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東大寺のチイの木
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | ホルト古木 (俗名チイの木) [1] |
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樹種 | ホルトノキ | |||
幹周 | 7.50m [2] | |||
樹高 | 16.0m [2] | |||
推定樹齢 | 850年 | |||
特徴 | 傾斜地、空洞、東側に広がる樹冠 | |||
保護指定 | 不明 | |||
所在地 | 静岡県賀茂郡河津町峰 | |||
所在施設 | 東大寺 | |||
撮影日・状態 | 2021.11.26 : 空洞があるが、樹冠は広く密度が高い、実もたくさん生らせている、樹勢は良い様子 | |||
アクセス | ||||
車 | 天城越えコース (国道414経由):東名高速・沼津ICから約60㎞ 相模湾岸コース (国道135経由):西湘バイパス・石橋ICから約79㎞ | |||
電車 | JR河津駅から約3㎞ | |||
補足 | 駐車場はないので車は大墳湯公園か踊り子温泉会館に停めて歩いてくるとよい | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 金鳥山東大寺 :内容は上記の写真13を参照 ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり(2020年11月の調査記録) [3] 木のメモ帳 :ホルトノキについて詳細な情報あり [4] 河津町観光情報サイト :峰温泉大噴湯公園の情報あり ■少遠景の記録 [5] 杉桙別命神社の大クス :河津町、県内最大級のクスノキ [6] 河津桜原木 :河津町、通称は小峰桜、巨木でないが一見の価値あり [7] 新町の大ソテツ :河津町、国指定天然記念物の蘇鉄 [8] 下多賀神社のホルトノキ:熱海市にあるホルト巨木、見比べてみて |
巨木と雑記.金鳥山東大寺
河津町には県内最大級のクスノキ、杉桙別命神社の大クス [5] に加えて、 国内最大級のホルトノキもあります。 ところは間欠泉の上に建てられた、峰温泉大噴湯公園からすぐ北。 金鳥山東大寺の門前にそびえています。 お寺に駐車場はないので、公園の駐車場から歩いていくとよいでしょう。 当寺の由緒について [1]。 不動明王 (青不動尊立像) を本尊とする曹洞宗の寺院。 伊豆横道三十三観音の第15番札所でもあります。 古くは当地の鈴木一族と村串一族が、それぞれに建立していた菩提寺。 天文年間 (1532-1555) の大洪水で流出した後、 両一族の菩提寺を合併して建立されたのが金鳥山東大寺。 後に本沢寺、如意山普門院、秋葉神社など、周辺の寺社からの遷座も受け、 現在に至るそうです。
巨木と雑記.ホルトノキ
東大寺のホルトノキは、実に堂々たる立姿をしています。 幾筋もの太い血管が浮き出たような、荒々しく脈打つ木肌の逞しい主幹。 相当な古木らしい風貌で、南側には洞の開口部がある。 それでも、樹冠は広大にして密度は高く、 実を大量に生らせていることから、樹勢は未だ旺盛です。 根本には数基の石仏が安置。 当霊場の守護神たる荘厳な巨樹でした。 ホルトノキという樹種について [3]。 暖地性の在来種で、本州の千葉県以西の太平洋岸、四国、九州、沖縄に分布。 葉の形と木肌の質感が、ヤマモモに似た感じです。 気付かず、街路樹や公園の樹木として、目にしている人もいるはずです。 本来、ホルトノキという名称は、 ポルトガルから伝来したオリーブの木を指すものだったそうです。 「ポルトガルの木」が訛ってホルトノキになった。 元々は自生する各地で、モガシ、ズクノキ、シラキ、ハボソノキ、シイドキ、 などと呼ばれていたそうです。 オリーブと間違われたのは果実 (上記写真11) が似ていたからだという。 江戸後期、平賀源内が誤認したのを発端に、 ホルトノキという名前が定着していったという説があるそうです。 ちなみに、解説板 [1] にあるとおり、 伊豆の当地域では「チイノキ」と呼ばれていたのでしょう。
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