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丸森のイチョウ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 丸森のイチョウ [1] |
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樹種 | イチョウ(公孫樹) | |||
幹周 | 11.7m [3] | |||
樹高 | 46m [1], 34m [3] | |||
推定樹齢 | 650年 [1], 600年 [2] | |||
特徴 | まとまった太い根本と高い背 | |||
保護指定 | 宮城県指定天然記念物 | |||
所在地 | 宮城県伊具郡丸森町山根 | |||
所在施設 | 私有地、民家の敷地 | |||
撮影日・状態 | 2021.10.10 : 4年前と大きな変化は無い様子、樹勢良好、見学者用の駐車場ができた 2017.09.14 : 樹勢良好、地上5m付近で東西に双幹、昔は北側に大きな支幹があったかも? | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・国見ICから約30km、磐越道・山元南ICから約14km | |||
電車 | 阿武隈急行・丸森駅から約4.2km、タクシーかバス利用 | |||
バス | 山根バス停、丸森駅から眩曲線に乗車約15分 (平日は本数が少ない) | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 解説板・丸森のイチョウ:イチョウの東側に設置されたもの ■書籍 [2] ふるさとの伝説 :編集・丸森町文化財保護委員会、発行・丸森町文化財友の会 ■外部ウェブサイト [3] 巨樹巨木林データベース:当大イチョウの登録あり(2011年の調査記録) [4] 丸森町ホームページ :バスの路線・時刻などの情報あり [5] 丸森観光案内所 :当大イチョウと猫碑の情報あり ■少遠景の記録 [6] 八雲神社のイチョウ :丸森町内、すぐ近くの天王地区にある [7] 丸森町の猫神様めぐり :町内に70基以上ある猫碑の8割を紹介 (天神社は碑16-17) |
巨木と雑記.宮城県で最大のイチョウ
丸森町のシンボルツリー、山根地区の民家にある大イチョウは、宮城県で最大のイチョウ [3]。 県南部の地域で、特に注目していた巨木の一本でした。 見学の際、お宅の方に快く立入りを承諾していただき感謝。 納屋の間から敷地の北側へ向かい、大イチョウと間近の対面。 県道からその巨体は見えていたとはいえ、これは大きい!と思わず歓声をあげました。 背が高くまとまりのある太い主幹を持つ、素晴らしき大イチョウ。 背後の丘陵上にある樹林に紛れることなく、遠くからも際立つ姿です。 肥大した根元付近には、幹周10mクラスの単幹の巨樹らしい、十分な威容を示している。 樹形は地上5m付近で東西に大きな双幹。 北側は他の部位に比べて下枝が少なく、上層部を見上げられることから、 昔はここにも大きな支幹があったのかもしれません。
巨木と雑記.大イチョウにまつわる伝承
以下、丸森町が発行した郷土誌「ふるさとの伝説」より [2]。 古くは「山根の大イチョウ」と呼ばれていて、観音様にまつわる歴史があります。 大イチョウの傍らには、古い墓石や石仏が数基。 かつて伊具三十三観音の十八番札所である霊場、庄吉観音堂があった名残。 御堂は安政6年(1859)の建立とされ、現在は廃寺。 ご本尊の木造の十一面観音立像は、市街地にある西円寺に移されています。 以下、庄吉観音について。 昔、当地の庄吉という信心深い者が、大病を患い臥せっているときのこと。 夢枕に現れた地蔵様よりお告げを授かる。 内容は「大イチョウの下にある観音様をお祀りすれば病は治る」というもの。 お告げのとおり、大イチョウの下には観音像が埋まっていた。 掘り出した観音像を枕元に安置すると、3日後には病が快癒したという。 その後、庄吉は御堂を立て観音様を奉斎。こうして庄吉観音の名が広まった。 数年後、観音像は盗難を防ぐために西円寺へ移された。 他にも大イチョウには、夫婦関係の巨木があるとの伝承があります。 それは内川を挟んだ東向、八雲神社のイチョウ [6]。 幹周は約6m。あちらが奥さんという見立てなのでしょう。 近い位置なので、興味がある人は併せて訪れてみてください。
巨木と雑記.丸森は猫神様のまち
丸森町に訪れたなら、当大イチョウの他にも立ち寄っておきたいところがあります。 それは猫神様 [7] スポット。 丸森町は全国で一番、猫の石碑 (供養や守護神として祀る石碑) が多いまち。 2017年時点で74基もの猫碑が見つかっています。 宮城県でも養蚕業が盛んであった地域で、 猫が多く飼われていたことが、猫碑が多い理由のひとつと考えられています。 当大イチョウの近くにも、複数の猫神様スポットがあるので、 併せて訪れてみてください。
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