巨木TOP / 静岡 / 高見のシイの木と城ヶ崎海岸
高見のシイの木と城ヶ崎海岸
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 高見のシイの木 [1] |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | スダジイ(すだ椎) | |||
幹周 | 8.0m [2] | |||
樹高 | 20m [2] | |||
推定樹齢 | 300年以上 [2] | |||
特徴 | 捩じれるような隆起と瘤の多い幹 | |||
保護指定 | 伊東市指定天然記念物 | |||
所在地 | 静岡県伊東市八幡野 | |||
所在施設 | 私有地(道路上から見学) | |||
撮影日・状態 | 2019.02.13 : 一部の枝の欠損や幹に空洞あり、樹冠は大きく全体的に樹勢は良いか | |||
アクセス | ||||
車 | 西湘バイパス・石橋ICから約56km 東名高速・沼津ICから約55km(新東名・長泉沼津ICもほぼ同距離) | |||
電車 | 伊豆急行・伊豆高原駅から約1km | |||
参考情報 |
■現地資料
[1] 高見のシイの木 :内容は上記の写真09を参照
■公式ウェブサイト
[2] 巨樹巨木林データベース :2000年度の調査記録
[3] 伊豆半島ジオパーク :城ヶ崎海岸の詳しい情報あり ■少遠景の記録 [4] 八幡宮来宮神社の社叢 :当巨木の近くにある古社、スギ大木が多数 [5] 蓮着寺のヤマモモと日蓮崎:城ヶ崎海岸にある名刹と巨木と名勝 [6] 一碧湖のエノキ :火山の火口湖である景勝地より |
巨木と雑記.高見のシイの木
2017年に巨木を求めて訪れた伊東市に再訪。 今回の目当ては巨木の他に、城ヶ崎海岸の観光もありました。 2年前にヤマモモの巨木のある蓮着寺 [5] を拝観した際、境内地でもある日蓮崎と周辺から望む海岸が雄大で美しかった。 このため、城ヶ崎海岸の他の地点も散策してみたいと考えていたのです。 訪れたのは八幡野地区。 ここには市街地にスダジイの見事な巨木があり、海岸には大淀小淀、いがいが根などの名所もあります。 高見のシイの木は想像以上に迫力ある立姿をしていました。 太い幹は脈動するように隆起した深い皴と瘤に覆われています。 それらが筋肉ように練り上げられ立ち昇る姿は圧巻。 現地解説板 [1] に伊東市内で最古のシイと書かれているように、相当な古木らしい風格も湛えいます。 見仰ぐ位置によっては顔のようなものが見え、大樹の形をした古老が立っているようにも見えました。
巨木と雑記.城ヶ崎海岸(大淀小淀)
約4000年前に噴火した大室山。その膨大な溶岩流が麓を覆い、海岸に達して冷え固まったのが城ヶ崎海岸。 断崖の岬と小さな入り江が連続する、雄大かつ美しい景観の海岸で、城ヶ崎自然研究路が整備されています。 今回は蓮着寺から南の大淀小淀と、いがいが根の周辺を巡りました。 高見のシイの木を拝観した後は、伊豆高原駅の近くにある橋立観光駐車場へ。 ここから水路沿いの歩道を南へ。 城ヶ崎自然研究路へ出てから右手に進み、断崖に架かる橋立吊橋の手前に、大淀小淀へ下りる道があります。 以下、現地の様子です。
巨木と雑記.城ヶ崎海岸(いがいが根)
大淀小淀の後は「いがいが根」へ。近くに駐車場があります。 この海岸の可笑しい名前。 その由来は平たく広大な岩棚状の海岸があり、表面が「いがいが」しているため。 これはクリンカーという現象。 溶岩の表面だけが先に冷固した後、高熱の内部の流動で砕かれていく結果、このような形になるそうです [3]。 どこまでも平坦ではなく、海蝕の進んだ断崖があるので注意。 岬状になった断崖の先端まで凹凸のある岩場を歩いていけたり、危険もありますが中々に散策しがいのあるところです。 いがいが根の北に隣接する観音浜。ここには珍しいポットホールが隠れています。 岩壁の間に入り込んだ岩が波によって転がり、長い年月をかけて球状になったもの。 私は初めて目にするポットホールに感動しました。 案内板や標識はなく、ポットホールのある岩塊の窪地への接近は、段差が大きく足場悪いのでご注意を。
静岡県TOP | △TOP | 前へ戻る |