巨木TOP / 福島 / 御鍋神社のサワラ
御鍋神社のサワラ
巨木の写真
巨木の基本情報
巨木の名前 | 御鍋神社境内のサワラ [1] |
|
||
---|---|---|---|---|
樹種 | サワラ (椹) | |||
幹周 | 3.80m [1], 3.96m [4], 3.70m [5] | |||
樹高 | 42.0m [1], 36.0m [4], 38.0m [5] | |||
推定樹齢 | 520年 [1][4] | |||
特徴 | 真っ直ぐな単幹、隣接する2本 | |||
保護指定 | 森の巨人たち100選、県指定緑の文化財 | |||
所在地 | 福島県岩瀬郡天栄村湯本字二俣 | |||
所在施設 | 御鍋神社 | |||
撮影日・状態 | 2023.05.26 : 樹勢は良い様子、実測した幹周は社殿に向かって右側 (3.99m)、左側 (3.96m) | |||
アクセス | ||||
車 | 二俣橋から先の林道入口まで東北道・白河ICから約42km、御鍋林道を約3km | |||
電車 | 林道入口までJR東北本線・新白河駅から約41km、会津鉄道・湯野上温泉駅から約16km | |||
参考情報 | ■現地資料 [1] 森の巨人たち百選 :解説板、内容は上記巨木の写真09を参照 [2] 御鍋神社の由緒 :解説板、内容は下記雑記の写真02を参照 ■外部ウェブサイト [3] 湯小屋旅館 :二岐温泉の老舗旅館、二岐温泉の歴史について参考 [4] 福島県公式サイト :森林環境税のコンテンツ内、県中央地区の巨木のページを参照 [5] 巨樹巨木林データベース:当巨木の登録あり (2000年度の調査記録) ■少遠景の記録 [6] 温泉八幡神社のスギ :天栄村の湯本地区、湯元温泉の鎮守、スギ巨木が複数 [7] 御鍋林道のミズナラ :天栄村の湯本地区、御鍋林道の入口に近いところ [8] 二岐山のこぶなら :天栄村の湯本地区、二岐山の中腹に潜む国内最大級のミズナラ |
巨木と雑記.秘境の渓谷の奥地に佇む御神木
天栄村西部の山奥、二岐山の麓に秘められた二岐渓谷。 入口付近には湯元温泉と同じく、1000余年もの歴史を有するという二岐温泉があります。 二岐山の南麓にあたる上流は大岩壁に囲まれ、 底が緩やかな岩畳が続く区間や、神秘的な滝が密やかに流れています。 ブナ・クロベ・ミズナラなどの豊かな原生林にも包まれた、じつに幽玄な景観の渓谷。 この渓谷美は遊歩道で堪能でき、谷底に下りられるところや、滝を見下ろせるところもあります。 そして遊歩道の奥地には御鍋平と呼ばれる平坦地があり、巨大な鍋を神体とする御鍋神社が鎮座。 社殿の前には、神門のようにそびえ立つ二柱のサワラの巨木。 森の巨人たち100選に認定された名木です。 なんとも幻想的な秘境の景観。登山以外でも訪れる価値は十二分。素晴らしい体験が待っています。
御鍋神社の由緒について [2][4] 。ときは平安時代の中期。 関東に自らの王国を築きつつあった平将門は、藤原秀郷が率いる官軍に敗れた。 その後、生き残った将門の郎党の一部は、 奥州の清原氏を頼るべく、険しい山々を越えてこの地まで逃れてきたという。 一党は再起を夢見ながら、密かに渓谷奥地の御鍋平に住みついた。 このとき野戦用の鍋を御神体として、当社が創建されたと考えられる。 その後、山奥での暮らしは厳しく食糧難が続いた後に、 一党は各地へ三々五々に移住していったという。 ちなみに、渓谷の下流にある二岐温泉 [3] は、御鍋平周辺に住んでいた将門残党により発見されたと伝わるそうです。平氏の秘湯。 湯本地区で暮らす人、二岐温泉を継いでいる人には、子孫がいるかもしれませんね。
巨木と雑記.二岐渓谷の奥地を遊歩道で散策
二岐渓谷の遊歩道の入口は御鍋林道の奥地、登山口手前にある駐車場の中にあります。 入口から御鍋小滝の展望地、御鍋神社、鳥居、林道経由で戻ってくる一周。 移動時間はゆくっり歩いて30分くらい。 途中で谷底に下れるところがあり、上流へ歩い行けば御鍋小滝の真下まで行けると思います。 足元は滑りやすくて濡れるので、これには相応の足回りの準備が必要でしょう。 ちなみに、林道は路面が荒れているところが多い。 車のタイヤがパンクするなどの事故を警戒する人。 体力に余裕があれば、林道入口の駐車スペースから歩いてくるのもよいでしょう。 遊歩道入口まで40分くらいの林道歩き。 以下、遊歩道の様子です。
福島TOP | △TOP | 前へ戻る |