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    木島平の大ネズコ

    巨木の写真

    木島平の大ネズコ(2019.07.26) 【01】全国最大級の幹周をもつ大ネズコ、山の王者たる風格 木島平の大ネズコ-01
    【02】大ネズコ・西側 木島平の大ネズコ-02
    【03】大ネズコ・西側 木島平の大ネズコ-03
    【04】大ネズコ・西側 木島平の大ネズコ-04
    【05】大ネズコ・北側 木島平の大ネズコ-05
    【06】大ネズコ・東側 木島平の大ネズコ-06
    【07】大ネズコ・東側 木島平の大ネズコ-07
    【08】山中の様子 木島平の大ネズコ-08
    【09】山中の様子 木島平の大ネズコ-09
    【10】山中の様子 木島平の大ネズコ-10
    【11】山中の様子 木島平の大ネズコ-11
    【12】山中の様子 木島平の大ネズコ-12
    【13】山中の様子 木島平の大ネズコ-13

    巨木の基本情報

    巨木の名前 木島平の大ネズコ [1][2]
    樹種 クロベ(黒檜)
    幹周 10.82m [1][2], 10.92m [3]
    樹高 28m [1][2], 24m [3]
    推定樹齢 1000年 [4][5]
    特徴 複数幹が根本で融合した株立の樹形
    保護指定 天然記念物指定は無し
    所在地 長野県下高井郡木島平村大字上木島
    所在施設 高標山の山域
    撮影日・状態 2019.07.26 : 全体的に樹勢は良い様子、古株を覆う支幹の巨大な融合体か
    アクセス
    上信越道・信州中野ICから約27km(豊田飯山ICからは約31km)
    電車 JR北陸新幹線・飯山線・飯山駅から約25km
    参考情報 ■書籍
     [1] 巨木学        :著者・宮誠而、P298及びP302に当木について記載
    ■ウェブサイト
     [2] 巨木学        :宮誠而氏のウェブサイトで著書の巨木学について解説
     [3] 巨樹巨木林データベース:2009年の木島平村観光協会による調査記録
     [4] 木島平村ホームページ :大ネズコの情報あり
     [5] めぐる木島平     :木島平村観光振興局のサイト、大ネズコのガイド企画の情報あり
    ■少遠景の記録(巨木)
     [6] 長光寺のイチョウ   :木島平村の穂高区の集落に立つ大イチョウ
     [7] 志賀高原のクロベの森 :山之内町、散策路が拓かれたクロベ巨木が茂る森

    巨木と雑記.大ネズコの場所を明かさない理由

     大ネズコの位置を木島平村では公表していません。 これは大ネズコの保護と訪れる人の事故を防ぐためです。 よって少遠景でも大ネズコの位置は明かしません。 大ネズコに訪れたい人は、木島平村でガイドの企画があるので、観光協会 [5] のサイトを参照して問い合わせてみてください。

     私は案内なしで探索してみました。 とある伝手により大体の場所を特定。 周辺の地形図を印刷した地図とGPS端末を頼りに、なんとか辿り着くことができました。 大ネズコの立つ場所は登山ルートなどから大きく離れた原生林の中。 藪を分け入って急傾斜の尾根を登っていきます。 ガイドの先導がなければ大変危険です。

    巨木と雑記.カヤの平高原をハイキング

     カヤの平高原に訪れた一番の目的は大ネズコでしたが、他にも楽しみがありました。 キャンプ場に面した牧場では、ミズナラの巨木と牛の群れを重ねて眺めることが。 そして美しいブナ原生林の中を歩いて北ドブ湿原へ向かうことです。 なお、予定より時間がかかったので、高標山(1747m)への登山は諦めました。 道中の様子は以下写真をご覧ください。

    cm-カヤの平高原-01 カヤの平高原の案内図。当日の私は大ネズコを探訪した後は、 案内所前から北ドブ湿原の東屋までの往復だけとした。 案内図の左端「山の神」の側にある大ブナは林道沿いなので車でアクセスできる。
    02:ブナ原生林 cm-カヤの平高原-02
    03:ブナ原生林 cm-カヤの平高原-03
    04:北ドブ湿原 cm-カヤの平高原-04
    05:北ドブ湿原 cm-カヤの平高原-05
    06:ミズナラ巨木 cm-カヤの平高原-06
    07:牧場 cm-カヤの平高原-07
    08:牧場 cm-カヤの平高原-08
    09:山の神 cm-カヤの平高原-09

    巨木と雑記.大ネズコの感想

     道なき深い山中に立入るのは久しぶりのこと。 緊張感も相まって、大ネズコに立ち会えた感激はひとしおのものでした。 山の怪異か、巨人の掌のように荒ぶる樹形。 中央の大きな空間を囲む4本ほどの支幹の融合体。 どうやら古株更新の樹形のようです。 急斜面に深く潜り込んでいるため、 一目にできる姿よりも、その実像は更なる巨体を秘めていそう。 養分に乏しい痩せ尾根の急斜面で、長い年月を風雪に耐えながら生き抜いてきた老大樹。 その山の王者たる威容に、山神が降臨する磐座を重ねました。