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志賀高原のクロベの森(信州大学志賀自然教育園)
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 信州大学志賀自然教育園の大クロベ(仮) |
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樹種 | クロベ(黒檜) | |||
幹周 | 不明(根周は10m以上?) | |||
樹高 | 不明(20m前後?) | |||
推定樹齢 | 不明 | |||
特徴 | 古株を覆う複数の側幹の集合 | |||
保護指定 | 上信越国立公園の特別保護地区 | |||
所在地 | 長野県下高井郡山ノ内町平穏 | |||
所在施設 | 信州大学志賀自然教育園(国有林) | |||
撮影日・状態 | 2021.07.16 : 根本の空洞は古株の跡か、10本ほどの側幹の集合、各幹の樹勢は良い | |||
アクセス | ||||
車 | 上信越道・信州中野ICから約25㎞、関越道・渋川伊香保ICから約87㎞ | |||
電車 | 長野電鉄長野線・湯田中駅から約15㎞ | |||
バス | 湯田中駅駅から長電バスの志賀高原線を利用、信大自然教育園で下車 | |||
参考情報 | ■外部ウェブサイト [1] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録なし(2021年7月時点) [2] 信州大学志賀自然教育園:信州大学のホームページ内、自然観察路の地図あり ■少遠景の記録 [3] 一ノ瀬のシナノキ :山ノ内町、志賀高原の一ノ瀬地区、国内最大級のシナノキ [4] 木島平の大ネズコ :木島平村、カヤの平高原、道なき原生林の中のクロベ巨木 [5] 洞杉巨木群 :富山県魚津市、立山杉の巨木群、当クロベ巨木群と似たものがある? |
巨木と雑記.クロベの巨木が群生する神秘の原生林
志賀高原の志賀山周辺。 ここは上信越高原国立公園の特別保護地区。 一帯はコメツガ、オオシラビソ、クロベなどが茂る豊かな原生林に覆われています。 志賀山の東山麓には大沼、 南麓には複数の沼や四十八池と呼ばれる湿原が点在。 これら美しい湖沼を巡るハイキングコースがあります。 そして北山麓には、巨木好きにも嬉しいハイキングコースが。 信州大学が管理する志賀自然教育園。 長沼を起点に一周約3.5㎞の自然観察路が、原生林の中に拓かれています。 特筆すべき見所は、群生するクロベの巨木。 標高約1700m前後の高地で、厳しい風雪に耐え抜いてきた剛の者。 空洞のあるもの、幹が大きく湾曲したもの、岩の上に根差したものなど、力強く個性豊かな巨木たち。 最大のものは株立ちですが、幹周が10mを超えると見られます。 以下、クロベの巨木が群生する神秘の森の様子です。
巨木と雑記.大クロベ
志賀自然教育園で最大とみられるクロベは、木場湿原を過ぎた先の尾根上に根差しています。 登山口(下の広場)から自然観察路を辿り、40分もあれば着くでしょう。 樹形は株立ちで、10本ほどの幹の集合体。 朽ちた古株を覆うように側幹が立ち昇っていったのでしょう。 1本の巨樹として集束した姿には見えません。 それでも周囲10m以上はありそうな根本は圧巻の太さ。 赤身を帯び、ウラスギのように湾曲した側幹たちが織り成す造形には、大いに引き込まれました。 志賀自然教育園で特に注目したクロベの巨木がもう一本。 ふたご岩から先、岩のトンネルの側にある大岩。 その上に根差したクロベ(上記写真13~14)です。 個人的には前述の大クロベよりも、力強く迫力ある姿に映りました。 断崖の上で練り上げた巨体、なんとも凄まじい。 そして富山県の洞杉 [5] に似たものを感じる。 自然観察路は広大な原生林の中のほんの一部。 この神秘の森には、さらなるクロベの巨木が潜んでいそうな気がしてなりません。
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