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熊野宮の男杉女杉
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 男杉女杉 [1] |
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樹種 | スギ(杉) | |||
幹周 | 7.6m, 5.7m / 5.1m [1][2] | |||
樹高 | 37.0m, 34.0m [1] | |||
推定樹齢 | 480年 [1] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹、2本の株立ち(女杉) | |||
保護指定 | 町指定天然記念物、県指定緑の文化財 | |||
所在地 | 福島県南会津郡田島町大字藤生字上平 | |||
所在施設 | 熊野宮(熊野神社) | |||
撮影日・状態 | 2021.04.22 : 男杉と女杉ともに樹勢は良い様子、大きな損傷なし | |||
アクセス | ||||
車 | 東北道・白河ICから約54km(那須塩原ICからは約47km)、磐越道・会津若松ICから約56km | |||
電車 | 会津鉄道・会津田島駅から約7km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 解説板・男杉女杉 :内容は下記の写真03を参照のこと ■外部ウェブサイト [2] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり(2000年度) ■少遠景の記録 [3] 下塩江五本松 :南会津町の田島地域、県内最大級の風雅な姿のアカマツ [4] 雷電神社のモミ :南会津町の田島地域、幹周は約6.7mある県内最大級のモミ [5] 中荒井稲荷神社のモミ :南会津町の田島地域、雷電神社のモミに拮抗する見事な巨体 [6] 永田のツキノキ :南会津町の田島地域、5本株立ちで幹周合計は12mほどになるという |
巨木と雑記.熊野宮
南会津町の東部に位置する田島地域。 中央には会津西街道と重なる国道121号線が縦断。 日光から会津地方へ向かう玄関口で、栃木県との境には山王峠があります。 ここは町の中心街 (会津田島駅の周辺) があるだけでなく、巨木が多いところでもあります。 田島地域の代表的な巨木スポットが熊野宮 (熊野神社)。 会津荒海駅から阿賀川を挟んで北西、山を背にして鎮座しています。 参道入口は道路に面した急な石段で、登ってから農地を横切り境内へ。 鬱蒼とした社叢には見事なスギ巨木が群生。 幹周4メートルを超えるものが10数本もあるそうです [1]。 最大のスギは二柱の御神木である男杉と女杉。 男杉は社殿から南側の高台、女杉は社殿から西側の高台に、それぞれ離れて立っています。 以下、参道、社殿、御神木の周囲の様子です。
熊野宮の由緒について。 起源はよく分かりませんが、少なくとも500年近い歴史を有する神社。 古い棟札には永禄3年(1560)のものがあり、 室町時代の作とみられる御正体があるそうです [1]。 なお御正体とは神仏習合、鏡に祭神の本地仏の像を施したもので、懸仏とも呼ばれます。
巨木と雑記.男杉と女杉
男杉。双方の女杉に比べて、一回り太く力強い立姿。 真っ直ぐな単幹の樹形でも、 貫禄ある深い縦筋や下枝の多さから、武骨さが感じられる。 なるほど漢らしいスギです。 鬱蒼とした社叢の中、尾根上で陽光を浴びて輝く姿が神々しい。 社殿の前から近づいていく過程でも興奮しました。 女杉。2本の株立ちなので姉妹です。 少し太い西側の株が姉か。 双方、全体的には素直な単幹の樹形でも、下枝が多く荒々しさも感じさせる。 連理して肥大した根本が露わになっている、北寄りから双幹を見仰ぐ姿は、 男杉よりも迫力があるかもしれない。 根本付近には艶を感じましたが、淑やかな女性など連想しない。 これは女丈夫のスギだ。
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