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八幡宮来宮神社の社叢
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 千年杉 [4] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 5.97m [3] | |||
樹高 | 44.0m [3] | |||
推定樹齢 | 1000年 [4] | |||
特徴 | 背の高い単幹 | |||
保護指定 | 国指定天然記念物 (社叢全体) | |||
所在地 | 静岡県伊東市八幡野 | |||
所在施設 | 八幡宮来宮神社 | |||
撮影日・状態 | 2021.11.26 : 樹勢は良い様子、枝下がかなり高く、上層の樹冠を眺めていると目眩がする | |||
アクセス | ||||
車 | 中伊豆コース (県道12号経由) :東名高速・沼津ICから約51㎞ 相模湾岸コース (国道135号経由):西湘バイパス・石橋ICから約56㎞ | |||
電車 | 伊豆急行・伊豆高原駅から約2㎞ | |||
参考情報 | ■現地解説板 [1] 八幡宮来宮神社・社殿 :内容は下記の写真02を参照 [2] 八幡宮来宮神社・社叢 :内容は下記の写真03を参照 ■外部ウェブサイト [3] 巨樹巨木林データベース :当巨木の登録あり(2020年11月の調査記録) [4] 八幡宮来宮神社ホームページ:由緒歴史、御神木の情報を参照 ■少遠景の記録 [5] 高見のシイの木 :当社近くにある県内最大級のスダジイ、城ヶ崎海岸の紹介も含む [6] 蓮着寺のヤマモモ :城ヶ崎海岸に面した古刹にある国内最大級のヤマモモ [7] 一碧湖のエノキ :火山の火口湖である景勝地より |
巨木と雑記.伊豆を代表する八幡神社
伊東市の城ヶ崎海岸に面した八幡野地区。 ここには伊豆を代表する八幡神社があります。 それが当社、八幡宮来宮神社。 創建は神護景雲3年 (769)。 奈良時代の当時、各国に八幡宮を一社置くという発令があり、 伊豆国の八幡宮として当社が勧請されたとされます。[2][4] 境内は大木が林立する森厳なる景観。 社叢は国の天然記念物に指定されています。 スギの巨木が多く、幹周4m以上のものが7本はあるでしょうか。 御神木は素晴らしく背が高く、見仰げば目が眩むほどです。 そして境内の構造が特徴的。山裾の谷間に開かれた境内。 大鳥居の先にある広場から本殿まで、 谷底いっぱいに広がる石段の参道が続いています。 この参道がじつ神さびていて、歩を進めるごとに気持ちが高まっていく。 心灌がれる伊豆の聖地でした。
興味深い神社の由緒 [4] について。 元は誉田別命即 (応神天皇) を祀る、伊豆国で第一の八幡宮。 後に八幡野港のある海岸の洞窟、堂ノ穴に祀られていた来宮神社を、 延暦年間 (782-806) の頃までには合祀。 来宮神 (伊波久良和気命) も祀る神社となりました。 本殿は二間に分かれていて、向かって右側に八幡神、左側に来宮神が祀られているそうです。 来宮神社の来歴 [4] が面白い。 伝承では来宮神は瓶に乗って海岸に漂着したという。 来宮たる由縁 (神体が漂着物などとしてやって来る)。 この来宮神は大の酒好きで、 沖を通る船を止めては、酒を献上させたという。 これに船人達が困ったため、社を海岸の堂ノ穴から岡の上に遷座。 そこからでも船が見えたため、八幡宮へ遷座されたと伝わるそうです。 9月の例祭では、二柱を乗せた2基の神輿を担ぎ、行列で海岸へ向かうという。 来宮神の里帰り的な神事。 このときはばかりは、お酒がたくさん奉納されるのかもしれません。
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