 09:17 | 00:05 | --:-- | ||
富士風穴 | 09:22 | 00:07 | --:-- | ||
県道入口 | 09:29 | --:-- | --:-- | ||
合計 | 3時間33分 | 2時間54分 | 39分 |
登山ルート「道中解説」
県道から2つ目のゲートまでは、精進口登山道と重なる区間で歩きやすい。 道の両側は樹海らしい景観。溶岩の上に針葉樹を主とした鬱蒼した原生林が広がる。 富士風穴の場所は標識のある場所から少し分かりにくいかも。 富士風穴の洞窟への立入は危険。 洞窟の立入には富士河口湖町に入洞届、県に入山許可の申請が必要。
大室洞穴へ続く道から離れて、大室山の北東側にある峰との鞍部に入る。 鞍部の東峰側にはカラマツ林。 最初の目印にブナ林の標識。すぐ先にブナとミズナラの巨木。 県有林造林地の標識の付近から、北尾根の直上を登った。 広葉樹の原生林に包まれた広い尾根。 山頂付近を除いて踏み跡は殆どない状態であった。
山頂付近と三角点までは、北尾根の中腹と比べれば踏み跡がはっきりしている。 三角点は山頂から南尾根のピーク付近。 山頂の少し手前と三角点へ向けて下っていく区間は少し藪っぽいかも。 三角点のすぐ東側にすばらしい展望地。富士山と裾野の側火山群を見渡すことができる。
北尾根の途中で東の山腹を下った。 踏み跡や目印はなく、神座風穴へ向かって直線的に下る。 下り切ったところにある幅広の道は、 北にブナ林、南に片蓋山のあたりまで続くようだ。 この道から神座風穴への分岐は分かりにくい。 分岐が合っているか核心が持てず、南下してみてから引き返した。 神座風穴への接近は足場が悪く危険。
道は標高1280mの小峰の南側を回り込んで大室洞穴へ。 しばらく先で右に分岐。 興味本位で数分進み、精進口登山道へ続く道だと気づき引き返す。 分岐の近くに溶岩樹形あり。 大室洞穴へは迂回コースを歩いた。コースと洞穴への分岐は分かりにくい。 大室洞穴は崩壊している。 第2ゲートまで戻る道は歩きやすい。
登山ルート「道中の写真」
国土地理院地図に移動軌跡をを重ねたもの.精進口登山道が東側を通っていく.
大室山と神座風穴を中心に拡大表示.このような地形の山域である.
紅葉台レストハウスから西側の眺め、樹海の奥に大室山が見える.
右側に見える隆起のあたりが神座風景、大室洞穴のある付近だ.
県道71号と精進口登山道が交差する地点が入口.標識あり.
路肩に4台分ほどの駐車スペース.当日は私も含めて2台だけ.
県道からすぐ先に車止めのゲート.この先から樹海らしい雰囲気になる.
凹凸の多い溶岩層の上に鬱蒼と広がる針葉樹が多い森
所々に陥没、亀裂、穴のある場所がある.ルートから外れると危険か.
風穴への入口.ここから風穴まで場所が少し分かりにくい.
風穴の地上の開口部は大きい.予想よりも広くて深くて驚いた.
開口部の広場に下りる.洞穴内部への探検には入洞届と入山届の申請が必要.
開口部の広場から見上げる景観も迫力があった
入口から2つ目のゲートを直進.左に精進口登山道と分かれる.
大室洞穴方面へ続く道のこの辺りから右へ外れていく
大室山の北東側にある峰との鞍部、ブナ林の標識のある先へ進む
ブナ林の標識から少し登るとブナとミズナラの巨木.詳細は 「巨木巡り」.
巨木から先、大室山と北東峰の鞍部、カラマツ林が多い区間を登る
鞍部の大室山側を少し登り続けると県有林造林地の立札があった
立札の少し先の辺りから尾根の真上を登った.山頂付近まで踏み跡はほぼ無い.
山頂付近の踏み跡は分かりやすかった.ブナの木に山名の標識がある.
山頂から三角点までの踏み跡も分かりやすい
三角点の近くに素晴らしい富士山の展望地.目の前には古い側火山の群れ.
神々しい霊峰.手前に見えるのは側火山の1つである方蓋山である.
左側に見える側火山群には長尾山がある
左が長尾山.貞観大噴火(864年)による溶岩流の跡が青木ヶ原樹海だ.
南側には天子山地の裾野や駿河湾が見えた
神座風穴を目指して北尾根の途中で東の山腹を直線的に下った.踏み跡はない.
大室山の東山麓を通る道へ出た.ここから南へ進み過ぎてしまい引き返す.
東山麓の道から風穴への分岐点.踏み跡が薄く目立つ印がなく分かりにくい.
風穴の手前にある標識.樹海の景観はこの風穴付近が特に雰囲気があった.
標識の内容.付近にあるという蒲鉾穴と眼鏡穴については見逃した.
凄味のある景観であった.洞穴内から霧が吹き流れていた….
風穴から先の分岐.右の精進口登山道へ続く道へ少し進んで引き返した.
分岐点からすぐ先、道の右手に溶岩樹形の穴がある
記念物重要資料94.中でビバークできそうな感じ.
大室洞穴への迂回コースへの分岐.分かりにくいがテープがある.
大室洞穴への入口.テープがあるが分かりにくい.最初は通り過ぎてしまった.
大室洞穴のすぐ手前にある解説板
解説板の内容.現在は崩落して入洞はできない.
大岩が累積した大きな窪地のような景観.深入りは危険だ.
洞穴手前の分岐からすぐに第2ゲートまで続く道へ出る.帰路へ.
登山の雑記
初めての青木ヶ原樹海でのハイキング。 県内最大級の大ブナ、天然記念物の3つの洞穴、富士山の絶好の展望台。 大室山と洞穴群を巡るハイキングは、ともて素晴らしい体験となりました。 新緑と紅葉の季節に再訪したいほどです。 初めて目にする樹海の景観は劇的に見えて、少し怖い雰囲気もありました。 起伏があり所々に得体の知れない穴の開いた、溶岩層の上に密生する鬱蒼とした森。 でも似たような景観が続くのですぐに見慣れました。 今回の山行では、予想よりも踏み跡が薄く、道が荒れていることが勉強になりました。 一般的なハイキングコースではありません。 道の分岐点も目立つ印がなく見落としてしまいそうな感じです。 地形図とGPSを頼りに、現在地を把握しながら進むときも。 大室山は山頂付近に至るまで踏み跡はほぼありません。 短くともあまり油断ならないコースでした。 ちなみに道中ではある心配事が。 樹海といえば○○の名所と言われる暗いイメージもないでしょうか。 良からぬことを考えている人と遭遇しないか心配だったのです。 でも安心。道中で会ったのは2人組の登山者のみ。 単独で訪れる危険は、怪我や遭難の他にもあるような山域かも。
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